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【第一部完結】アストレア〜Astraea〜神々の見棄てた大地  作者: 紫兎★
とある家族の異世界転生
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エシュタル4

投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。

更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。

よろしくお願い致します。

「誰だ!誰が装置を動かした!」


「誰も動かしていません!起動装置には誰も触れていませんし、融合装置は起動していません!」


「じゃ、何故だ!何故こいつらは融合したんだ!」


研究室の中は、突然のアクシデントに上へ下への大騒ぎになっていた。


(私の声が聞こえる?)


(聞こえるよ。この人達ホントに屑みたいだから、あなたの好きにしても良いよ。どうすれば良い?)


(少しだけ身体を貸してくれれば、あとは私がするから、あなたは見てて)


(判った)


台座に寝かされていた赤子が朱色に光りだし、宙へと浮かんだ。


『クズどもよ、数多くの火の眷属を滅ぼしてきた咎を清算する時だ。その身をもって罪を償え』


その赤子は、鮮紅色に輝く目で睨みつけるように周囲を見渡し、赤子とは思えない声で裁きを告げ、全身から紅蓮の炎を噴き出した。


「「ギャァァァァ」」


台座の側にいた研究員の腕は、真っ赤になったかと思うと、一瞬にして発火し炭へと変わっていった。


その研究員は火を消そうと床を転がりまわったが、その火が消えることはなく、周囲の可燃物に次から次へと燃え移っていった。消火装置を作動させようとした研究員もいたが、吹き出した水は、すぐに水蒸気へと変わり、赤子の周りは白煙と時折り噴き出す紅蓮の炎に包まれていた。


時間の経過とともに、紅蓮の炎は朱焔へと変わり、更に温度を上げて白焔から白菫色へと変わった。


(ダメです。感情が溢れてしまって、コントロールができません。これ以上の魔力の放出は、あなたの魔臓を破壊してしまいます)


驚いたような声がエシュタルの内から響いてきた。


(私にできることはないの?)


(難しいです。どうやら、ここに閉じ込められている間に、身体のあちこちをイジられていたみたいです。魔力のコントロールができません)


その後もエシュタルから噴き出る焔の勢いは留まることを知らず、周辺の器具は見る見るうちに溶け始め、その焔に触れた研究員は、あっという間に灰も残さず消えていった。


(エシュタル、すみません。このままでは私はあなたを壊してしまいます。申し訳ないですが私はここまでです。最後の我が儘に付き合ってくれてありがとう)


(待って!)


(私にも....ミ..レイという..名前の 娘が..いたの....もしも..出会う....ことが....あったら..よ....ろしくね きっと....あ..なた....とは....気が 合うはず..よ....お母..さんに....出会え....るよう..に祈っ....てる..わ さ..よ....な......ら)


急速に消えていく彼女の意識に、エシュタルは必死で呼びかけたが、それに応える者はどこにもおらず。しばらくすると青白い光が周囲へと広がり、身体から白く輝く光がフワリと離れると、光に包まれた彼女を残して再び宙へと浮き上がり、更に光を増して周囲を融かし始めていた。


ーーーー

ドンドンドン


「開けろ!開けろ!助けてくれ!」


「「ギャァァァァ」」


突然扉を叩きつける音が響き、床に倒れ伏していたヌクシアが顔を上げると同時に、建物中に警報が鳴り響き、衛兵が扉に手を掛け開けようとすると、


「熱い!なんだ、ドアの取っ手が融け始めてる!」


あまりの熱さに突き放すように取っ手を離した。彼らは普通に扉を開けることを諦め、体当たりで扉をぶち破ったが、その瞬間に中から噴き出した青白色の焔に巻き込まれて一瞬に消滅した。


あまりの出来事に固まってしまったヌクシアだったが、焔は扉から噴き出すばかりで彼女を燃やすことはなく、白い焔が包み込むように優しく運んできた赤子を、そっと彼女に手渡した。


(あなたがエシュタルの乳母ですね。逃げなさい。このままでは、彼女は私と同じように改造されます。逃げなさい)


突然、頭の中に響いてきた女性の声に驚いたヌクシアだったが、悩んでいる暇はなく、次々と災厄が降り注いできた。彼女は必死にエシュタルを抱いて駆け出した。


ドォォォォォォン


突然響いた大音響と共に、天井を破壊しながら白い光がナルシスラ城の中を上へ上へと登り始めた。最初は半径十メートル程だった焔は、光を増す度にその範囲を広げ、上の階層に到達する頃には、三十メートルを超え、更に輝きを増していった。


壁はドロドロと融け、天井は蒸発するようにその姿を失い、熱の為に開かなくなった扉から逃げ出せなかった城の住人達は、一瞬で燃え尽きていった。


城から出ていく為の準備をしていたカルタは、城の喧騒に城下にある自宅の玄関から飛び出して、その目に入った光景が自分の中の記憶にあるものと一致した。

最後までお読み頂き誠にありがとう御座います。

何分にも素人連合でございますので、御評価頂けますと、今後の励みになります。是非とも最下部に設定されている☆☆☆☆☆でご評価頂けると有り難いです。

よろしくお願い致します。

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