撮影計画
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
「先ずは、最高高度からの全景を撮って、そこから徐々に降下して、川に向かって進もう。そして川に到達したら、流れに沿って上流に向かって移動して、滝を映すというのはどうかな?」」
簡単な地図を書いた模造紙の上に、イエローのラインマーカーで線を引き、そこの撮影時に気をつけることをサインペンで書き込んだ。
「川に到着したら、高度をもっと下げて臨場感を出すと良いと思うの。水飛沫とか撮れたら、とっても素敵な画面になると思うの。この川は水の透明度も高いし、このドローンを餌だと思って、大きめの魚とかも飛び出してくるかもしれないじゃん。そしたら、素敵だと思わない?」
模造紙には、出来たら魚或いは水棲の魔物の撮影と書き込まれ、捕まらないように高度に注意とも赤字で記された。
「滝に到着したら、鯉の滝登りみたいに、滝に沿って高度を上げていこうと思うんだけど、どこまで上げれば良いと思う?」
「そうね、滝が終わった時点で上昇止めちゃうと、壮大感が足りないような気がするのよね。そこからそのまま上昇を続けて、川の上流を映すようにすると、両岸の切り立った崖も撮影できて、渓谷のイメージをはっきりと伝えられると思うんだけど。」
「それ採用だよ。僕は、現実の地形が頭に入ってないから、今回みたいな時には、どんどん意見を言ってね。」
(撮影の途中で魔物を見つけたらどうするの?)
「それをスルーするよりも、その魔物を追っかけた方が、臨場感というか、リアル映像だという主張ができると思うんだ。背景の撮影はいくらで編集可能だし、時間軸も工夫できるからね。だけど、魔物はいつも撮影できるわけじゃないから、そっちが優先だね。」
「そうね。ゴブリンとかの小型の低レベルの魔物はサラッと流すくらいで良いけど、中型から大型の魔物は、その存在感はかなりのものになるからね。集団で移動する魔物の動画とか、魔物同士の戦闘動画が撮れればかなりの喧伝効果があるよね。」
その後も、日が暮れるまで撮影場所や撮影方法、被写体などへの検討を続けて、夕食にすぎ家の牛丼や肉盛りカレーなどを食べて、デザートに苺シェイクや桃シェイクを食べて、ミレイは床についた。
そして瑠夏は、今日もトレイに水をたっぷりと注いで造形のトレーニングを続け、硬化で形を維持できないことに気づき、水を凍らそうと工夫していた。
(温度を下げて凍らせれば可能なんだけど、どうすれば良いんだろ?物の温度が低下すると運動エネルギーが小さくなるから、逆に運動エネルギーを吸収すれば、水の温度が下がるのかなぁ)
瑠夏は、運動エネルギーを吸収して空気中に放散したり、運動エネルギーを別の物に移動させようとしたり、いろいろと試してみたが、全く上手くできなかった。
(イメージが冷蔵庫やクーラーだから、上手く魔法が使えないんだろうな。気化熱を利用して冷却して、放射熱で熱を逃してとか考えてるから、全然ダメなんだと思うな。そこには魔力が存在しないなから、全く他の方法考えないと)
ーーー
あれから暫く試行錯誤を繰り返した瑠夏は、流石に今回は諦めて、部屋のソファベッドへと移動して床につき、翌朝にマクトのデラックスモーニングセットやナゲット大箱が宅配されるまでは、そのままベッドで爆睡した。
それからの一ヶ月間、瑠夏の魔法は大して進歩せずに、午前中はひたすらタイルを作り続け、最終日には五十センチ角のタイルを五百枚作成することができていた。
「ふぅ、まるでタイル職人になった気分だね。」
「ところで、このタイルはどうするつもりなの?」
「このまま置いといても邪魔だからさ、明日からは洞窟に敷いていくつもりだよ。地面を平らにするのも魔力のコントロールの練習になると思うんだよね。」
最初のうちは、いろいろと瑠夏の練習に口を出していたミレイだったが、自分の説明では、彼に全く魔法を覚えさすことができず、早々に諦めて、それからはひたすら自分の魔臓と魔力回路の回復に努めていた。
動画制作については、高機能カメラ付きドローンを使用して、周辺五キロ範囲のほとんど全ての画像を撮り終え、更に風光明媚な場所については、いろいろな角度からの画像を撮影した。
時折見かける魔物については、小型のものはゴブリンやコボルトなどの亜人や、少し可愛げな一角兎などの魔物以外はスルーし、大型の猪タイプの森林猪や森林狼、サイクロプス、オーク、オーガなどの人型の魔物などを画像に収めていった。
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