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56話


 「ランドルフ様!」

 「ランドルフ君!」


 エスドゴとベネディッタが一緒に入ってきた。


 「「お先にどうぞ」」

 「「……でわ、っ……」」


 お互い譲り合ったが再び言葉が被ってしまった。


 あるね、そういうこと。


 「先にベネディッタさんの話を聞こう。ゴブリンの事ですか?」


 エスドゴが一歩下がって控える。


 「ええ、帰ってきてすぐに悪いのだけれど、やつらはこちらにやってくる可能性が高いわ」

 「も~、戦いたくない~」

 「本当にごめんなさい……」

 「あ、いぇ、こちらこそすみません。不用意な発言でした」

 「北の海で暴れてきたんでしょ、そう愚痴をこぼしても仕方ないわ」


 なんて馬鹿な発言をしたんだ。ベネディッタさんが一番責任を感じてるのに逆に慰められてしまったぞ……。


 「申し訳ありません。それで、どれくらいでやってきそうですか?」

 「今も監視に何人か残してきているけど、正確なことはわからないわ。けれどそう遠くないでしょう」

 「ふむ……。ダークエルフの戦士をさらに増やしましょう。そして攻めてくるならゲリラ攻撃してもらって遅滞に勤めてもらう」

 「げりら攻撃?」

 「要するに不意打ちですかね。森に隠れて一撃離脱や罠を張って数を減らし、進行を遅らせたりする威力偵察みたいなもんです」


 元々山の中で狩りをしていた彼らなら容易いことだろう。弓の腕もかなりのものだしな。


 「なるほどね」

 「それでこっちにやってこないならよし、やってくるなら殲滅するしかないですね」

 「わかったわ。その方向で準備を進めましょう」

 「またベネディッタさんに指揮を頼むことになりますけど……」

 「かまわないわ。この偵察でだいぶ仲良くなれたし、ランドルフ君の命令って言っておけば反発も驚くほど少ないのよ?」

 「ならよかった」


 マジかよ。短時間でずいぶんと仲良くなったんだな。いや、深海人たちの事件のときも気を使って話をしていたな……。さすが出来る女性は違うな。


 ランドルフはベネディッタさんの指示に従うようにとの命令書を書いて渡した。

 受け取ったベネディッタは早速準備のために出て行った。


 「で、エスドゴは?」

 「怪しい船が島の周りをうろついている気配があります」

 「見たの?」

 「辺境伯軍の方々の報告ですが、遠目ですが物見が発見したと言っています」

 「……他国の船かこの国の船か……」


 ラヴェンナが何か仕掛けてきた可能性もあるな~。


 「こちらでも引き続き監視をしたいのですが、早速人魚族の手を借りれませんかね? 報告をしにすぐに島へ戻れるあの足の速さは魅力的です」

 「まだこっちに着てないんだよ。あ、彼らの住む場所も作らないと……港の北側でいいかな」

 「何かったらすぐに連絡が取れるのでそのほうがよろしいかと」

 「分かった、こっちに来たら早速お願いしてみるよ」

 「よろしくお願いします」

 「もし他国の船だったら警告だけにとどめて。もし攻撃されたら応戦せずに帰還すること」

 「わかりました」


 パタンと扉が閉まり、エスドゴが部屋から退出した。


 「ダークエルフなら森でも大丈夫だよね?」


 アプスに質問しながら先に聞いておけばよかったと思った。


 「もちろんです。むしろ傾斜がない分楽でしょう」

 「さすが頼りになるよ」

 「ゴブリンも罠を張るより他の魔物に襲わせて食わせてやります」

 「お、おぅ。頼りになるよ……」


 アプスがニヤリと笑いう。頼もしすぎて逆に怖い。


 それにしても今すぐどうにかしないといけない事件じゃなくてよかった。


 安心できるわけではないが、どこかほっとしたランドルフであった。









 翌日。無理をしないようにと声を掛けてから、ダークエルフ達を連れてベネディッタさんは出発した。

