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異世界の王様  作者: 池崎数也
第三章
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第八十一話:晩餐と小会議

 細長いテーブルに敷かれた白いテーブルクロスに、その上に並べられた数々の料理。見栄えも考慮して盛り付けられた山海の味覚の数々は、見ているだけでも空腹を誘うようだった。そんな数々の料理を前にして、義人は途方に暮れたように立ち竦む。

 良ければ晩餐会(ばんさんかい)に参加してはいただけないか、という知らせが来たのが三十分前。これも外交の一つかと判断した義人だったが、二つ返事で返答した三十分前の自分を殴りつけたい気分だった。

 歓待か、それとも先の事件での謝罪のためか、テーブルに並べてある料理はどれも一級のものと呼んで差し支えない。匂いだけで空腹を誘い、視覚でも楽しませる。食べる前から驚くほど美味いとわかる料理を見たことなど、義人とてほとんどなかった。


「うーん……これ一品でいくらかかるんだろうか」


 つい庶民染みたことを呟く義人。カーリア国での食事は倹約を徹底させているので、目の前の料理一皿の値段とカーリア国での一食の値段を比較すると前者のほうが高い可能性がある。そのことに若干の憂鬱を感じつつ、義人は視線を巡らせた。

 義人から見て対面、テーブルの反対側にコルテアが座っており、その傍には三人の女性が座っている。もっとも、その内二人は少女と表現したほうが適切であり、少女の内一人は義人も見知った人物……エリスだった。

 そんな三人の後ろには護衛のためか一人の男性が立っており、纏う雰囲気からして相当腕が立つのだろう。カーリア国側でテーブルに座るのは義人だけだが、義人の後ろにはカグラと志信が立っている。

 義人は『さてどんな風に振舞おうか』と思案しつつ、案内に従って自身の席へと歩を進めた。

 コルテアは義人が席の傍まで来たのを確認すると、自身の娘である三人の女性と共に立ち上がる。


『ようこそお越しくださった、ヨシト王。ささやかではあるが、紹介を兼ねた晩餐の宴を用意させていただいた……レミィ』

『はい、お父様』


 名前を呼ばれたレミィが純白のドレスの裾を摘みつつ、軽く一礼する。そして優雅に微笑み、口を開いた。


『お初にお目にかかります、カーリア国の王ヨシト様。わたしはレンシア国国王コルテア=ハーネルンの娘、レミィ=ハーネルンと申します。以後、お見知りおきを』


 レミィはそこまで言って顔を上げると、今度は先程よりも深く頭を下げる。


『カール達の非礼は申し訳なく思っています。そして、妹のエリスを助けていただきありがとうございました』


 一礼と共に、背まで伸びた淡い色合いの金髪が揺れる。一片の無駄もない、綺麗な動作に義人は思わず感嘆の息を漏らした。

 自身よりも年上だからというわけではないが、強い意思と上に立つ者の貫禄が感じられる。だが、見ているだけというわけにもいかない。義人は呼吸を整えると、強い意思が感じられるレミィの瞳を見返しながら口を開く。


『どうも初めまして。カーリア国の国王を務めている滝峰義人……こっちではヨシト=タキミネって言ったほうがわかりやすいですかね? えーっと、レミィ……姫。これからよろしく』


 レミィにどんな敬称をつけて呼ぶか迷った義人だったが、様や殿とつけて呼ぶのも硬すぎる気がして姫と呼ぶ。そんな義人の後ろではカグラが軽く咳払いをした。

 レミィは義人やカグラの様子を見て僅かに目を細めると、隣に並び立つエリスへと目を向けた。その視線を受けたエリスは、一度深呼吸をして義人へと目を向ける。


『……せ、先日はこの身を助けていただき、まことにありがとうございました。そして、正式なご挨拶が遅れまして大変失礼いたしました。わたしはエリス=ハーネルン。この国の第二王女です』


 緊張しているのか、それを誤魔化すために一息に述べるエリス。早朝に見た時とは違い、どこかオドオドとしている。本来は人見知りをするのか、それとも父親や姉妹がいることで地が出ているだけなのかはわからない。腰まで伸びたレミィと同じ色合いの髪が、どこか所在無さげに揺れていた。


『初めまして……じゃなかった。ヨシト=タキミネです。よろしく、エリス姫』


 こっちが素なのかと内心首を傾げつつ、義人はレミィにしたものと同じような挨拶を口にした。すると、今度は義人とレミィ達の様子を興味津々といった様子で窺っていた少女……ティーナが輝くような笑顔を浮かべた。


