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異世界の王様  作者: 池崎数也
最終章
160/191

第百五十七話:『召喚の巫女』

「こんばんは」

「―――なっ!?」


 背後から突然聞こえた声に、義人は弾かれたように振り向いた。

 確認することでもないが、それまでこの部屋にいたのは自分一人だった。いくら考え事に没頭していたとはいえ、義人はそう断言できる。だというのに、気付いたら背後を取られていたのだ。

 そして振り向き、侵入者を視界に捉えた義人は、声をかけられた時以上の驚愕を覚える。

 『強化』の『魔法文字』が施された窓をどうやって突破したのか、窓を背にして立つのは一人の女性。

 腰ほどまでに伸びた黒髪に、義人にとっては見慣れた顔立ち。その容貌はカーリア国においては国王である義人以上に知れ渡ったものであり、その名は近隣諸国にも知れ渡るもの。服装こそ“いつも”とは違い、貫頭衣に似た旅装だが、その顔を義人が見間違うはずもない。

 義人は困惑と警戒を強めながら、震える声でその名を呼ぶ。


「……一体何の真似だ、カグラ」


 震え、しかし、今までにないほど固い声で義人は尋ねた。義人がカグラと呼んだ女性は、身じろぎすらしない志信を右腕に抱えており、嫌でも義人の警戒心を高めていく。


「カグラ? ……ああ、カグラ、ねぇ。そう言えば、“そう呼ばれていた”頃もあったわねぇ」


 義人の言葉に、女性は苦笑するように笑った。常のカグラを知る義人としては、違和感を覚えるその仕草。口調も砕けており、雰囲気はどこか飄々としている。そこまで感じ取った義人は、警戒を解かずに女性の顔を見据えて内心で首を傾げた。



 ―――カグラにしては、大人びている……か?



 義人が知るカグラと酷似した顔立ちだが、目の前にいる女性はカグラと僅かに異なるように見える。背格好は瓜二つと言えるが、その顔立ちは落ち着きを見せ、どことなく円熟した女性らしさが垣間見えた。カグラが成長すればこうなるのではと思わせ、年の近い姉のようにも、母のようにも見える。


「……おい、アンタ。志信に何をした?」


 しかし、今はそんな観察を続けている場合ではなかった。相手の素性よりも、気にかかることがある。

 ノーレの代わりの武器―――刀の柄に右手を這わせながら、義人は低い声で尋ねた。

 意識を失っているのか、それとも義人としては想像もしたくない事態ではあるが、死んでいるのか。身じろぎ一つしない志信の容態こそ、今の義人にとって最優先するべき事柄だ。

 義人が刀の柄に手をかけたのが見えなかったわけでもないだろう。だが、女性は自然体のままで義人と対峙すると、右腕に抱えた志信に視線を落とし、何でもないかのように首を傾げた。


「この子? 勘が鋭くて、ついね……ああ、何をしたかって言われたら……」


 そう言って、女性は自分の首に手を当てる仕草をする。まるで、首を斬り落とすかのように。

 その言葉と仕草が、義人の理性を焼き切る。“元の世界”で培った倫理観や価値観を置き去りにして、思考が先鋭化する。


「―――そうか」


 床を蹴ると同時に『加速』を発動させ、直線的に女性の懐へ飛び込むと同時に抜刀。踏み込みと同時に体を捻り、横薙ぎに刀を振るう。

 加減も容赦も躊躇もない、義人が出せる本気の一閃。握っているのがノーレならば話は違うだろうが、ただの武器ならば義人が出し得る最高の斬撃だった。『加速』からの踏み込みで右膝が痛んだが、それに構うこともしない。

 相手が凡百の兵士ならば、『加速』によって義人の姿が消えたように見えただろう。そして、繰り出された斬撃に反応すらできなかったに違いない。もしも志信が傍で見ていたならば、称賛の一つぐらいは零したであろう。


「あら、いきなり女性に斬りかかるなんて物騒ね?」


 しかし、女性は事もなげにその一閃を左手の人差し指一本で受け止める。一体どんな手品か、金属同士がぶつかり合うような甲高い音こそ上がったものの、指からは血すら流れていない。


「でも、良い踏込みだったわ。今のは風魔法を使った高速移動よね? “ということは”、あなたが当代の国王で合っているかしら?」


 義人の全霊の一撃を左の人差し指一本で抑え込みつつ、女性は首を傾げる。至近に刃が迫っているというのに、その顔には恐怖心や焦燥といった感情は見受けられなかった。

 そして義人は押し合いの形を取りつつ、女性の間近で刀を受け止めた絡繰りを目撃する。



 ―――指に、氷!?



