アストレアの歴史
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
その動画では、アストレアの風景を俯瞰しているような背景が流れ、ミレイの声がナレーションのように淡々とこの世界の史実を語っていた。
遠い昔、このアストレアには植物だけが存在していました。そこから、木の精や水の精や土の精などの妖精が生まれ、次に植物性の旧魔物が生まれて、少しずつ世界に広がっていきました。
一部の妖精が成長して精霊となり、神は精霊の一部を更に受肉させてハーフリングの祖となるリングを誕生させ、その生まれて間もない世界を管理させることにしました。彼らは魔物と争うわけでもなく、当時は、その誰もが生を享受しておりました。
そのバランスが崩れたのは、この世界に異界への隙間が開いてからです。
最初にこの世界に渡ってきた古代人は温厚な者が多く、リングと共にこの世界の発展に力を貸しておりましたので、多くのハーフが誕生しました。土や火のリングと古代人との間に産まれたもので魔臓を持つ者はドワーフと呼ばれるようになり、水や風のリングとの間に産まれた魔臓を持つ者はエルフと呼ばれるようになりました。
リングも世代を重ねるに従い、徐々に種族変化を起こし、一部を除いて寿命が延びる代わりに成長が止まるようになり、それまで二メートル近くあった身体が、大きい者でも百五十センチを超えることがなくなりました。それと同時に膨大な魔力を持つ者も少なくなり、ハーフリングと呼ばれるようになっていきました。生産系のスキルを持つ者が増えてきたのもこの頃のようです。そして、現在に至っております。
当然、人だけではなく、虫や獣や動物性の魔物などもこの隙間を通ってこの世界へと入り、敵の居なかった彼らは、その数を急速に増やしていきましたが、神達はそれもまた自然の摂理と傍観することに決めたようです。
その後も世界は穏やかに回っていったのですが、この状況に変化が起こったのは、古代人と一部のハーフリングが魔石を利用した魔道具を開発してからです。
生活は一変して豊かになったのですが、魔石を持つのは外から入ってきた魔物だけですので、彼らはその保護と繁殖に力を入れるようになりました。その結果、従来から存在していたアルラウネやトレント、アリアドネなどの植物型の魔物の価値は著しく低下して淘汰されていき、多くの魔道具を生み出した古代人は、世界の覇権を握り、ハーフリングを排除しました。
その後も無数と言えるほどの実験が繰り返され、一部の狂信者が行った生殖に関わる実験により、獣の特性が組み込まれた人より強い力を持つ獣人族や、魔石を持った魔力を持つ人族つまり魔族が生み出されました。
当初は、古代人と良好な関係を維持していた魔族ですが、その魔力や筋力、頑健さなどの凄まじいまでの能力は他を圧倒していた為に、その力を恐れた古代人は、奴隷化することによりその力を制限する手段を取りました。それ以後の魔族の生活は悲惨という言葉で表せない程の劣悪な環境に陥り、それが次の悲劇を生み出します。
魔族の一人の青年が、その隷属の罠から逃れたことからその崩壊は始まります。彼は自分の持つ凄まじいまでの魔力で、奴隷落ちしていた魔族を次から次へと開放していきました。便利な道具として魔族の数を増やしていた古代人は、その力に太刀打ちすることもできずにわずか数十年で蹂躙され、人族と獣人族の国は、当時の先端の技術も魔道具も失ってこの世界の弱小国家となったのです。
魔族を統一した男は、初代魔王として君臨し、似たような種族が多く住んでいた新たに出現した別の大陸へと、一族を率いて渡っていきましたので、元からいた種族との争いはなく、五千年程は、種族間の小さな小競り合いはありましたが、大きな戦乱とかが開かれることもなく、穏やかな日々が流れることになりました。
今回の争いを見ていた神達は、今まで放置していたことを棚上げして、今回の争いの責任を追求し始めました。本来管理するべき仕事を怠ったとして、世界の狭間を管理する神を糾弾し、創造神であるウラノ様は、その責任を取らせることを理由に時空神のクロノ様の力を奪い、その残っていた僅かな彼の神力を利用して、時空の隙間を閉鎖しました。残った神達は、今後二度とこのようなことが起こらないように幻獣に力を与えて人化の魔法を授け、この世界を守護するように命じたのです。
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