別れ1
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
母親の鋭い爪が大蛇の身体を切り裂こうと振るわれるが、大蛇もグネグネと身をかわす為に、決定打となるような一撃を食らわす迄には至らず、戦闘は一進一退を繰り返していた。
母親の動きはまるで電光石火のように素早かったが、軽い一撃では大蛇の硬い鱗が邪魔をしてダメージを与えることができないようだった。その迫力に彩芽は恐怖を覚えて全く動くことができず、ただ竦んで見ていることしかできなかった。
業を煮やした母親が、大蛇から少し距離を取って身構え、全身の毛を滾らせたかと思うと、その毛の一本一本が金色に輝きだし、その輝きに目を細めた彩芽の視界の中を、巨大な一筋の雷のような雷撃が蛇を襲った。
さすがの大蛇も、この雷撃に耐えることはできなかったようで、ドウッと音を立てるように崩れ落ち、その身を横たえると同時に、母親の大きく振りかぶった鋭い爪が、膨らんでいた腹をあっさりと引き裂き、その大蛇の腹から食べられていた胃液にまみれた五匹の兄弟を引きずり出した。
しかし、息があったのは二匹だけで、他の三匹は手足が千切れていたり、頭蓋が割れていたり、一部が消化されたりしていた。あまりの悲惨な光景に彩芽は吐き気を催してえずき、胃から戻ってきた酸っぱい液をどうにか飲み込んだ。
それを確認した母親は、悲しそうな遠吠えを繰り返すと、全身を今度は透き通った水色に光らせ、その光を生き残った兄弟達に降り注いでいた。
何が起こるのかと目を見開いて凝視する彩芽の目の前で、その血塗れになっていた二匹の傷はみるみるうちに塞がり始め、それまで荒かった呼吸は、次第に落ちついたものへと変わっていった。回復魔法まで使えるのかと彩芽が驚いていると、子供達の傷が癒えていく様態にホッとしたのか、魔力を使い果たしたと思われる母親がフラフラと兄弟達に近づいて行った。
そんな時、突然母親の背に一本の矢が突き刺さった。彩芽は驚きすぐに草むらに身を伏せた。
即効性の毒が塗られていたのか、彼女からは全身の力が抜け、そこに倒れ込んでしまうと、それと同時に少し離れた藪の中から、革の服を身に纏い、大きな剣を手に持った二人の男と弓を手にした一人の男が現れた。
「やったぜ、まさかヒュージアナコンダを追ってきて、森の主と言われる雷獣に出会えるとはな。俺達、ついてるぜ!」
彩芽にとっては久しぶりに見る人間だったが、彼らを同族とは思えず、嫌悪感しか抱くことができなかった。
彼らは母親が本当に動けないのかを暫く確認すると、更にもう一本の矢を撃ち込んだ。
「まだ息があるみたいだからな、念の為だ。」
「用心深いこって。でも、生きて捕えた方が値がつくんじゃないのか?」
「心配ない。二本目の矢に塗ってあるのは麻痺薬だから殺すことはない。」
そう言うと、弓を持った男は嫌らしい笑みを浮かべて、周りを気にすることなく母親の方へと近づいて来た。
(このままじゃ、母親と兄弟が連れて行かれてしまう。どうする?私にもできることがあるの?私にも魔法が使えるの?)
そんなことで悩んでいる間にも、男達は近づいて来て、たまらず私は男達の前に飛び出した。
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