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その勇者は最強故に  作者: 陽山純樹
勇者始動編
19/428

城内調査

 翌日、グランホークは他の用事があるということで城を出ていた。午後には戻って来るらしく、実験と言う名目の戦闘試験は午後からという話になった。


「すごく綺麗な場所ですね」


 朝食の後、俺とシアナは二人で腹ごなしに散歩をしていた。そんな折彼女の口からそう感想が出て、俺も同意するように言葉を発した。


「なんというか、人間が考える魔族の城のイメージそのままだ」


 半ば感心するように俺は答える。


 城内を歩いてみてわかったのだが、埃一つ落ちておらず、なおかつ壁紙も非常に綺麗。だがそれでいて雰囲気というか、城内全体に侵入者を圧するような空気が満ちており、根源的な恐怖も心に生まれる。

 城壁にはどこもかしこもツタで覆われているが、よくよく見ると城壁全体を侵食するほど生い茂っているわけではない。おそらく演出なのだろう。


「そういえば、シアナ」


 そこで疑問がよぎり、尋ねてみる。


「真実を知らない魔族なんかが色々と演出するのには、何か理由が?」

「恐怖を抱かせ人々から遠ざけることで神々との接触を避ける、というのが主な理由ですね。神々からすればこうした拠点は壊したいでしょうが、魔王側の動向もあるため動けない。なので膠着状態というわけです」

「なるほど」


 理由づけはちゃんとなされているようだ。


「しかし、この城は本当に綺麗ですね。召使達の腕が良いのでしょう」


 さらにシアナは言う。

 俺は朝食を持ってきた侍女を思い出す。気配から魔族であるのはわかった。ああした召使がここには多くいるのだろう。


「正直、羨ましい所もありますね」


 感心しきった様子で、シアナは続け――ふと、彼女の様子に眉をひそめた。


「羨ましい、とは?」

「お姉様の所持するあの城は、巨大かつ堅牢であるため維持自体がとても大変です。もし何かしらのノウハウが得られたとしたら、ずいぶん楽になると思うのですが……」


 シアナは廊下を見回しながら、(うれ)いの表情と共にため息をついた。


「グランホーク様から教えてもらえればいいのでしょうが」

「……その言い方だと、安易に言えないみたいだな」

「はい。魔王の親族が部下に教えを乞うというのは、どう考えても変でしょう?」


 確かにそうだ。というよりそれをやると権威が失墜しそうな気もする。


「魔王というのは人間と同様、魔族達に示しを付ける必要がありますから」

「その点は人間の王様と変わらないな」

「そうですね……あ」


 ふと、シアナが立ち止まる。俺は彼女の視線の先――正面廊下の奥を見る。

 リーデスが立っており、周囲を見回していた。


「早速活動中ですね」

「みたいだな……と、そういえば……」


 俺は答えながら、さらなる疑問が生まれる。


「リーデスは、どういうやり方で怪しい所を探すんだ?」

「魔法で気配を隠して、でしょうね」

「……この魔法みたいなものか」


 左手にはめられた白銀のブレスレットに目を向ける。仲間であるミリーから借りっぱなしである、魔法具の一つだ。


「セディ様も持っているのですか?」

「仲間から借り受けた物をそのままにしている、が正確だけど」

「なるほど……ん?」


 声が止まる。原因は明瞭で、正面遠くにいるリーデスが俺達に手を振っていたからだ。


「何かあったのでしょうか?」


 シアナは呟きつつも、進路をそちらにやった。俺も追随し、廊下の角でリーデスと合流する。


「どうしましたか?」

「結構厄介な話です」


 答えたのはまずそれだけ。俺達が同時に首を傾げると、リーデスは報告する。


「彼が使う書斎の入口には、魔法具による魔法が張られています。わかる範囲で検証しましたが、突破できません」

「魔法具?」

「それとなく侍女に聞いたところ、勇者から奪った神々の魔法具らしいのです。魔法は扉に組み込まれ、部屋に入った侵入者を検知するトラップ系のもの。鍵は開けることができるのですが、扉を通過しようとすると引っ掛かります。その魔法により、調べようとしていた場所が拝見できません」