『初めまして、ティーナ=ハーネルンです! エリスお姉様を助けてくれて、ありがとうございました!』


 元気良く喋り、音が立つほどの勢いで頭を下げるティーナ。今年で十四歳になるが、小柄な上にはっきりと感情を表す様が実際の年齢よりも年下に見せる。姉妹揃って同じ色の髪は肩口で切りそろえられており、その表情からは活発な印象を受けた。

 義人は元気の良いお姫様だと微笑ましく思い、口元を僅かに緩める。


『初めまして。これからよろしく、ティーナちゃん』

「んんっ!」


 ティーナの様子に思わずちゃんづけで呼んだ瞬間、義人の後ろに控えていたカグラが大きな音で咳払いをした。それを聞いた義人は、右手で頬を掻く。


『あー……やっぱりティーナ姫で』


 ちゃん付けはさすがにまずかったらしい。さん付けでも危ないところではあるが、義人としてはコルテア達がどう反応するかも知りたかった。すると、名前の呼び方を訂正されたティーナが小首を傾げる。


『わたしはティーナで良いですよ? お父様もお姉様達もそう呼びますし』


 言い直したことが余程不思議なのか、ティーナは呼び捨てでも構わないと促す。それを聞い

たコルテアは、苦笑しながら口を開いた。


『申し訳ない、ヨシト王。ティーナは少々奔放に育ってしまってな』


 まるで普通の父親が娘の粗相をたしなめるような光景を前に、義人は所在無さげに苦笑を返した。


『いえ、先に妙な呼び方をしてしまったのはこちらですし……』


 そう言って軽く頭を下げる義人。頭を下げるのと同時に、王妃はいないのかと窺うがそれらしい女性はいない。その辺りの情報も後で確認しておこうと思いつつ、義人は僅かに視線をずらした。


『そちらの方は?』


 護衛であろう男性に目を向けつつ、尋ねる。

 身長は義人よりも高く、志信と比べても僅かに高い。年齢は二十代前半から後半に差し掛かる程度で、少し伸びた黒に近い緑色の髪と涼やかな顔立ちが印象的だった。それでいて、立ち振る舞いには一片の隙もない。護衛である以上武官なのだろうが、文官と言われても納得しそうな知性も感じられた。

 男性はコルテアに目配せすると、それを受けたコルテアが頷く。それは許可を求めるものだったのか、コルテアが頷くのを確認してから男性が口を開いた。


『お初にお目にかかります。カーリア国の王、ヨシト様。私はクレンツ=ホールドと申します。浅学非才の身ではありますが、この国の第一魔法剣士隊の隊長を務めております』


 口上と共に頭を下げるクレンツ。

 浅学非才と聞いた義人は、絶対嘘だと思いながらも一礼を返す。


『ヨシト=タキミネです。よろしくお願いします、クレンツ隊長』


 明らかに年上だったので敬語で話す義人だったが、義人の言葉を聞いたクレンツは僅かに目を見開く。

 義人はそんなクレンツの反応から、『今度は逆に敬語がまずかったか』と内心だけで苦笑した。そして、自身の後ろに控えるカグラと志信に目を向ける。


『こちらも紹介したほうが良いですね。カグラはご存知でしょうから……』


 そこまで言うと、今度は日本語で話すべく口を開く。


「ごめん、志信。ちょっと自己紹介してもらっていいか?」

「む、俺もか? 別にかまわんが……」


 義人の頼みに、志信は一歩前に出る。そしてコルテア達に向かって一礼すると、視線をクレンツへと向けた。


『カーリア国近衛隊の指導を行っている藤倉……シノブ=フジクラです。以後お見知りおきを』

『ほう……』


 志信の名前を聞いたコルテアが、僅かに声を上げる。そしてさり気なく義人と志信の顔を見比べ、小さく眉を寄せた。

 そんなコルテアの仕草に義人が気付く素振りを見せた瞬間、コルテアの表情が平静のものへと戻る。場を見渡してみればレミィも似たような表情をしていたが、義人が気付くことはなかった。

 志信はクレンツと視線を合わせ、クレンツもそんな志信の視線を真っ向から受け止める。睨み合いというほど剣呑なものではないが、志信とクレンツはどこか探り合うような視線を互いに交わした。