 ランドルフも付いていこうと考えていたのだが、問題があるたびに出て行かれては困るとみんなに止められた。

 なのでせめて武器の点検整備をしっかりとしてもらうように頼む。漁に出ている人たちに、遠出しないように注意を促しておく。


 「万が一ここまで攻められても、この街の壁なら多少の事ではビクともしないはずさ。一応自分で試したし」

 「旦那様の作ったものですから大丈夫です」


 アプスの謎の自身はどこから来るのか。


 「とにかく今は派遣されてくる人魚族達が住める場所をつくりに行くよ」

 「かしこまりました」


 港の北側へとやってきた。あまりに近すぎても問題なので距離を離して作る。

 トンネルのように岩を切り抜いて所々に柱を立てる。もこもこと凹凸をつけて雰囲気をだし、水深も調整する。

 人魚族の住む場所だと分かりやすくするために、前回同様入り口に石像を立てた。さらに大型プールのように傾斜もつけて水に入りやすくした。


 「こんなもんだろ」

 「このようなすばらしい場所を、あっさりと作ってみせるのはさすがです」

 「さすがに二回目だしね」

 「私もここで泳ぎたいぐらいですね」

 「……プール作るか」

 「ぷ~る……ですか?」


 海があるのに必要ないかもしれないが、そういう場所に限って何故かあるのがプールだ。娯楽施設の一つとしてランドルフも作ることを決めた。


 「とにかくここまで港から歩いてこられる道も作っておこう」


 プールを作るにしてもどこに作るか。……港に向かう道中を少し切り開くか。


 帰り道の脇を盛り上げて固め、さらにその真ん中を1.6mくらいの深さを掘って固めた。長さはざっと50mくらいにしておく。

 受付と更衣室と休憩室と事務室を作った。……といっても中身も飾り気も何も無いので、その予定とだけいっておく。


 「次々と簡単に建物を建てるなんて、ランドルフ様はとても便利ですね」

 「褒めているのか貶しているのか……」

 「もちろん褒めてます!」

 「あっそう」


 排水溝を作って海に流れるようにする。そして溝にふたをして水を溜めた。


 「ため池……ではなさそうですがこれは?」

 「泳ぐ練習をする場所だよ。海と違って波も川の流れも無いから練習しやすいでしょ」

 「なるほど」

 「それに入って泳ぐと気持ちいいよ」

 「たしかに。ダークエルフ達は皆小さい頃に小川で泳ぎを練習していましたが、これなら安全に練習できそうですね」


 いきなり小川で練習て、溺れないのか? 結構危ないだろそれは……。でもそれがこっちの常識なのかも。


 「しまった。作ったはいいけど管理する人がいない……」

 「人魚族の方に任せてみては?」

 「おぉ、そうだな」


 どうせなら洞窟からここまで直接通えるように専用水路を作ってみるか。


 海面と同じ高さまで掘り下げ、地下道のように水路を作るって洞窟までつなげる。

 ついでに水を出しっぱなしに出来るように壁に魔法陣を土魔法で削って彫った。排水溝の水の排出量も調整しておく。雨の日でも泳げるようにそのままもう一つプールを作った。


 「後はここまで海水が入ってこればOKだな。歩道も作っておこう」


 イメージは悪いが本当に下水道のようになってしまった。だが潮の香りが漂ってきていい匂いだ。

 灯りを灯す空気中の魔力を消費して発動する魔方陣を壁に彫っておく。


 「ランドルフ様がいれば何でも出来るような気がしてきました」

 「街は作ったけどさすがに何でも出来るわけじゃないよ」


 洞窟側からでて再び港を通って屋敷へと帰ってきた。

 午後から政務をこなして何事も無く終わり、夕食の席でカナンカと話をした。


 「ぷ~るとな?」

 「ああ、泳ぎを練習する場所と思ってくれ」

 「泳ぐのか。この姿になってからは泳いだことはなかったの~」


 そりゃお前、ずっと飲んでばっかりだったからじゃないかね?