 早速難題を抱えたらしい。リーデスもお手上げなのか、昨日の自信は彼方へ消えていた。


「で、正直攻めあぐねていたので、これからどうするか思案していました」

「ふむ……」


 シアナは口元に手をやり、何事か考え始める。


「完全にシロと断定できなければ、真実を話すことはできませんね」

「あきらめますか?」

「いえ、他に方法を探しましょう」


 あっさりとシアナは答える。


「窓からの侵入は?」

「同様に魔法があり、無理です」

「そうですか……」


 シアナはまたも沈黙する。本来はここで八方塞がり、という結論に達するのかもしれないが――


「俺の魔法具だったらなんとかなるかもしれないぞ?」


 と、リーデスに言った。彼は即座に、こちらに視線を移す。


「君の魔法具?」

「気配を隠すことのできる魔法具がある。物理的な障害をすり抜けることはできないが、魔法なんかも検知されない。もっとも……」


 俺は左手のブレスレットをリーデスに見せながら、続ける。


「扉を開けることで発動したり、部屋全体をチェックする魔法とかなら、通用しないが」

「いや、張られていたのは扉部分だけだから、通過すればどうとでもなるよ」


 リーデスは言うと、俺に目を光らせた。


「早速、君の力が役に立ちそうだね……お願いしていいかな?」

「いいぞ。で、入り込むのは俺とリーデスだけか?」

「私も同行させてください」


 シアナが手を上げる。俺は「わかった」と了承した後、ひとまず移動を開始する。誰にも見咎められないような場所――ということで、廊下で周囲から死角の場所に到着した。


「気配は、ないな」


 俺は念の為周囲を確認してから、魔法具をかざした。


「誘え――妖精の箱庭」


 呟いた瞬間、俺達の体に魔力がまとわりつく。

 それこそが気配を断つ魔法――なのだが、正直それ以外の実感はない。


「……これで、効いているの?」


 疑わしげにリーデスが問う。どうやら魔族であっても、効果の判別はつかないらしい。


 ――と、そこで俺は女神の魔法を魔族に当てたらどうなるか――という根本の問題を、忘れたまま使用してしまった。幸い二人は何事もないようだが、少し気を付けるべきだったかなと胸中で反省する。


「ああ、効いている」


 リーデスに答えると、彼は「わかった」と言い先頭に立って歩き出す。

 途中、侍女とすれ違った。普段は会釈をするはずの彼女が、一瞥もせずにすれ違うのを見れば、効果があるとわかる。


「うん、効いているな」

「セディ、一ついいかい?」


 改めて呟いた時、リーデスが質問した。


「これ、もしかしてファールンを尾行した魔法?」

「そうだよ……あ、声だけは気を付けてくれ」

「わかった」

 彼は了承しつつ迷いなく進み続ける。


 幾度かの角を曲がり、階段を上がり、さらに廊下を進み――辿り着いたのは複雑な紋様の彫られた、赤い扉。主人の部屋だとわかるように細工をしたものなのだと、すぐに察せられた。


