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【第一部完結】アストレア〜Astraea〜神々の見棄てた大地  作者: 紫兎★
玄関開けたら異世界だった
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動画のアップ

投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

「素材になる画像は、かなり集めることができたんどけど、遠景からの画像が多くて、迫力に乏しい感じがするんだけど、ミレイや白夜はどう思う?」


「アステリアの風景を紹介する動画ならこれで良いと思うけど、世界の著名な風景や世界遺産の風景を集めた動画と似たような構成で、編集技術はそれこそ素人だから、バズる可能性は低いよね。」


(もっと動きが必要なんじゃないかな。魔物を撮影するにしても、安全な距離からズームで撮るくらいだから、迫力足らないし、臨場感がないんだよね)


一人と一匹から満足行く回答を得た瑠夏は更に言葉を続けた。


「白夜は、倒すことを目的にしないなら、どの程度の魔物相手に危なげなく対応できるの?」


(そうだなぁ、この身体でも洞窟周辺の魔物相手なら楽勝だぞ。渓谷の向こう側に時折り出現するワイバーンや、サイクロプス、オークジェネラル、オーガ相手でも勝つのは間違いないけど、油断すると万が一があるかな)


それを聞いた瑠夏は大きく頷いて、背後のボックスから小型カメラを取り付けた犬用ゴーグルを取り出して、一人と一匹の前に置いた。


「これは何?」


「これはね、百夜君用に購入した犬用ゴーグルに、小型カメラを取り付けた物なんだけど、白夜君にこれをつけてもらって、森の中を疾走してもらったり、魔物を追いかけてもらったり、攻撃してくる魔物を相手したりする画像を追加すれば、かなりの迫力ある動画が撮れると思うんだ。どうかな?」


(やりたい!やりたい!ミレイ様にカッコいい所を見せたいから、絶対にやりたい!)


瑠夏の提案を聞いた白夜は、ノリノリで返事を返した。最近は偵察に洞窟周辺を回ることはあっても、遠方まで出かけることはないし、魔物とのバトルに関しては、周辺の魔物はレベルが低く、白夜に遭遇すれば一目散に逃げ出すので、戦闘になることはなく、最近、白夜は運動不足、鍛錬不足を感じていた。


もし撮影で、遠方に出かけることが許されるなら、渓谷付近のもっとレベルの高いオークジェネラルやワイルドウルフクラスの魔物と戦闘する機会があるかもしれない。そう思うと、白夜はワクワクが止まらなかった。


「白夜が納得してるなら、私は反対しないよ。動画の視聴者数は、絶対に増やさないとダメだと思うし、興味を持ってもらえそうなことには、絶対にチャレンジした方がよいと思う。」


全会一致で白夜による動画撮影が決定し、瑠夏によりカメラのオン・オフの切り替え方法を教えて貰った白夜は、それから一週間の間、朝から晩まで洞窟を離れて撮影に取りくんでいた。


「ということで、これが白夜が撮影してきた映像なんだけど、ミレイはどう思う?」


「一言で言って、戦闘狂としか言えないわね。あなたね、ほとんど毎日、朝から晩まで魔物とバトルしてたんじゃないの?この世界の風光明媚な景色はどこに映ってるの?綺麗だなぁ、行きたいなぁ、って思わせる風景は全く無くて、始めから終わりまで血だらけの戦闘シーンばかりじゃない!こんなので女の人や子供達の目を惹きつけることが可能だと本気で思ってるの?世界の半分は女子なんだよ。その辺り判ってるの?撮り直しね、しかも戦闘は禁止の条件付きね!」


瑠夏には毛皮に覆われた白夜の顔がサ〜ッと白くなったのが見えたような気がした。


その後の一週間で白夜の撮ってきた映像は、満点の星空の下で、蛍のように光輝く妖精の子供達が舞い踊る草原の映像や、突然吹いた風で飛ばされた綿毛が、空いっぱいに広がる風景や、浅い川を水飛沫を上げながら疾走していく白夜の前を必死でジャンプしながら逃げようとする小魚の群れの映像など、これこそファンタジーと言える映像だった。


「私は白夜のことをやれば出来る子だと信じていたよ。」


ミレイにかけられた言葉に、尻尾をブンブン振り回す白夜だった。


その後、サンプル動画を古代管弦楽団という音楽制作を行っているサイトに送付し、BGM制作を依頼したところ快く引き受けてもらえ、しかも、卒業制作に使用しても良いなら無料で引き受けたいとの返事を得た。


さっそく飛びついた二人は、三本の動画をなんとか作り上げ、ヨウチューブにアップした。


『アステリア(ASTELLYA)』という名前のその動画は、ゲームマニアやCGに興味を持つ人達の間では、その画像の精密さと、より自然な魔物の動きが話題となり、わずか一ヶ月程で、再生回数は三本の動画を全て合わせて三百万回を超えてしまい、その後の伸びもすこぶる順調で、収益を上げるメドが立っていた。


それに気を良くした二人と一匹は、さらなる視聴者の獲得を目指して、今日も検討会を開いていた。


「やっぱり、私が顔出しするしかないかも。そこで魔法をバンバン使えば、興味を持つ人が増えるかもしれない。」


(いやいや、もっと強い魔物を相手にした死闘を動画にすれば、コアなファンがつくかもしれない)


などと口論する二人を眺めつつ、やっぱり視聴者を増やすのは、良い素材を使うほど可能性は高くなるんだなと痛感している瑠夏のSNSに、一本のダイレクトメールが入ったのはそんな時だった。

お手数ですが、ご評価頂けると励みになりますので、よろしくお願い致します。

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