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第一話:泥水の上澄み

注意:この小説内に登場する瑞祥というキャラクターは、作者瑞祥とはまったくの別人です。その他、世界、登場人物等、全てがフィクションで構成されています。どうかご理解下さるよう、お願いいたします。

私の入れる茶は不味い。泥水の上澄みの方がまだ飲める。  

「そこをなんとか頼みますよ…ねぇ、ガルザさん?」

     目の前に座った男が再び言った。

実に面妖な格好をしている。

尋ねたところ『スーツ』という『彼の世界』の正装なのだという。

…別の世界の住人のつもりらしい。    

「悪い話ではないはずですよ?まず、向こう300年間の平和の保障。そして、奥様と娘さんの病の完治…これらを条件として提示しているのですから。」

        この条件を聞くのも二度目になる。

神にでもなったつもりか?…ふざけるな。   

「私を変人だと思っているんでしょう?まぁ、当然でしょうね。」

その通りだとも。正気だとは思えない。

「…しかし、どう思おうと貴方は私を追い出したりしない。なぜなら私は…」

   

「分かっている!貴様は確かに妻と娘の病を治せるだろう、私の病を治したのだからな!貴様の話に乗る理由などそれだけで十分だろうさ!」

     私は遂に場の空気に堪え切れず、叫んでしまった。

しかし、目の前の男は気にした風もなく続けた。   

「そうです、そうですとも。それだけ分かっておられるのなら、もはや拒む理由など見えはしますまい?」

男は邪念の一切ない笑顔で言った。   

「この世界の勇者となって下さい。」

  もはや断る気力も無かった。      


「お願いしますよ…リードミスト王国『魔狼の右頭』ガルザ・J・グレイ将軍。」


  男は私の入れた茶を一口飲んで顔をしかめた。


…いい気味だ。少しだけ気分が良くなった。

ファンタジーの事を剣と魔法の世界と言いますが、現在の予定では、この小説で魔法を使うのはほとんど敵です。普通の人間は魔法なんて使えませんよ。まぁ、誰かさんは普通の人間では無いので神の奇跡なんて使っちゃうかもしれませんがね。それでは、今後もどうぞよろしく!

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