『失礼』


 志信が僅かに頭を下げ、後ろへと下がる。それを見たコルテアは、柔和な表情を作って義人に着座を促す。


『それでは、ささやかですが晩餐と参りましょう。我が城の料理人も、ヨシト王の口に合うようにと張り切っておりましてな』

『はは、それは楽しみですね』


 コルテアの言葉に、義人も作り笑いを浮かべて応じた。




 晩餐も終わり、午後八時を回ろうかという時刻。

 三十畳ほどの大きさの会議室にカグラやミーファを筆頭とした、カーリア国の文官武官の代表六名が集まっていた。その他には国王である義人や近衛隊をまとめる志信、実際に戦闘に参加したサクラ、そして意見を筆記する役を申し出た優希、その足元には小雪の姿がある。

 部屋の中央には長方形のテーブルが置かれており、各々がそれを囲むように置かれた椅子へと座っていた。

 部屋の外には護衛として連れてきた魔法剣士隊の兵士が立っており、一応の警戒に当たっている。近衛隊の兵士は昨晩戦闘に参加して疲労や怪我をしていたため、心身の回復という名目で部屋に押し込められていた。外傷だけならば治癒魔法で治すことも可能だが、体に溜まった疲労などまでは治らないのだ。

 その点でいえば義人もかなり疲労していたが、立場上この会議には参加しなくてはならない。疲労を理由にして明日に回すこともできたが、それでは時間が足りない可能性がある。ならばレンシア国との交渉を明日以降にすれば良いとの意見も出たのだが、この国に来た主目的であるレンシアの建国記念式典などがあるためどうにも都合が悪かった。

 この場で話し合う議題は、明日行われるレンシア国との“交渉”に関してである。

 本格的な会議というわけではなく、軽く意見を出し合う程度の目的で開かれたこの会議ではあるが、“軽い”と予想していた義人の予想を裏切るように激しい意見のぶつかり合いが起きていた。


「だから先程も申し上げたように、此度の件はレンシアの一方的な落ち度です! しかも、ヨシト王達に刃を向けたのはただの兵卒ではなく部隊の隊長! これを追求していけば、多岐に渡る事柄で有利な交渉を行えます! 通常ならば害しようとした者達の引渡しを求めるところですが、相手はこの国の柱石足り得る者達です! その身柄の受け取りを交渉の札として扱えば、大きな利を得られます!」


 口角泡飛ばすように熱弁を振るうのは財務大臣のロッサ=ハーネリアである。今回のことは上手く利用すれば巨額の利益を得ることができると義人にアピールし、そんなロッサを牽制するようにカグラが口を開いた。


「わたしは異議を唱えさせていただきます。たしかに、ロッサ殿の仰る通りに事を運べれば大きな利となるでしょう。しかし、国王であるヨシト様に刃を向け、その上怪我まで負わせた者の引渡しを望まないのは国としての体面に関わります。よって、断固として引渡しを求めるべきだと思います」


 ロッサの弁では、ヨシトに刃を向けた者達……すなわちカール達の引渡しは行わない。その代わりにより多く譲歩させるというものだ。

 対するカグラは、第一にカール達の引渡しを要求し、その上で賠償を求めるという案である。ロッサの案と比べれば利益は少ないだろうが、それでも交渉次第で多くのものを引き出すことができるだろう。

 他にも意見が出ているが、この二人の意見と似通っているため二つの派閥が出来上がっている状態だ。今も、カグラの言葉に対してロッサが反対意見を口にしている。

 義人はそんな話し合いを眺めながら、ため息を吐く。先程晩餐で出てきた料理の味は、正直よく覚えていない。表面上は朗らかな雰囲気だったが、どこか探り合うような空気が漂っていて食事を味わう余裕はなかった。ティーナはまったく気にせず料理を味わっていたようだが、豪胆というわけではなく場の空気が読めていないだけだろう。

 義人が探り合いのように感じていただけかもしれないが、普段感じる緊張感とは別種のものを感じた。義人は『面倒だなぁ』と小さく呟き、傍らに立つ志信へと目を向ける。


「志信は何か意見はないか? もしくは、この城の人間を見て感じたこととか」

「俺か? そうだな……意見はないが、俺なりに観察してわかったことがある」

「わかったこと?」

「ああ。まず、城の中にいる兵士の様子を見たがカーリアと比べれば大分練度の差があるように見えた。もちろん、実際に戦うところを見たわけではないがな。だが、動きそのものがカーリア国の兵士とは異なっていた」


 腕組みをしながら眉を寄せる志信に、義人は頭を掻きながら尋ねる。


「ちなみに、どのくらい差がある?」

「二対一ならなんとか勝てる、といったところか。仮に戦をするならば、三倍の兵数はいないと質の差で負けるだろう。カーリア国の大半の兵士は、人間相手の実戦経験がないしな」

