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第16話 どうしてこんなものが…

ある日、クローゼットに男物の服がかかっていた


「あれ?これって…」


「私」には似合いそうにない服


ウエストのゆるいパンツ

センスのない無骨なトップス


でも、着古しているものもある


「どうゆうこと…?」


こんな服を着て、どんな生活を送っていたのか


「ちょっと待って、もしかして…」


思い出そうとしても、靄がかかったように何も見えない


「とりあえず、自分の服を探さないと」


けれど、どこを探しても、着たい服が一着も見当たらない


「…はぁ、なんでこんなことに…」


震える手でスマホを操作して、何とか新しい服を注文した


「これでよし……でも、これからどうしよう…」


自分の置かれている状況が全く飲み込めない

何とか冷静になろうと、大きく深呼吸をする


状況を整理しようとデスクに座り

メモを取り出して思いついたことを書いていく


「ダメね…」


頭が真っ白になって、何を書いたらいいかわからなくなる

紅茶でも飲んで落ち着こうと席を立ち、キッチンに向かう

けれど、ティーバッグはひとつも見当たらない

代わりに置いてあるのは、私の嫌いなドリップコーヒーの粉だけ


他人の部屋にいるような居心地の悪さを感じながら

焦る気持ちを落ち着かせようと頭を振った


「……どうして、どうしてどうしてどうして!……何でいつも、私ばっかりこんな目に…」


冷静になろうとするほど、自分の置かれている境遇に胃が締め付けられる


次第に、目には涙が浮かんでくる

嗚咽を漏らしながら洗面所に手をかける


「えっ?!」


私はそのとき、見てはいけないものを見てしまった

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