 指を氷魔法で包み、さらに『強化』で強度上げて斬撃を受け止める。

 言葉にすればそれだけだが、義人が床を蹴って斬りかかるまで秒の半分すらかかっていない。そんな刹那にも近い時間で防御態勢を整えるその力量は、カグラと比較しても上をいくだろう。氷魔法が得意なサクラとて、到底成し得ることではない。

 驚愕すら通り越して呆然とする義人だが、それでも氷の指との競り合いを続けていく。だが、どれほどの膂力を秘めているのか、眼前の女性は顔色一つ変えない。


「ぐ……」


 噛み砕きかねないほどに歯を噛みしめ、義人は女性が抱える志信に視線を落とす。

 彼我の力量差は計り知れないほどに隔絶としている。しかし、身動きしない志信の姿を目の当たりにすれば、ここで退くという選択肢もなかった。


「っ!」


 気圧されないように腹に力をこめながら、義人は背後に向かって地を蹴る。それと同時に左手に魔力を集めると、女性に向かって風の塊を撃ち出した。直撃すればそのまま圧死させかねないほどの威力を秘めた風魔法を前に、女性は慌てることなく左手を前に出す。そして風の塊を正面から受け止めると、それまでの勢いを忘れたかのように風が霧散した。


「……『吸収』か」


 魔法を受け止めながら魔力を『吸収』し、魔法自体を無効化する。女性が取ったのはそんなところかと当たりをつけ、義人は再度床を蹴るべく姿勢を低くする。

 単純に『無効化』で魔法を消す方が簡単だというのに、わざわざより難易度の高い『吸収』で魔法を防ぎぎった。その一点だけで、義人は彼我の実力差が余計に開くのを感じる。

 だが、それでも、と刀を握る手に力を込めると、それまで義人の攻撃を防ぎ続けていた女性が軽く手を振った。


「ごめんなさい。冗談が過ぎたわね」


 そして、謝罪するように頭を下げる。

 その突然の行動に義人が虚を突かれて動きを止めると、女性は右腕に抱えた志信を寝台へと優しい手つきで寝かせた。


「ちょっと眠ってもらっただけよ。外からあなたがいる場所を探していたんだけど、傍を通ったら気付かれちゃってね」

「じゃあ、さっきの首に手を当てたのは……」

「向かってきたから気絶させただけ。本当にごめんなさいね。この子なら、すぐに目を覚ますわ」


 そう言って微笑む女性に、義人はどうするべきかと悩む。その言葉を信じるならば、志信は意識を失っているだけなのだろう。

 義人は志信に視線を向けると、呼吸で胸が上下しているのを目にして刀の切っ先を僅かに下げる。そしてため息を吐くと、女性へ疲れたような目を向けた。


「……あんた、何がしたいんだ? というか、あんた誰だ?」


 敵意はないと言わんばかりに両手を上げる女性に、義人は尋ねる。すると女性はくすりと笑い、自分の名前を口にした。


「わたし? わたしはミレイ。“人間”の間ではミレイ=シーカーって名乗っているわ。それで、人の名前を尋ねたあなたは?」


 突然の襲撃者相手に名乗る名前はない。そう答えようとしたが、不思議と敵意を覚えず、義人も自分の名前を口にした。


「……滝峰義人だ。しかし、ミレイ……シーカー?」


 どこかで聞いた名前だと、義人は頭を捻る。しかしすぐには思い出せず、眼前の女性―――ミレイをもう一度よく観察することにした。

 何度見ても見紛うほどにカグラに似た容姿。もしも巫女服を着ていれば、見分けるのは困難だろう。そう考えたところで、義人は頭の隅に引っかかるものを感じた。


「……あ」


 頭に過ぎるのは、一人の男性の姿。初めてカグラを見た際に、それを別人だと勘違いした人物。


「ん? なに? どうしたのヨシト。あ、ヨシトって呼んでも良いわよね?」


 義人の反応を不思議に思ったのか、ミレイが不思議そうに義人を見る。


「名前を呼んだあとに許可を求めるなよ……まあいい。それは置いとくとして、ヤナギって名前に聞き覚えはあるか?」


 義人がそう尋ねると、ミレイは目を丸くして驚きを露わにした。その表情を見る限り、カグラよりも感情豊かで、なおかつ感情を表に出すタイプらしい。


「ヤナギ? あの子のことを知っているの?」

「やっぱり知り合いか……」


 そう呟いて、義人はレンシア国に赴く途中で戦う羽目になったヤナギのことを思い出す。カグラのことを師匠と呼んだ、あの男性のことを。


「あんた……いや、ミレイ……さん? ヤナギ隊長の師匠で合ってるか?」

「無理にさん付けしなくて良いわよ。師匠と言えばそうだけど、何? 隊長って。もしかして、あの子この国にいるの?」


 そんな魔力は感じないんだけどなー、と言いながら周囲に視線を向けるミレイ。義人はそんなミレイの姿に毒気を抜かれたのか、構えていた刀を完全に下ろすと、鞘に納める。そして大きなため息を吐くと、傍にあった椅子へと座りこんだ。


