表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/53

49:言われなくても見てる


イエローアイランドの中央にある巨大な城、その内部に存在する一際巨大な一室では激しい戦闘が行われていた。ジュエルナイトたちと、負の精神エネルギーを無理矢理自身の体に取り込み暴走してしまったきりんの父との、戦いだ。



「ダイヤッ!」


「合わせるわよッ!」



きりんの父、“黄龍”の肉体はすでに黒い泥のような物で包まれてしまっている。クライナー発生時に生成される莫大な負の精神エネルギーが圧縮され、物質化してしまったものだ。蓄えた精神エネルギーの種や量によって願いを叶える“龍の宝玉”に溜め込まれたソレを身に纏う化け物。クライナーと原理こそ違うが、その泥さえ払えばきりんの父を助けることができる。


戦闘の指揮を執るアカリことユアルビーも。ともに戦う彼女たちも、それは理解できた。けれど……。



「「はぁぁぁああああ!!!」」



正の精神エネルギーをその拳に蓄積させ、同時に敵の顔面を強打するルビーとダイヤ。確実に貫いたそれを確かに彼が纏っていた泥を幾分か吹き飛ばすが……、すぐに再生され、逆に彼女たちを浸食しようと泥を飛ばしてくる。咄嗟にエメラルドが盾を投擲しながら二人にバリアを張ったことで事なきを得たが、折角詰めた距離がまた離されてしまった。


出力的には、そこまで強くはないのだ。せいぜいハイエンド型クライナーの2割増し程度。確かに苦戦するだろうが、負けはしない。何せ以前の戦いと比べれば全員がその正体を明かし、師から専用の指導を受けている。ある程度人の範疇に収まっていた指導から、戦士に最適化された指導へと変化したのだ。肉体的な成長はそこまで多くはないが、精神面の成長や技術面、また戦略面での強さは過去と比べ物にならない。


けれど、勝ち筋が見えない。



(絶えず負の精神エネルギーの塊みたいな泥を飛ばしてきて、近づいても接近戦だとさっきみたいに浸食される。……私たちの中で唯一負の精神エネルギーを扱ってるパールですら、この泥はどうにもならない。)



眼前に流れる時間ががスローモーションかと思われるほどに思考を働かせるルビー。


手を変え品を変え絶えず攻撃を続けているが、相手の勢いは薄れないどころか逆に加速していってしまっている。敵の主武装、いやその体を構成している物質は“負の精神エネルギーを物質化した黒いヘドロ”。つまりその中心にいると思われる“黄龍”が負の感情を抱き続ける限り、どんどんとその体積は増えて行ってしまうのだ。しかもその泥一つ一つが、彼女たちの扱うナイトジュエルのように精神エネルギーの増幅器のような役割を果たしてしまっている。



(何とか一点でもいいから、泥を飛ばし切って奥深くにいる黄龍さんを引っ張り上げる。それが出来たら大分変るはず。だけど多分、今の私たちの攻撃力じゃ……。いや、このままだとどっちみち負けるんだ。エネルギー切れを起こしちゃうかもしれないけど、やるしかない。)



「ごめんエメラルド! 突っ込むから足場お願い! 後ダイヤ! 任せたッ!」


「こんな感じ、ですかねッ!」


「任された!」



指示が飛び、動き出す彼女たち。


即座に盾を投擲し、飛び出したルビーの一度だけの足場としながら迎撃して来る相手の攻撃を晴らすために行動し始めるエメラルドに、幼馴染故かルビーのやりたいことを一瞬の目線だけで理解したダイヤがその身に纏う正の精神エネルギーを限界まで落としながら、しかしエネルギー自体はその体内で強く練り上げながら、敵の死角に入っていく。



「パール!」


「OK、行くよッ!」



ルビーの声に合わせ、触手のように伸びてきていた敵の泥を破壊の力によって消し飛ばしたダークパールは、エメラルドによって用意されたエネルギーシールドへと足を付け、ゆっくりと息を吐き出しながら居合の構えを取る。


想起するのは、彼女の恩人である“蜘蛛”が見せた絶技。その恩人からすれば戯れだっただろうが、彼女からすればこの世に存在するどんな技よりも魅力的で、同時に恐ろしくも見えた絶死の斬撃。蜘蛛の足の本数と同じだけの斬撃を、敵の肉体を抉り取るように。