 「せっかくだし練習してみたら?」

 「面白そうじゃの! 教えてくれランドルフ!」

 「かまわないが……そういえば水着、濡れても大丈夫な服ってあるの?」


 後ろに控えているアプスに聞いてみる。

 前に一度一緒に食べようと言ったことがあった。だがそれではランドルフ様のお世話を出来ないと却下された。

 俺が一緒に食べてほしいと言うと「お世話させてくれないのですか?」と少し悲しげに言われたので任せることにした。

 ブルグロットも一緒にどうかとも聞いてみたが、アプスが同席しないのに私が座ることはできませんと突っぱねられてしまった。

 しかし本来はそれが普通の事なので気にしないようにと言われたのだ。少し寂しいが、カナンカと一緒に食べれるのでよしとする。


 「我々はさらしを巻いて泳いでました」

 「ふむ。じゃあ俺はこの汚れない謎の下着姿で泳ぐか」

 「っ!?」


 アプスの目がぎらついている気がするが、このパンツなら大丈夫だろう。


 「人魚族が着ていた服って水着にならないのだろうか?」

 「確かにあれはよさそうですね」

 「コラプッタの街では動物の皮を加工したものが主流でした」


 ブルグロットが教えてくれた。


 「もし作れるなら小規模だが新たな産業になるかもしれないな。人魚族は人との関わりが少なかったから、いい収入源になるようにしないと」


 恐らく貨幣という概念は彼らにはなじみが無いだろう。島に住むなら彼らにも浸透させていかなければならないし、文官を派遣して教育しよう。

 文官の滞在期間を延長してもらえるように頼まないとな……。

 貝の養殖をやってたって言ってたから、それもいい産業になるかもしれないし、そのあたりも探っていくか。


 「明日が楽しみじゃ!」







 そして翌日。

 午後から屋敷のメイド達を全員連れてプールへやってきた。

 急な思い付きだったが、ブルグロットたちに半日だが特別休暇を与えるとこにした。

 そのことについてブルグロットは渋っていたが、たまには気分転換にでもどうかというと、屋敷内の仕事の予定を調整してもらった。


 「これがぷ~るとな!」

 「おお~、またみんなで水遊びが出来るのね!」

 「意外と広いですね」


 早速飛び込もうとしたカナンカを肩をつかんで抑える。


 「待てい! まずは準備運動だ!」

 「何じゃそれは?」

 「なんですか?」

 「筋肉をほぐしてから入らないと、足をつったりして溺れて危険なんだよ」


 みんなに真似してもらって準備運動をする。


 ボチャーン!