「三倍って……レンシアのほうがカーリアの三倍近く兵がいるんじゃなかったっけ? しかも実戦経験って……」


 魔法という概念が存在する以上、戦いの優劣が数で決まるかはわからない。だが、基本的な考えとして戦は数の多いほうが勝ちやすいのも事実である。その上、カーリア国での実戦経験といえば魔物相手のものだ。訓練の際に試合を行うことはあっても、人間相手に命のやり取りをした者は多くない。兵の質やそういった面を加味すれば、志信の予想は妥当なものだった。

 そうなれば兵を率いる将の質で勝ちたいところではあるが、これも劣るだろう。レンシア国には幾度も戦を潜り抜けた者達がいるが、カーリアにはほとんどいない。

 その軍事的な観点でいえば、負い目があるとはいえレンシア国に対して強気に出すぎるわけにもいかない。戦争は政治の延長であり、無理難題を吹っかけてそれで開き直られたら一大事だ。もちろん、そんなことをすれば国としての信用を失うだろう。しかし、最終手段として取ることができる手でもある。

 少し接した程度ではあるが、コルテアはそんな手は打たないと義人は見ていた。しかし、ここは元の世界とは違う異世界。手の平を返すように約束を破る可能性も捨てきれない。


「面倒だなぁ」


 今度は割と大きな声で呟き、自分で肩を叩く。それを見たサクラがどこかぎこちない動きで義人の傍へと近寄ってきた。


「よろしければ肩をお揉みしますが?」

「いや、それはいいけど……」


 義人は一度言葉を切り、傍に寄ってきたサクラを見る。いつも通りのメイド服に身を包んでいるが、その顔色は悪い。よく見れば額に汗が浮かんでおり、義人は首を傾げた。


「サクラ、お前大丈夫か? 調子が悪そうだけど……ちょいと失礼」


 そう言って、義人はサクラの額に手を当てる。そして自身の体温と比べて僅かに唸った。


「ちょっと熱がある、かな?」


 体温計のように正確にわかるわけではないが、それでも体温が高く感じられる。そう判断した義人は、心配そうに眉を寄せた。

 風邪か、もしくは疲れが取れていないのか。義人は後者だろうと判断して、会議の様子を軽く窺った。

 カグラとロッサの舌戦は拮抗しており、互いに落としどころがない。あともう少しすれば、義人の判断を求めて話を振ってくるだろう。


「まだ時間がかかりそうだし、サクラは部屋に戻って良いよ。疲れてるんだろ?」


 本音を言えば、義人も疲れている。今ベッドに寝転べば、数分と経たない内に熟睡できる自信があった。だが、ここまで盛り上がっている舌戦に水を差すのも悪い気がする。何より、王の立場にいる自分を差し置いてまで意見をぶつけ合っている臣下の姿は、この世界に召喚されて間もない頃は中々見られなかった姿だ。

 そんなカグラ達の姿を見ながら言った義人の言葉に、サクラは首を横に振る。


「主君であるヨシト様が起きていられるのに、そういうわけにはいきません」

「いや、そういうのは気にしないからさ。早めに休んで疲れを取ってくれよ。どうせあともう

少しすれば……」

「ヨシト王!」

「ヨシト様!」


 義人の言葉を遮るように、カグラとロッサが声を上げた。それを聞いた義人は、『ほら、やっぱりだ』と苦笑しながらサクラに退出を促す。サクラはそんな義人に無言で一礼すると、顔を俯かせて会議室から退室した。

 その足取りが少しふらついていたのを心配する義人だったが、自分を呼ぶ声に意識を引っ張られる。


「ヨシト様はどう思われますか?」

「ん、そうだな……」


 結局舌戦では埒が明かないと判断したらしく、カグラとロッサが交互に自分の考えを述べていく。それを聞いた義人は、最近癖になりつつある苦笑を浮かべた。


「俺としてはカール隊長達の引渡しはそこまで望まないかな。まあ、そこは明日、向こうの出方次第で柔軟に対応しよう。少し時間をおけば、違う意見も出るかもしれないしな」


 みんな移動で疲れてるだろうし、と付け加える。それを聞いたカグラは、自身を落ち着かせるように深呼吸をした。


「そうですね。今日のところはここまでとして、明日コルテア王達の意見を聞いてから決めるというのも悪くはありません」


 カグラが納得の意を示すと、ロッサも頷く。


「それじゃあ、今日はここまでだ。みんなしっかりと休むように」


 最後に義人がそう締めくくり、本日の会議はお開きとなった。


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