「……さて、いけるかな?」


 リーデスは呟きながら、ドアノブに何やら魔力を注ぎ込んだ。開錠の魔法のようだ。

 それには先ほど彼が言った通りトラップは反応せず、ガチャリと音がした。


「ふむ……」


 リーデスは呟きながらゆっくりと扉を開ける。


「どうやら、成功みたいだね」


 彼は部屋の全貌を眺めつつ、静かに部屋に入る。言葉通り、入れるらしい。

 会わせて俺とシアナも部屋へ。中は事務処理をするための引き出し付きの机と、その背後に書棚。後は幾何学模様の絨毯がある程度で、家具の類がほとんどない。


「……ベッドすらないのか」

「別に用意しているんじゃないかな? ここは重要書類をまとめるだけの部屋なんだろうね」


 リーデスは俺の言葉に反応しつつ、引き出しを漁り始める。


「なんだか泥棒している気分だな」


 ふと口に出してみると、シアナが返事をした。


「え、でも勇者様だってこういうことしませんか?」

「は? こういうこと?」

「他人の家を漁ったりとか」

「しないよ」


 どこ情報なんだろうか、それは。思いつつも部屋の調査に参加すべく、室内を調べ始める。

 最初はなんだか躊躇(ためら)っていたのだが、慣れてくると自分から積極的に棚を調べ始める――いかん、このまま染まるのはまずい気もする。


「うーん……」


 書棚に目をやっている時、リーデスの(うな)り声が聞こえた。

 見ると、机の引き出しの一つを開けて書類を取り出していた。


「それは?」

「……魔族同士の連絡書だよ。同国、もしくは他国にいる魔族と連絡を取り合い、勇者や神々の情報を集めている」


 説明し、書類を机の上に置いた。


「怪しい所はないな……暗号もなさそうだし」

「暗号も警戒しないといけないのか?」

「可能性はゼロじゃないからね。大抵は自分の目論見などバレないと自負している馬鹿が多いけど、用心深い魔族もいる……大体は徒労に終わるんだけどね」


 彼は語りながら、書類を一枚ずつ手に取って眺め始める。


 一方、シアナは室内を見回っていた。たまに部屋の隅に立って絨毯なんかを軽くひっくり返している。絨毯下の収納庫でも警戒しているのだろうか。


「セディ、この魔法の効果時間はどの程度?」


 ふいにリーデスが問う。俺は書類を眺める彼に近寄りつつ答えた。


「魔法を掛けている相手の魔力に依存」

「じゃあ数時間程度じゃ解けないね」


 返し、リーデスは書類をまとめる。


「ふむ、特に怪しいものは無いな」

「そうか……」


 と、俺は書類が入っていたと思われる開けっ放しの引き出しを眺めた。入っていたのは書類だけだったのか、他は空っぽだった。


「それ以外に何も入っていなかったのか?」

「ああ」


 俺はなんとなく気に掛かり、他の引き出しを開けてみる。

 詰め込まれているわけではないが、それなりに物はしまってある。


「その辺は会計書類だよ」

「会計……?」

「帳簿だね。黒字らしい」


 やはりこういう城を構えるとなると、金銭的な話も出てくるのだろう。


「……そういえば、大いなる真実を知らない魔族というのは、どうやって収入を得ているんだ?」

「好き勝手やっている魔族の場合、いくらでも方法はあるよ。詳しい説明は避ける」

「……そうか」


 なんとなく予想できたので、俺もそれ以上言わなかった。

 とりあえず会計書類の入る引き出しを閉めた後、再び空っぽの引き出しに目をやった。


「なあ、リーデス」

「何?」

「他の引き出しは一杯にも関わらず、ここだけは書類がそれだけというのは、変じゃないか?」


 言われて、リーデスは眉をひそめた。


「ん? ああ、確かに」


 答えると、引き出しを外しにかかる。


「こういう場合は二重底の可能性があるね」


 リーデスはそのまま引き出しをひっくり返した――果たして、底がいきなり落ちて新たな書類が出てくる。


「お、出てきた……しかし結界張っておいて、さらに二重底ってずいぶんと警戒しているみたいだね」

「それだけ重要な情報が入っているということじゃないか?」

「そうかもね」


 俺の意見にリーデスは応じつつ、絨毯に落ちた書類を拾い上げる。


「さて、何が書いてあるのか――」


 と、言った所で動きが止まった。


「どうした?」


 尋ねてみる。しかし、反応は無い。

 シアナも様子に気付いたか、こちらに近寄ってくる。


「どうしましたか?」


 問う彼女。だがリーデスは答えず、じっと文面を眺める。


「リーデス?」


 俺もまたその様子に尋ね、彼は――


「……助かった、と言うべきか」


 ポツリと、独り言のように漏らした。


「それと、僕も多少不注意があったね。二重底に頭が回らなかったから、助かった」

「いや……それはいいが」


 俺はリーデスの顔を窺うと、彼は書類を差し出した。


「斜め読みしてみると、すぐにわかるよ」


 言われながら書類を受け取る。文面を目で追い始め、傍らにはシアナも覗き込むように読み始める。


「……これは」


 途端、呻いた。そして意を介する。シアナも驚いたのか、言葉を失っている。

 書面の内容はざっくり言えば――魔王を倒すため――つまりはクーデタを引き起こすことに同意する文書だった。






 ひとまず俺達は侵入した証拠を隠滅し、シアナの部屋に戻る。そして、エーレと連絡を取った。


『ほう、私を打倒するための宣言書か。ずいぶんとまあ、好戦的だな』


 エーレは妙に落ち着いた様子で、感想を述べる。


『ふむ、リーデス。クーデタということは協力者がいるな? 誰だ?』

「ブディアス……知っておいででしょうが、サルファンの幹部です」

『そこに行き着くのか……で、宣言書の日付は確認できたか?』

「数年前です。その時点で裏切りの意志があるのを確認できましたが、現在は不明です」

『……そうか』


 リーデスの答えに、エーレは神妙な顔つきとなる。


『見つかるとまずい書類なので隠している、という可能性も否定できないが』

「今もまだ宣言が続いているかが問題、というわけだな?」


 俺が問うと、エーレは即座に頷いた。


『そうだ。サルファンの幹部……は、あなたが倒したのでわかっているはず。あの者は私を打倒しようとして、計画の前に滅ぼされた……だが、今回のように災いの種を蒔いていたということになるな』