「ヤナギ隊長がいるのはお隣のレンシア国だよ。そこで魔法隊の隊長をやってる……というか、本当に何しにきたんだ?」


 精神的に疲れているというのに、さらに頭を痛くするような事態である。義人はこめかみを叩きながら不機嫌そうに尋ねると、ミレイはそれを気にせず両手を合わせる。


「そうだった。危うく忘れるところだったわ。いやー、この子といい、ヨシトといい、興味を惹かれちゃってね。つい……」

「つい、で人を気絶させたり喧嘩を売るなよ。ったく……」


 大きく肩を落とす義人。ミレイはそんな義人の姿に苦笑を漏らすと、もう一度頭を下げた。


「ごめんなさい、謝罪するわ。カーリア国の……国王様?」


 合ってる? と言わんばかりに小首を傾げるミレイに、義人は頷いてみせる。


「ああ……というか、ミレイはどうやってこの部屋に入ったんだ? 窓も扉も締まっていたはずだけど」


 ようやく気を抜き始めた義人は、雑談がてらそんなことを尋ねた。ミレイはその質問を聞くと、扉を指差す。


「え? 扉から入ってきたわよ? あ、見張りの子達も眠ってもらってるから」

「は? 嘘を言うなよ。どうやったらそんな真似が……」


 言いつつ、義人は椅子から立ち上がって扉を開ける。国王が眠る場所のため、扉の傍には常に複数の兵士が護衛として控えているのだ。

 扉を開けて周囲を窺うと、壁際に三人ほど兵士が立っている。義人はやはり嘘かと思ったが、兵士が身動き一つしないのを見て肩を落とした。


「……おい、兵士が立ったまま気絶してるんだが」

「壁に立てかけておけば、ちゃんと見張りをしているように見えるでしょ? あ、心配しなくても一時間も経たないうちに起きるから」

「道理で部屋で俺が暴れたのに兵士が入ってこないと思ったよ……」


 扉を閉めて、義人は再度ため息を吐く。これほどの腕を持つのなら、音を立てず、姿を見せずに部屋に侵入することも可能なのだろうと自分を納得させ、義人は完全に警戒することを止めた。もしもミレイが暗殺を目的にしているのなら、すでに勝負は見えているのである。

 義人は思考を切り替えると、寝台に腰をかけたミレイへ視線を向けた。


「それで、俺に何の用なんだ?」

「あら、切り替えが早いのね。うん、そういうところは素敵だわ」

「…………」


 楽しそうに妙なことを口走るミレイを前にして、義人は脱力し、いっそ地面に寝転がりたくなった。なまじ顔がカグラにそっくりなため、奇妙な違和感が襲ってくるのである。

 げんなりとした表情を義人が浮かべると、さすがに冗談が過ぎたかとミレイが笑う。


「ちょっとお願いがあって、ね」

「お願い?」


 これほどの力を持ちながら、何を望むのか。そんな疑問を込めて義人が尋ね返すと、ミレイは苦笑しながら一つ頷く。


「宙に走った亀裂……あの周りに配置した兵をどけてくれないかしら? さすがにあれだけの数の人間を全員気絶させるのは忍びないのよ」


 事もなげにミレイがそう言うと、義人は得心がいったとばかりに口元を歪めた。


「その口振りだと、各地の亀裂を塞いで回っているのはミレイだったんだな」

「ええ。“あれ”を放置するのは危険なのよ。遠くにいたわたしが異常に気付いたぐらいだし、なるべく早い段階で塞いでしまいたいの」

「放置すると危険?」


 ミレイの言葉に気になる部分があり、義人は思わず食いついた。すると、ミレイは肩を竦める。


「あの亀裂がヨシトの住んでいた世界につながっているのは知っているわよね?」

「ああ。実際に、あの亀裂を通って“こちらの世界”に帰ってきたしな」


 実体験として理解している義人は、何も考えずにそう答えた。すると、ミレイが目を見開く。


「……え? あなた、“自分の世界”に戻ったの? そして、“こちらの世界”に戻ってきたの?」


 驚いたようなミレイの反応に、義人は首を捻る。


「そうだけど……それがどうかしたのか?」


 疑問を呈する義人。ミレイはそんな義人を頭からつま先まで見ると、心底不思議そうに首を捻った。


「それがどうしたって……見たところ、“こちらの世界”に来てまだ一年も経ってないわよね? それなのに、“自分の世界”に戻れたのにわざわざ“こちらの世界”に戻ってくるなんて……変な子ね」

