エピローグは…。
【恋には秘密が必要】
などと…仰る方がいらっしゃいます。
まぁ、多少のスパイスは必要でしょうが、ほどほどにしてくださいませ。
その秘密に振り回され、赤い糸が縺れたり、切れたりしたら大変ですから、お願いします。
運命の赤い糸で織り上げられて行く布は、とっても美しいものです。
でも、同じ赤い糸でも、男心は立て糸。女心は横糸なので…縺れると厄介なんです。
さてさて、ルシアンとロザリーの赤い糸を複雑にしてしまったウィンスレット侯爵というと…
どうやら…
縺れていた赤い糸が、解けたところが見えたようで、最初は呆然とした顔が…やがて笑みを浮かべ
「良かった。」と唇は動いているようです。
あれっ?あれあれ?
その顔がだんだんと暗くなっております。
「嫁にやるのが…」
えっ?
「嫁にやるということは…ローラン国に行くのだよな。なんか…嫌だな。ルシアン殿下だから、我慢できるが、他の男なら…切る。」
おやおや…これもひとつの男心とやらですね。
…ちょ、ちょっと待った!今、今また変なことを考えたでしょう!
「そうだ。私が病に伏せたと言うことにして、ほんの少し…そう…ほんの少しだけ、結婚を遅らせては…どうだろうか。うんうん、いい。これはいい考えだ。」
いやいや…ウィンスレット侯爵。
今度はさすがに、私も見逃したりしませんよ。
あれ?
「…そんな姑息なまねはいかんな。ここは堂々と…」
「ルシアン殿下!!!結婚するまではキスまでです!それ以上はダメですぞ!よろしいですか~!!!」
・
・
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まぁ…いいですか、これぐらいは…
それに、キスをするふたりに聞こえているとは思えないし…。
ようやくルシアンとロザリーの赤い糸で、素敵な赤い布ができそう。うふふ…良かった。
あら…またあそこにも、赤い糸を縺れさせている男女がいる。
さてさて、あそこはどうなるやら…
それは、またの機会に…。




