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【第一部完結】アストレア〜Astraea〜神々の見棄てた大地  作者: 紫兎★
玄関開けたら異世界だった
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新しい日々の始まり

投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

発光現象は、暫くすると身体に染み込むように消えていき、それと同時に瑠夏の発熱も治まったようだった。


「とりあえずは発光治まったから、ついでに魔力を動かしてみようか?まずは、左手の人差し指をピンと伸ばして、目の前に持ってきて。そうそう。」


ミレイが顔の前に伸ばした左人差し指を真似るように、瑠夏も自分の顔の前に、左人差し指を立てた。


「じゃあ次に、魔臓にある魔力の一部をその左の人差し指に移動させてもらえるかな?できる?」


ミレイの左人差し指は、集まった魔力によりぼんやりと白色に輝いていた。


先程の全身に魔力を巡らせたことがプラスに働いたのか、瑠夏もそれほど時間をかけずに魔力を左人差し指に集めることができ、その指は白銀色に輝いた。


「じゃあ、その魔力を水に変換するよ。指先に水球が浮かぶ場面を想像してみて。」


「へっ?魔力をそのまま水に変えるの?魔法って錬金術なの?無から有を生み出すの?」


「言ってることが、全く理解できないのですが。」


ミレイは指先に浮いていた水球を消して、瑠夏を見た。


「えっ?えーと、例えば何も無いところに水を作り出すということは、魔力を水に変化させるということだから、エネルギーを物質に変換したということだよね。」


「そうよ、そう考えて貰えば間違いないかな。」


「じゃあさ、じゃあさ。鉄の球をイメージすれば鉄球が、石をイメージすれば石礫(いしつぶて)、塩をイメージすれば岩塩が出現するの?」


「へっ?」


今度はミレイが驚く番だった。そんなことを教えてもらったことはなかったし、考えてもみなかった。


「形もさ、球をイメージせずに矢をイメージすれば、矢になるの?槍をイメージすれば槍になるの?お願いやってみて!やってみて!」


瑠夏のあまりのしつこさと、自分でもどうなるのだろうという好奇心に負けて、ミレイは水の槍をイメージすると、指の先に小さいながらも水の槍が出現した。柔らかなヘニャヘニャの槍だったから、相手に対する効果はないが、他の魔法に応用すれば、これまで(ボール)(バレット)しかなかった攻撃形態にかなりの応用が期待できた。


その面白さに取り憑かれたミレイは、温度を変化させた熱湯球や氷球、剣や槍の形をさせた氷、鉄球や石球、それらの形を変化させたものを次々と生み出した。


「スゴい!スゴい!魔力さえあれば何でも作れるの?」


瑠夏の驚きの言葉に、ミレイは思い出したように答えた。


「そう言えば、魔法で生成した水を飲んでも、喉の乾きが治まるのは一過性で、健康には良くないって、精霊から聞いたことがあるから、時間が立つと魔素に戻ってしまうのかもしれない。」


「じゃあさ、実験してみようよ。鉄の箱か鉄球を作ってよく見えるところに置いて、時間と共にどんな感じになるのか観察すれば良いんだよ。」


「面白そうね。やってみるわ。でも、土魔法で作った壁は消えないんだよね。だから、消えない可能性も高いかもね。」


「じゃあ、それも実現してみよ。この部屋の中ではできないから外に行こうか。」


二人で部屋の外に出ると、朝早くから散歩に出かけていたらしい白夜が、洞窟の入り口で日光浴をしていた。


(おはよう。暇だったからさ、この周辺を偵察してきたけど、魔力感知の低そうな低レベルの魔物が数匹いた程度で、問題はなかったよ。もしかしたら、この辺りには邪気を祓うような結界みたいなのがあるかもしれないね)


「白夜は気楽で良いよね。こっちは瑠夏の魔素熱で大変だったんだから。」


その言葉を聞いた白夜はキョトンとした表情をして首を傾げた。かわいい。


(へっ?瑠夏は人族じゃないのか?魔臓がないんだから魔力も作られないし、魔素熱なんてなるわけないじゃん。確かに最初出会ったときのことには驚いたけど、本人が全く何もできない微力な存在とか言ってたし)


白夜の念話を聞いた瑠夏は、驚かしてやろうと思って、胸の魔力を動かそうとしたが、あるはずの魔力は霧散しており、全く感じ取ることができなかった。


「へっ?なんで?さっきまであった胸の中の熱い塊が全く感じ取れないんだけど。意味不明なんだけど。」


「あっ、それはね、さっきの人体発光現象で全部使い切ったんだと思うよ。」


「えぇ〜、もしかして僕って、魔力量微小系なの?」


「それはまだ判らないよ。魔臓があるって判ったのも、魔力があるって判ったのも今日が初めてだから、これから少しずつ本来の機能を発揮していくんだと思うよ。気長に様子見てね。」


「はぁい。なんかちょっと残念かな。」


そんな言葉を交わしながらも、ミレイが土魔法で直径十センチ、高さ五十センチ程の土棒を地面から生やした。


「土の棒は、何も無い所に突然出現するんじゃなくて、周りの土が集まってくるような感じで作られるんだね。これだと、魔力が物質に変換されたんじゃなくて、物を動かすエネルギーとして魔力が使われたように見えるんだけど、合ってるかな?」


「どうかな、私もそんなことを考えながら魔法を使ってないから、結果だけをイメージして、それに合わせて魔力が仕事をしてくれるって感じだから。瑠夏の考え方がスゴく新鮮なんだよね。」


先程実験のために作成した鉄のダイスを、その土棒の上に置いて、後は明日観察することにして、お昼を食べに二人と一匹は部屋へと戻った。

お手数ですが、ご評価頂けると励みになりますので、よろしくお願い致します。

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