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【第一部完結】アストレア〜Astraea〜神々の見棄てた大地  作者: 紫兎★
玄関開けたら異世界だった
26/200

結果発表

投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

その日の午後は、アマソンから配達されたバーベキューコンロやテーブルやイスなどのキャンプグッズを洞窟に設置したり、部屋からLANケーブルを伸ばして、洞窟内でもワイファイが使えるようにゲーミングルーターを設置したりと忙しく動いているうちに日が暮れてきてしまった。


(胸の中が少しずつ熱くなってきているように思うから、多分魔力は溜まってきてるんだろうな。さっきミレイが使った魔法は周りから土を集めてくる感じだったから、あの魔法は、全く新しい物質にエネルギーを変換するわけじゃなくて、移動させるために魔力というエネルギーを使うって感じだから、僕にとっては理解がしやすいかも。そうだ!)


「ねぇミレイ、僕もミレイの魔法を見ていて思いついたことがあるから少し実験してみても良いかな?」


「えっ?どんな実験なの?」


「うん、このトレイに入れた砂を自分の思うような形に変える練習かな。」


そう言いながら、瑠夏は三十センチ角の深めのトレイに入れた砂をミレイに見せた。


「最初から、地面の形を変えて何かを作るっていうのは、僕には難しいと思うんだ。だから、このトレイの砂を自由に動かす練習から始めてみようと思ったんだよ。」


差し出されたトレイを見ながら、


「私達の仲間の中では聞いたことのない練習方法だけど、魔法が産まれたときから周りに溢れている世界で育った私達と、魔法が全く無い世界で育った瑠夏では、魔法に対する考え方そのものが違うから、何でも良いと思ったことは試してみると良いと思うよ。」


と、ミレイは答えた。まずは魔法に慣れること。それが一番大切だと彼女は考えていた。ただ、その一言がその後の瑠夏の魔法の発現に大きな影響を与えてしまうとは思いもしなかった。


夕食後、瑠夏は机の前に座りトレイの中の砂を手で動かすイメージで小さな山を作ったり、穴を掘ったりする作業を繰り返していた。


最初のうちはピクリともしなかった砂が、徐々に動き始め、零時近くになった頃には、自由に小さな山を幾つも作ったり、それを更に合わせて大きな山にしたりとかが可能になっていた。


「まだ起きてたの。早く寝ないと今日みたいに寝坊するよ。」


パジャマに着替えたミレイがベッドに入り、暫くするとかわいい寝息が聞こえてきた。


(こんなに楽しいこと覚えたのに、寝てられますか!って言うの。そうだ、もっと複雑な物を作ってみよう)


そう考えて、瑠夏は引き出しの奥に隠してあった箱から、某有名ゲームの二体のネントロイトのフィギュアを取り出した。


(自分のイメージ通りに造形できるなら、これとそっくりなものを砂からも作れるはずだ)


瑠夏の目は更にランランと輝き、更に夜は更けていった。


翌朝、ミレイが目を覚ますと、いつもなら台所から聞こえてくるはずの料理の音が聞き取れず、台所のダイニングテーブルを見ると、そこには椅子に座ったまま机に突っ伏して寝ている瑠夏の姿があった。


「あんだけ無理をしないように言ったのに、本当に子供ね。」


一見六歳の幼女が口にするセリフではなかったが、机の上のトレイを見て愕然とした。


トレイの前にはモデルになったのであろう二体のフィギュアが立っており、トレイの中にはそれと寸分違わぬ砂でできたフィギュアが立っていた。


「ちょっとぉ、あまりにも器用すぎない?これってモデルと瓜二つじゃん。よく崩れないわね。」


そう言いながら、ミレイが人差し指でツンツンと砂のモデルに触れてみると、驚くことにそのフィギュアには硬化の魔法までかかっていた。


「なんなの、誰にも教えられていないのに、造形の魔法だけでなく、硬化の魔法までマスターしたっていうの。もしかして、天才っていう奴なのかしら。」


おそらく明け方近くまで頑張っていたであろう瑠夏を起こすのは忍びなかったので、ミレイはベッドにあったタオルケットを瑠夏にかけると台所へと向かい、最近覚えた簡単フレンチトーストを作り始めた。


プッツンぷりんをグチャグチャに潰して牛乳と砂糖を混ぜ、トロトロになるまでよくかき混ぜてから食パンを浸けて、フライパンにバターをたっぷりと放り込んでから、浸けてあった食パンの両面をよく焼き、それにメープルシロップと粉砂糖を振りかけて、横にたっぷりの生クリームを添え、その上に苺を三個程乗せて完成だった。


時折、宅配でフレンチトーストを頼んでもらうこともあるが、それよりも瑠夏に教えて貰った方法で作ったそれの方が、ミレイには美味しく思えていた。


テーブルに突っ伏す瑠夏を起こさないように部屋を出て、外にセットしたキャンプ用テーブルで食事を取っていると、匂いを嗅ぎつけたのか、白夜が隣にやってきた。


(えぇ〜、ミレイばっかりズルいなぁ!僕も食べたいなぁ!美味しそうだなぁ!瑠夏を起こして作って貰おうかなぁ)


「やめなさい!」


可愛らしいげんこつを白夜の頭に落とすと、食べていたフレンチトースト半分を白夜に分け、もっと食べたいとダダをこねる白夜に根負けして、もう一度フレンチトーストを作るミレイだった。


お手数ですが、ご評価頂けると励みになりますので、よろしくお願い致します。

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