 だがそれを無視してアマレットが水に飛び込んだようだ。


 「ちめたい!」


 しかし、水の冷たさに驚いて水面から飛び上がり、プールサイドへ戻ってきた。


 「は、羽が勝手にピクピクしてうまく動かせない~」

 「そしたらゆっくり水を被って徐々に慣れさせてね。でないとああなるよ」


 みんなアマレットを見て納得した様子だった。

 ゆっくりと水の中へと足を入れていく。

 ちなみにデンはプールサイドで日向ぼっこだ。


 「う~む。こうしてみるとブルグロットも結構胸がでかいな。クニャータもなかなか……」

 「ランドルフや! 早く教えるのじゃ!」


 泳ぎ始めたほかの女性人を見ていたランドルフに、カナンカが教えろと急かしてくる。

 ランドルフもプールに入ってカナンカの近くまで行った。


 「ランドルフ様。私も教えてほしいです」


 フェーニもやってきたので一緒に教える。


 「じゃあまずは息継ぎからだな」

 「泳ぎじゃないのか?」

 「泳ぐために重要なことなんだよ」

 「ふむ。まずは基本じゃな! リバーシで我は学んだぞ!」


 ブクブクと顔を浸けては上げ、浸けては上げを繰り返させる。


 「ランドルフや。我は別にこんなに間隔を短くせんでも、もっと長くても大丈夫じゃぞ?」

 「……」


 そうだった、こいつはドラゴンだったな……。いつも飲んでばっかりのただの酔っ払いじゃなかったわ。


 「じゃあフェーニは今教えた息継ぎの感覚を覚えるまで練習ね。地味だけど大事なことだから」

 「わかりました」

 「カナンカはクロールを教えるよ」

 「くろ~るとな! 何かすごそうな技じゃのう!」


 泳ぎ方だから技と言えなくも無いが、若干違う……。


 教えるとすぐに動きを覚えた。格闘もすぐに覚えたので、これもすぐに出来るだろうと思ってはいたが、さすがはドラゴンと感心していた。

 だが……


 「おい! バタ足の動きが大きすぎる! 水柱立ってるし! 水がなくなっちゃう~!」


 バシャバシャどころではない力強いバタ足に、吹き飛ばされそうになる。デンに思いっきり水がかかってプルプルしていた。


 「なんでも力任せにやればいいってもんじゃない! 力加減を考えろ!」

 「簡単じゃと思ったのだがの~」


 仕方ないのでフェーニと一緒にプールサイドに手を伸ばし、バタ足の練習をする。

 今度はちゃんと抑えているようだ。フェーニもなかなかいい動きをする。


 「足をしっかり伸ばして……そうそう、いい感じ。そしたら息継ぎも動きに合わせて混ぜていこう」

 「あ、あの。ランドルフ様に足を触られるとくすぐったいです」

 「これは練習だからな」

 「はい」


 そう、練習だから仕方ないのだ!


 「ランドルフ様。私も足の動きを見てください」


 アプスが突然参加してきた。


 「お前泳げるって言ってたじゃん」

 「ランドルフ様の教えている泳ぎ方は知りません」

 「……まぁいいけど」


 つま先をしっかりと閉じるように教えると「何故触ってくれないのですか?」と言い出した。

 そういうのが目的だと教えないぞと言うと、悲しそうにしたが、しっかりと練習をするようになった。

 二人のダークエルフメイドも一緒になって教える。アマレットもやってきた。どうやら本当にクロールを知らなかったようだ。


 「これだとかなり早く泳げますね」

 「カナンカ様は既にものすごい速さで泳いでおられます」

 「カナンカのせいで波がすごくてあたし泳げないよ~」


 まるで水上バイクが通ったかのようにプールを往復するカナンカ。


 「距離が短いぞ!」

 「お前がおかしいんだ! そんなに泳ぎたいなら海へ行け!」

 「それじゃ!」


 すぐさま走って海へ潜っていった。


 まぁ、ドラゴンだし大丈夫だろう。そのうち帰って来るさ。


 いつの間にかデンがアマレットに水をかけて遊び相手になっている。かけられた水を回避するのが楽しいようだ。泳ぎに来たのではなかったのか。

 うるさいのが居なくなったので今度は自由に泳がせてみる。


 「お~、フェーニちゃん、ちゃんと泳げてるね!」

 「ランドルフ様のおかげだよ!」


 仲良く二人で一緒に泳いで楽しんでいるようだ。


 「主殿は何でも知っているのだな。私もあのような泳ぎ方は見たことが無かったぞ」

 「蜥蜴人ってどうやって泳ぐの?」


 指の間の水かきが、人よりは少し残っている蜥蜴人だ。何か泳ぎ方があるのだろうか?


