学校での日常 サンドバッグくん
いつの日にか私の運命を変えた少女にあったことをを思い出す。
「もう40手前か私の剣は今や30年を過ぎても境地にすら見えないこの剣はあの人に届くのだろうか」
ボソッとそんなことを呟き。
そっと目を閉じその少女のことを思い出す。
髪が白く、幼い少女ながら綺麗な面立ち、目が見えなかったがそれを感じさせぬ天真爛漫な少女のことを思い出していた。
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「お前は剣を振る価値もない、才能のないものを続けてどうするんだ?なぁ、サァヤー。」
そう担任の先生に告げられる。筋骨隆々な鍛えられた体髭を蓄えた坊主頭の先生にそう告げられる。
ここは学園の国の剣士育成のための学校だ、魔術学校、神学科学校、近未来科学学校などある。
この世界には精霊がおり、その中で人と聖霊は共存している。人は精霊から授けられた魔法によって生活は豊かになり、精霊は人の思いや願いに守られて生きている。ということに伝承ではなっているが、実際はオドやマナと言われるものを基本に魔術を構成し生活をしているというものが最近の提唱だ。
「どこの武術にも属していない、嫌属せないというべきかその才能のなさは何人も剣士を育ててる俺から言わせてもないに人しい。だから違う道を1年の今に決めた方がいいと考えている」
「お前なら力仕事などはいくらでもできるだろう。根性だけは認めてるんだ」
先生はいい人なのだろう、たしかにこのまま続けていても全く身につかないものをやることに意味はない、ならばここは学園の国でもある。学校の数など数十もある中でその中で自分に合うものを探せば良い。
俺は古詩羅会 鞘15歳。成り立ちは昔孤児院の前に捨てられていた赤子だった。
施設は12歳までしか面倒を見てもらえず園長先生の情けで内緒でお金を援助してもらい中等部は補修を繰り返しなんとか卒業した。
今いる剣士学校の高等部には猛勉強し入学した。
何故たくさんある中で剣士を選んだかはそれしかなかったからだ、魔法の適性はなく、近代科学に入るほどの熱意も学力もない、神学科はあるが、神を信じているわけではない。他にも商人になるための短期学校などもあるがお金がかかる。そんなものその日暮らしの俺には難しい。
剣士学校は、卒業したのちに必ず従軍することを約束にお金が支給される。それは階級や実績によって変わり高くなればなるほどその支給額は高くなり、低ければ低いほど支給額は少なくなる。もし従軍を拒否しようものならすぐにではないが利子が10倍になって返すことになっている。
それを破れば極刑か、一緒奴隷のような扱いと永遠に終わらない仕事をする。
従軍の件だがこの世界は戦争がある。魔物もいるが従えている魔王なんてものははるか昔の話でおらず、神大国、帝国、技術大国など大国通しや小国を巻き込んで人対人の戦争をしている理由など詳しくはわからないが自分の至福のため。資源やお金のために日夜戦争をしているのだ。
話は戻るが俺には剣の才能はない、なぜなら昔の剣だけを振るってた時代とは違い今は、魔法や近代装備、聖霊などと呼ばれるものと共用して剣技を合わせ戦うためだ。
剣だけしかない、しかも才能もない俺にどこの武術の門も開くことは叶わなかった。
だがそんな俺にも長所と言われる部分が唯一ある長所は体の丈夫さだ。怪我をしてもすぐに治るし、病気などにかかったこともない。筋肉痛も次の日にはなくなっている。
「先生サンドバッグくんがかわいそうですよ身体は丈夫でも心は弱そうですもん」
「あと剣技もよわいでーす」
「あははははっ」
そんなクラスメイトとの皮肉と笑い声が聞こえる。
剣士学校は授業はあるものの単位自体は最終的には剣のテストで点が決まる良いものは1人のみSがつきその他はABCDEの順で決まる。EはあるがそれはendのEだようはとれば退学だ。だがいきなり成績の良いものがもし怪我やなにかのはずみでEをとってしまった時の対策で補習がある。それは剣技などではなく、今までやってきたが俺は素振り1万、腕立て1万、腹筋5000回、グラウンド300周のどれかを1日で終わすなどだったが皆がそうでなく生徒に合わせてやるらしい。
ちなみに他の生徒は先生との手合わせや運動にしてももっと少ない回数で済んでいる。そうして中等部からDの成績でなんとか在学している。
何度か同じ学年の性格の悪い生徒に模擬試合をやらされ、手も足元でないままやられる姿からサンドバッグくんとのあだ名がついていた。何をやられてもすぐに治る便利なサンドバッグだと。
誤字脱字が多いです。
あまり気になさらないかただと嬉しく思います。