 どうも雲行きが怪しくなってきた。この件によって、幹部候補を試すなどということもなくなってしまうだろう。


『さて、過去のことなのでグランホークが思い直している可能性もゼロではない。しかし、宣言書を焼却処分もせず保管しているとなると、意志はあるのかもしれない。さらに言えば、いくつか疑問もある』

「疑問?」


 俺が聞き返すと、エーレはコクリと頷いた。


『魔族間同士では、基本信頼関係などない。あるとすれば利害関係だ。グランホークがこの誓約をずっと続けている場合、クーデタを起こすメリットが得られると考えられる』

「メリットって……例えば?」

『力を手に入れる、など。協力と引き換えに強力な力を……と、懐柔させられたのかもしれない。今も書面が有効であるならば、力を与えようとする存在と、協力者がまだいるはずだ』


 メリット――なるほど。打算的な関係ばかりの魔族ならではの解釈だ。


『ふむ、こうなっては最早試験などと悠長に言っているわけにはいかないな。セディ、方針を変える必要がある』

「どうするんだ?」

『探りを入れてもらおうか。グランホーク自身が現在、どう考えているか。そして、他に協力者がいるかどうか』

「……それは誰がやるんだ?」


 この場にいる面々は、魔王の部下と妹。さらには実験体ということにされている勇者が一名。


「可能性があるとすれば、セディ様ですね」


 シアナが発言した。首を向けると、エーレの声が飛んでくる。


『そうだな。シアナは無論のこと、リーデスも私に近しい幹部である以上、そうした会話をすることはないだろう。付け入る隙があるとすれば、セディだけだ』

「……手段は?」

『強引に協力を取り付けるのはおかしいため、会話の流れを利用してどうにかするしかないな』


 分の悪い話だ。とはいえ仲間や現状を踏まえれば、そのくらいしか方法がないのも事実。

 考える中、エーレはさらに続ける。


『セディ、あなたの行動が鍵となる。そしてこちらも裏切りがわかったならば、容赦はしない。解決できなくても強硬手段にいけるため、そう硬くならずにやってもらいたい』

「最初から強行に出るのはまずいのか?」

『もし協力者がいれば、その者達が身を潜ませる可能性がある。一気に解明するためには、まだバレていると露見していない今しかない』


 俺は緊張し始める。確かにエーレの言っていることは正解だ。露見したら協力者は逃げるだろう。それはこの一見が解明できないことを意味している。


『一網打尽にできる機会は今回限り……ただ、無理はするな。あなたの目的はあくまで管理手法の勉強だ。危ないと判断したら、引き返せ』


 管理手法を学ぶことが主軸――確かにそうだが、俺は声を上げた。


「だが、これは管理を脅かす事例に入るんじゃないか?」


 問い掛けに、エーレは押し黙った。


「現状は、魔王と神々が秘密裏に協力して世界を管理している。この体制はこれからも長い間続く。それを破壊しようとする勢力は、倒す必要があるだろう」

『……その決意は有難いが、無理をすることとは違うぞ?』

「わかっている。無茶はしないさ」

「説得力、ゼロだけどね」


 リーデスが言う。俺は即座に彼を見た。


「何だよ?」

「いや、僕がベリウスだった時とか一人で突っ込んでいたりしたじゃないか。目の前に危険があったら、誰かを助けるために構わず突撃するタイプでしょ? 君」

「……少しは、自制するさ」

「まあ、こちらもフォローはするよ……と、陛下。そういうことですので、続報をお待ちください」

『わかった。気を付けろよ』


 エーレが告げると――空間が正常に戻った。

 話し合いが終わり、俺はゆっくりと息をつく。


「早速、大問題発生だな」

「知ったのは偶然だけどね」


 リーデスは肩をすくめつつ、応じる。


「それで、どうする? 陛下はああ言っていたけど、今の所グランホークに接近し事情を訊けるのはセディだけだし、できれば取り入る必要がある」

「俺もあくまで可能性が高い、というだけだが……まあ、どうにか立ち回ってみるさ。何一つ聞けなくとも、恨まないでくれよ」


 そう言って、これからの予定を思い浮かべる。

 午後からは俺の実験という名目の、戦闘訓練。何かしら会話ができるとしたら、そこしかない。


「十分注意してくださいね」


 シアナが言う。俺は「ありがとう」と応じた時、リーデスが声を上げる。


「僕とファールンはもう少し情報がないか探りを入れてみる。君の魔法が必要な時は、改めて呼ぶことにするよ」

「わかった」


 方針は決まった。俺は気を引き締め、自室に戻ろうと歩き出した。

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