「“こちらの世界”に親友を置き去りにして戻っちまったからなぁ。というか、見た目で“こちらの世界”にいた期間がわかるのか?」


 何か特徴があるのかと義人は自分の体を見下ろすが、おかしな点はない。それを聞いたミレイは、寝台に寝かせた志信に視線を向けた。


「それじゃあ、この子もヨシトがいた世界からきたんでしょ?」

「そうだけど……わかるのか?」

「わかるわ。ある意味、ヨシト以上に“変”だもの」


 何かを納得しているのか、ミレイは二度ほど頷く。一体何が変なのかと義人は尋ねたくなったが、今は他に聞くことがあった。


「それで、亀裂を放っておいたら何が危険なんだ?」


 尋ねたいことは後で尋ねれば良い。そう判断した義人は、最も気にかかった点を尋ねる。すると、ミレイは困ったように頬を掻いた。


「わからない? あなたが“向こうの世界”に戻って、何か困ったことは起きなかったの?」

「困ったことって……“こちらの世界”の魔物が来たことか?」


 困ったことと聞かれて、義人が真っ先に思い浮かべたのは魔物の存在だ。ミレイはそんな義人の言葉に頷き、続いて、首を横に振る。


「そう……“それぐらい”で済んだのね」

「それぐらいって……」


 さらに上があるのかと、義人は尋ねようとした。しかし、それを遮るようにしてミレイが口を開く。


「まあ、そこから先は知らない方が良いわよ。あと、ここにきた理由の一つに、今の“カグラ”に会いたいっていうのもあってね」

「……カグラに?」

「そ。ちょっと手伝ってほしいことがあってねぇ。いるでしょ? 『召喚の巫女』をやっている子が」


 言を左右にするミレイに、義人は戸惑いながらも首肯する。


「あ、ああ。そりゃいる……けど」


 カグラの状態を思い出し、義人の口が重くなった。


「ん? どうかしたの? “十五代目ぐらい”だと思うけど、少しは魔法に長けてるでしょ?」

「そうだけど……今、魔力も視力もなくなってて」

「は?」


 理解できないと言わんばかりに目を見開くミレイに、義人は詳しく話すべきか逡巡する。カグラの容態は機密に当たる事柄だ。だが、ミレイの力量を目の当たりにした義人としては、教えても教えなくても自力で探り当てるのではと判断して、簡単にカグラの現状を説明した。


「……はぁ、なんでこんなことが起きたのかと思ったら、まさかそんなことになっていたなんてね」


 義人の簡単な説明を聞き終えたミレイは、困ったと言わんばかりに両手を上げる。しかし、すぐに表情を引き締めて真面目な雰囲気へと変わった。


「“カグラ”が引き起こした事態なら、わたしが収拾するしかないわね。やれやれ、大変だから手伝ってほしかったんだけどなぁ……」


 真面目な表情でどこか不謹慎なことを口にするミレイ。義人はそんなミレイに抗議するべきか、それとも笑って流すべきか悩むと、不意に寝台の上で志信が身動きしたことに気付いた。


「っ……ここ、は?」


 志信は声を上げると、体を起こして周囲を見回す。そしてすぐ傍にミレイが座っているのを確認すると、目を細めた。


「カグラ……ではないな。誰だ?」


 すぐさまカグラではないと看破した志信に、ミレイは楽しそうな笑みを零す。そんな志信に、義人は安堵しながら声をかけた。


「ミレイ=シーカーって言うらしい。色々と俺に用があってここまできたんだと……怪我はないのか?」

「ああ、怪我はない。しかし、ミレイ=シーカーだと?」


 ミレイの名を口にした志信に、義人は違和感を覚える。まるで、ミレイを知っているのような口振りだ。


「なんだよ志信。ミレイを知っているのか?」


 そのため、義人は疑問を口にする。誰かから聞いたのだろうかと不思議がるが、そんな義人に志信は首を横に振った。


「覚えていないか? たしか、カグラが口にしていただろう。初代の『召喚の巫女』が、ミレイ=シーカーという女性だった、と」


 志信の言葉に、義人は驚愕しながらミレイを見る。

 ここ最近の疲労に、カグラの起こした凶行。それらで鈍っていた頭が、志信と同様の答えを記憶の中から拾い上げる。

 たしかに、“こちらの世界”に来た当初にカグラからそんな話を聞いたことがある。しかし、カーリア国ができたのは六百年近く昔のはずだ。人間ならば、とうに寿命を迎えている。

 そうやって困惑する義人に、ミレイはゆっくりと口を開く。



「もう一度、自己紹介をするわ。わたしの名前はミレイ=シーカー。この国を作った者の一人にして魔法使い―――そして、白龍よ」

 


 ―――ミレイは再度の名乗りをあげて、小さく笑うのだった。


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