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学年1の美少女との出会い。

「ホウズ先生、言葉の意味や俺を思ってくれていることはわかっていますがこの学校を辞める気はありません、卒業までの道は険しく卒業し従軍したのちにこの命がついえてもその行動で1人でも救えるなら本望です」

 これは本心からの気持ちだ、自分の身内は誰もおらず悲しむものも誰もいない施設長さんは優しいから悲しむかもしれないが今までも沢山の人たちに支えられて生きてきた。その恩を少しでも返したい。

 「そうか、わかったみんなの前で聞こえるように言って悪かったな精進しろよ」

「はい、これからも努力を怠らず精進します」


「くっくくく、万年Dのサンドバッグがなにか言ってるぜ」

「あいつは精進してDなんだよふふふ笑」

 などの2人のかたや痩せている学生、かたや太っている学生の声が聞こえる。

 だが怒る気にもならない、何故ならその通りなのだから。そう思って席に戻ろうとしたときだった。

 バァァァァン。

 誰かが机に両手を叩いたのか大きな音がクラスに響いた。

 そちらに目をやるとそこには金髪のセミロング、長いまつ毛に作られたような青い瞳の女の子がいた。

「あなたたちの声は目障りです万年Cのあなたたちもしたばかりをみず上を目指せば良いではないのですか?」

 それを聞き2人の学生も唾を飲み込む音がした。見た所2人とも萎縮してしまっている。

 その言葉を発した、少女の名前は

「アランウェイク、シルビィヤ。」

 レイピヤを支流の武器に使っており魔法も高位魔法を使えるとの噂がある特に水魔法を得意としておりその力と才能はテストでも見たことがある。

 成績はSかAしかとったことはなく高等部に入ってからはS以外をとったことを見たことはない優等生だ。

 また見た目の美貌もさながら帝国の第3王女でありその地位と見た目から学年1の美少女とも言われており、求婚などいくて数多とのことだ。

 確か姉の第2王女も総学院長と呼ばれこの国のトップである。エドモンド、アラーシュ大賢者、勝利の精霊、幻惑の魔導師とも呼ばれる凄い人の側近中の側近でありエリート中のエリートしか在籍できない近衛騎士団に在籍しているとの噂を聞いたことがある。

 近衛騎士団は構成員が30名程で1人1人が一騎当千の力を持っており、昔起きた他国との第三次世界大戦では近衛騎士団の力はたった10名で他国の侵略を防ぎ、相手に大きな被害を出したことで停戦条約に至らしめたとさえ言われている。

 だが何故姉の在籍が噂なのかは、彼女の姉は戦争の最中に行方不明になり、命を落としたとまで言われている。戦争中は神速の王女とまでの異名を持っておりその力はまさしく一騎当千のものだったと言われている。

 また噂に拍車をかけているのは近衛騎士団は全員両頬にある魔道具に魔力を通したら作動する仮面、人によっては鬼、髑髏、般若などの仮面をつけているため素顔がわからないからだ。

 その2つから、近衛騎士団にいるなどと言う噂はあるものの。近衛騎士団自体その力以外は正体は不明なため噂に拍車をかけているのだろう。

 そんなことを思って彼女を見つめている時だった。

 「あなたもあなたよ口だけは達者なようだけど少しは剣技を磨いたら?」

 彼女の大きな瞳に見つめられドッキとはしたが今回の言葉でフォローしたわけではなく本当に目障りだから行ったのだろうと納得し席に戻った。


 口だけは達者、たしかにその通りだ身長は180㎝あり恵まれてはいるが剣技の方の才能は皆無だ。彼女と戦ったら球体の水の中に閉じ込められて何も出来ずにもがいて死ぬだろう。

 ここは学園の国だが、卒業した後は他国の人間で彼女は帝国の王女だ。

 実際奨学金はもらわなければ返す必要もなく、彼女も技術だけを学ぶため入学している。そのため従軍する必要もない。

 卒業した後出会ったときそれはきっと殺し合いになるのだろう。

 そう心から感じた。

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