対策会議2
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
「ねぇ、もう一度この動画を見せてくれない?」
ミレイが指差したのは、MMORPGの中でも、日本が世界に誇るFFと呼ばれるゲームシリーズをプレイしている配信者の日常を纏めているもので、一人のプレイヤーがその世界でまったりと過ごすスローライフを編集した『ファナティールまったり日記』という題名の動画だった。
その中で、配信者は素材を狩って生産したり、釣りをして料理したり、時にはバトルに巻き込まれたり、突然モンスターに襲われたりしながら、ゲーム内でのんびりとした生活を送っている場面を投稿していた。
モンスターに襲われた時に臨場感が出るように、あまり高ランクにしていないこともあり、初心者ゲーマーにも需要があるようだった。
「この動画は、どうしてこんなに人気があるの?」
「僕もよく判らないけど、多分このゲームが好きでやり込んでゲームはクリアしたけど、その世界が好きで、そこでまったりとした生活を送りたいと言う人が、一定の数いるんじゃないかな?知らんけど。あと、ゲーム内で知り合いになった人達との縁を切りたくないから続けてるかもしれないね。最近はソロキャンプといって、一人でキャンプするのも流行っているから、その代わりという一面もあるかも。」
「他のみたいに、ドラゴンやベヒモスクラスの魔物達とバトルする動画は、今の私には難しいけど、ゴブリンやホーンラビット程度の魔物相手なら、今の私でも余裕で戦えるから、このくらいの動画なら私でも作れるかもしれない。」
ミレイと並んで画面を見ながら、瑠夏は悩んでいた。
「これはもともと人気の高いゲーム内の風景や場面だから需要があるけど、全く知られていないアステリアの動画配信に需要があるのかな?」
「とりあえずは、リアルの素材が限りなくあるんだから、試しにやってみるというのも一つの考え方だと思う。」
ミレイの力強い言葉に背中を押され、瑠夏は全く新しいチャンネル、『アステリアまったり日記Ch』を開設することを決めた。
「もちろん主人公は、ミレイで良いよね。」
「当然ね。魔法もある程度は使えるだろうし、言い出しっぺだしね。」
「じゃあ、よろしく頼むね。僕はカメラを頑張るから。」
「あら?当然、あなたも素人魔術師として登場してもらうわよ。それもまた需要があるって判ったからね。」
瑠夏の背中に一筋の冷や汗が流れた。
「じゃあ、最初にすることはファナティールとエオルセアというゲームの研究だね。」
そこから、僕達の『目指せ人気ヨウチューバー』が開始された。
一番の目的は、ミレイの魔臓の回復並びに魔法の再取得。二番目に収益を上げるための動画素材の確保並びに動画撮影、その為の知識や経験獲得目的のゲームプレイ。三番目に白夜の再育成。そして、最後に同族達の救出が目標となった。
「魔法取得は、普通は魔臓のない人には無理だと思うけど、精霊神様に似たオーラを持つ瑠夏なら、もしかしたら可能かもしれないし、頑張ってね。」
ミレイにそう言われて、即断即決で魔法取得にチャレンジすることを伝えた。
(やっぱり異世界といったら、魔法でしょ。できるできないは別としてチャレンジしてみたいじゃん)
翌日から、朝食を食べ終わると、部屋の外へと出て外気浴をしながら、ミレイは魔力を魔臓に取り込むことに集中し、白夜はその隣でミレイを守護する立ち位置を取った。
そして、瑠夏は以前に購入したカメラ付きのドローンを操作して、洞窟周辺の撮影にチャレンジしていた。
「なんか、ずっとただ日光浴をしてるだけって、スゴく暇なんだけど、なんか良い方法ないかなぁ?」
「他のことをしてても、魔力を吸収できるなら、動画配信の参考になるゲームをしたり、僕達の世界の一般的な知識をパッド使って検索したりすれば良いと思うんだけど、どう思う?」
「でもね、居心地が悪いのよ。岩でゴツゴツしてるし、寝っ転がれないし、食べたり飲んだりするのにも不自由だし・・なんか良い方法があれば良いんだけど…」
ミレイにそう言われて、真っ先に思いついたのが、ソロキャンプのグッズ達だった瑠夏は、パッドを部屋から持ってきて、以前に纏めた資料を見せた。
「じゃあ、こんなのはどうかな?」
そこには、キャンプを楽しむ人達の画像がこれでもかというように並んでおり、ミレイの目を釘付けにした!
「これよ!これを採用すべきだわ!」
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