 「我々は体をくねらせて泳ぐぞ」


 海に漂う海藻のようにうねうねとした動きで泳ぎだした。


 なんていうんだっけか? 潜水するときの動きに似ているが……。


 「遅いね……」

 「確かにそういわれればそうかもしれないが、これしか知らないのだ」

 「じゃあ平泳ぎを教えてみよう。水かきがあるならそっちのほうがいいかもしれない」


 シャキュピには平泳ぎを教えた。


 「これでは蛙ではないか?」

 「蛙泳ぎと言われたりするからね」

 「ふむ、だが早く泳げるな」

 「足と手の動きの調整が難しいんだよ」


 シャキュピはそれから習得した平泳ぎを延々と泳いで楽しんでいた。

 アマレットは遊び疲れたのかデンの上でぐったりとしている。

 ランドルフも休憩することにした。


 「はい、どうぞ。冷やしておいた葡萄水です」


 アプスが前かがみになってジュースを渡してくれた。

 こうしてみると普段とは違ってさらしを巻いている姿だと、体のラインがハッキリと分かってエロい。


 「もっとお好きなようにしっかり見てください」


 見ていたのがしっかりとばれていたようで、耳元で周りに聞こえないように囁かれた。


 「見飽きてるから別にいい」


 プイッと慌てて目をそらしたが、照れ隠しだとばれているのでニヤニヤされた。

 そらした視線の先にブルグロットの姿が映った。まさに水も滴るいい女といった様子だ。濡れた髪と尻尾が乱れた女性を連想させて魅力的に見える。

 すると、突然顔を掴まれてアプスの方へと強制的に向きなおされた。


 「もう! 私のほうを見てください!」

 「お、おぅ。すまん?」


 何故か謝ってしまったが、存在を強調する目の前にある褐色の実った果実を見れば、それも仕方の無いことだろう。


 パラダイスやー! 俺は今天国に居るに違いない! 思いつきで作ったプールだったがよくやったぞ自分! ぐへへ。


 ただの変態親父である。


 日も暮れてきたので屋敷へと帰った。









 さらに翌日。


 「よく考えるとベネディッタ殿がゴブリンに警戒している最中に、遊んでいたのは申し訳ない気がしますね」

 「ただ遊んでいたわけじゃないよ。プールが有用かどうか確かめるために必要なことだったのさ。政の一環だよ」

 「そうでしょうか?」


 政務がひと段落してお茶を飲みながら話をしていた。すると廊下から悲痛な叫びが聞こえてきた。

 顔を出して覗いてみると。


 「あがががが、筋肉が~」

 「こ、これしきの事で……私も修行が足りぬな……」

 「にゃっはっは! 二人とも情けないね~」


 フェーニとシャキュピは筋肉痛に襲われていた。庭に居るアマレットもずっとデンの上に居座って元気が無い。

 ブルグロットは平気そうな顔をしているが……。


 「ヒャ! ちょっとランドルフ様! あっ、たたたた……」


 突然尻尾を触ったランドルフに、手を振り上げて怒ろうとしたが痛みが襲ってきたようだ。

 その間に部屋に逃げ帰った。


 「ランドルフ様は平気なんですね?」

 「俺はデンと運動してるからな。アプス達も平気そうじゃないか?」

 「我々も影の護衛ということで鍛えてますので」

 「頼もしいな」

 「ありがとうございます。それよりもカナンカ様は昨日から戻りになられてないのですが……」

 「ドラゴンだし大丈夫だろ。ほっとけばいいって」

 「帰ったぞ! ワインを用意せい! あとこれはお土産じゃ!」


 言ったそばから大きな魚をボトッと置いて帰ってきた。


 「こんなところに魚を置かないでください! 先にお風呂で体を洗って!」


 なんでも息継ぎなしでどこまで泳げるのか試していたところ。息をするよりも先に、泳ぐ動きに慣れていない体のほうにほんの少し疲れを感じたので、途中で中止することにした。

 だが、気が付くと帰る方向が分からずに彷徨っていたという。ワインを飲みたくなったので仕方なくドラゴンの姿に戻って空から帰ってきたとのことだ。


 その後。謎の水しぶきを上げる鮫のような魔物を見たと漁師の間で噂されるようになったとか。

お読みいただきましてありがとうございます。

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