ダイビング Cカード取得後の記念すべき初ファンダイビング
タイトル:「資格は取った。でも、経験値ゼロ」
サブタイトル:「海は甘くない。でも、甘えたい」
場所:伊豆・富戸のビーチポイント「ヨコバマ」
天気:快晴
水温:21℃(意外と冷たい)
ガイド:マッキーさん(30代、明るくてチャラい。でも腕は超一流)
scene 1:テンション高すぎる車内
チサト(千里):「はーいっ!本日ついにッ、ファンダイブぅうう〜!呼吸の練習から卒業して〜!今日は魚たちとお友達になるよ〜!」
富澤:「え、今日も耳抜きするんすよね?なんかもうそれだけで緊張してるんですけど……」
ひとり(スーツを手でぎゅっと握りしめて):「……私は、今度こそ“なにか”を見つけたいです……」
副部長:「“なにか”とは、常に定義されないまま水中に潜むものだ。今日の目標はそこだな」
リョウ:「魚じゃなくて“失敗”と出会いそう」
scene 2:エントリー前の誤算
(ビーチエントリー。波打ち際に立つ全員。だが、ひとりすでに機材に異常)
瑞稀:「え?BCDの空気が勝手に抜けてく……いや、ちょ、浮かない、沈む、地球に埋まる感じッ」
マッキー(ガイド):「あ〜これは排気バルブ緩んでるね〜!いや〜初回あるある〜!」
ボス:「“あるある”にするには重すぎる。彼女の沈黙が重力を増している」
伊達:「誰か酸素と一緒に勇気も持ってきてくれ」
scene 3:水中トラブルフルコース
(いざ潜降開始。透明度は8m。魚は多いが、それどころではない)
1.野田:レギュレータを間違えて咥えて水を吸う
→マッキーに助けられ、涙でマスクが曇る。
2.亀田:マスクに髪の毛が挟まって浸水→パニック寸前
→富澤が水中でタオルのように髪をまとめる応急処置(地上で称賛される)
3.チサト:フィンが外れてウツボの穴に吸い込まれる
→リョウがフィンを取りに突入。「人生で一番アグレッシブな救助劇」と記録される
4.副部長&部長:ナビゲーション失敗し完全に逆方向へ進む
→「哲学的探索だった」と言い張るが、ログブックには“迷子”と赤字で記録される
scene 4:水面休息での反省会
(港に戻り、ログブックに記入)
マッキー(ガイド):「いや〜、ある意味伝説でしたね。皆さんのチーム。5人同時に中性浮力失って水底でゴロンゴロンしてるの、初めて見ました!」
たきな(冷静に):「統制が取れていたとは言えませんが、“同時性”という意味では高く評価できます」
野田:「……“Cカードを取った”って、何もかもがうまくいくわけじゃないんですね……」
ひとり:「でも……一度潜って、戻ってこれた……私たち、少しずつだけど、進んでますよね……?」
リョウ:「まー、溺れない程度に進めばいいさ。今日は“酸素がある幸せ”だけで十分」
Final Scene:「次のファンダイブへ」
(駅へ向かう帰り道、電車の音が近づいてくる)
富澤:「ねぇ次、ナイトダイビングってやつもあるらしいよ」
チサト:「夜の海〜!?絶対怖い〜!でもやるぅ〜!」
副部長:「“闇の中で呼吸する”とは、実存そのもの。ぜひ挑みたい」
野田:「わたし、今回よりもうちょっと、ちゃんと中性浮力を……」
たきな:「その言葉が既に前進です。繰り返しが、力になります」




