そして一人に
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
翌日、瑠夏が目覚めると、部屋の中に人の気配はなく寒々とした空気が広がっていた。
「ミレイ、起きてる?」
遅くまで眠れなくて、起きれないのかなと思って扉をノックしたが、反応がないのでソッと扉を開けると、ベッドの上の寝具は綺麗に折り畳まれており、部屋のゴミもきちんと片付けられて、空っぽになった部屋が残されていた。
整頓されたテーブルの上には、iPadだけが残されていた。
[あまりにも自分勝手ですが、今は謝ることしかできません。本当に本当にごめんなさい。我儘かもしれないけど、これからの私がどう生きていくかを考えると、ここでのあまりにも快適な生活に染まりきった私は、あまりにも世間から離れすぎてしまったんだと思います。精霊神殿の巫女として正しい判断をする為に、力を持つ者の責任を果たす為に、一度世界を自分の目で見て回らせて下さい。結論を出せたら、決して一人で行動せずに必ずここに帰ってきます。ですから、瑠夏はこの地に残って自分の力を磨いて下さい。私は瑠夏に助けてもらわなければ、あのまま死んでいたと思います。その救われた命は決して無駄にしません。私を信じて待っていて下さい。よろしくお願いします。これまで本当にありがとうございました。]
「なんだよ、これ.. 出てくんだったら、キチンと相談してからにしろよ。黙って出てくなんて酷すぎるよ。」
そう言いながら、瑠夏は首にかけていたタオルを床に投げ捨てた
「ちきしょう!どうせ俺は相談する価値もないダメ男だよ。弱っちいカス男だよ!」
そう言いながら、テーブルに突っ伏し、拳でそれをバンバンと叩いていると、突然、白夜からの念話が入った。
(荒れてるか?)
その念話に、右腕で目を擦りながら、瑠夏はその念話に飛びついた。
(荒れてるよ!当たり前だろ!置いていかれたんだぞ!荒れるに決まってるだろ!)
(じゃあ、お前は相談されたら、なんて答えたんだ?)
(そ、それは.. )
(『今から世界を見て回りたいけど、一緒に行ってくれる?』そう聞かれたら、お前はなんて答えるんだ?)
その問いかけに、瑠夏は思わず息を止めてしまった。行けない。今の自分の実力では自分の身さえ守ることは難しいと判断できた。
(お前の魔臓は十分に大きいし、日に日に大きくなっている。このまま研鑽を続ければ、何れはエルフ並に大きくなるだろう。そうなれば、使える魔法の種類も威力も、今とは比較にならない程のものになるはずだ。もしついて行かないとお前が考えるなら、そんな研鑽は不要だし、ここで待ち続ければ何も問題は起こらないだろう。決めるのは、ミレイじゃない。お前だと俺は思う)
瑠夏は頭をハンマーでぶん殴られたぐらいのショックを受けた。
今のお前の実力では戦力にならない。足手まといにしかならないと断言されたのに等しかった。
ここまで言われてやらないのは男じゃない。例え、手技や手段は判らなくても、元々の魔法の原理に対する考え方が根本的に違うんだから、これまで教えて貰った方法に拘らずに、好き勝手に試してみれば良いと割り切ることができた。
(判ったよ。俺も頑張ってみるよ。次にミレイと会えた時に、彼女から付いてきてほしいと願われるくらいに強くなるよ。約束する)
そんな念話を続けているうちに、少し距離が開いたみたいで、白夜の声は段々と小さくなり、途切れ途切れになっていった。
(お 前な ら 、そう 言うと 思っ て た
あ と ひや くね ん も す )
(ちょっ、ちょっと待って、百年って、俺ジジイになっちゃうよ)
そんな瑠夏の念話に答えはなかった。
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