救うのではなく、ただ友の道を遮る壁を破壊し尽くすためだけに、解き放つ。



「擬・スパイラルエンドッ!!!!!」



瞬間彼女から放たれる、8つの斬撃。


同時に巻き起こされたソレは螺旋を描くように化け物の泥を抉り取っていく。敵も防御に専念しなければならない攻撃だと判断したのだろう。これまで攻撃に使用していた泥を再結集させ、直撃した胴体へとかき集める。


けれど、明確な隙が生まれたのは確か。


化け物が事態を把握した時にはもう遅く。大きく横に構えられたダークパールの刀の上に、ルビーの両足が乗せられているところを、その泥の眼球が映し出していた。



「頼んだよ、ルビ―!」


「まっかされ……、たッ!!!」



ルビーの踏み込みと同時に振りぬかれるダークパールの剣。本来ルビーが出せる速度を大幅に超えたその踏み込みは、化け物の認知速度を越えて、斬撃によって抉られた胸部へと彼女を運ぶ。


友がここまで連れてきてくれて、友が切り開いてくれた道だ。後に繋げるためにも、ただ今の自分に出来ることを全力でやるのみ。ルビーが出せるありったけの精神エネルギーを込めるのは、自身の右拳。ジュエルナイトとして戦い始めた時から使い続けていた技。最初は名前などなかったし、もっと拙いモノだった。けれど今は、違う。


ナイトジュエル・ルビーが司る“炎”のイメージを爆発させながら叩き込む、全力の拳。




「ルビー・エクスプロージョンッ! パーンチッ!!!!!」




踏み込みの威力、振りぬかれた拳、そして全てを焼き飛ばす爆炎。


確実に胸部に集積していた泥たちを吹き飛ばした彼女。そしてその瞳には、未だ狂気に染まった眼を爛々と輝かせ、声にならない叫びをあげる男が一人。ようやく、その姿を確認することが出来た。そしてこの瞬間を待ち望んでいた2人が、動き始める。



「エメラルドシールドッ!」



ルビーが拳を叩き込もうとした直前、エメラルドによって投擲されていた盾がちょうどその開いた胸部へと到着する。彼女が全力で込めた緑色の精神エネルギーが爆発し、巻き起こるのは状態の保持。これまでの戦闘から吹き飛ばした泥は即座に修復されてしまうことはすでに把握済み、ならばそれを防ぐために盾に宿ったエネルギーを全て放出させ、再度浸食しようとする泥から彼を守るように、バリアを展開。きりんの父が外界に露出している状態を、維持する。


そしてそんな彼の体に巻き付くのは、青白い精神エネルギーの鞭。



「全力で引っ張り出すッ!!!」


「グ、ゴ。絶、望ヲ! セカイニ負ヲ! モタラス! モタラサナケレバ、ナランノダァァァアアアアア!!!!!」


「ッ!」



一瞬だけダイヤが用意した鞭によって、負の泥から引き抜かれそうになった黄龍。


けれど本人が負の感情を集めることに固執してしまっているのだろう。いやむしろ物質化してしまった負の感情が彼の願いを無視し、より自己を大きなものとするために暴走してしまっているのだろうか。いつしかその叫びは彼の本来の望みであった妻の復活ではなくなっており、絶望を齎すのだと叫びながら、化け物は大量の泥を生み出していく。


その質量に押され、エメラルドが生成していたシールドが破壊。彼を拘束していた鞭も泥の浸食を受け切断されてしまう。更にもっと悪いことに、自身の核となる黄龍を狙われたせいか、泥が先ほどよりも強くうねり、保有するエネルギー量も高まって行ってしまっている。元通りどころか、強化されてしまった。


対してジュエルナイトたちは、先ほどの攻勢でかなりエネルギーを消耗してしまっている。特にそもそも薄かった勝率を引き上げるために、後のことを考えず無理な大技を放ってしまったルビーは、それが顕著だ。


何とか着地し距離を取りながら、荒い息を整えていくユアルビー。



「はぁ、はぁ、はぁ……。ッ!」


(次、次を考えなきゃ。今の手札で、勝ち筋を……!)



……彼女には唯一、すべてに決着をつける最強の手札がある。現状片方は使えるかどうか解らないが、2枚もだ。使用する、正確には助けを求める声を上げればその存在は即座に現れ、眼前の敵を打ち破ってくれるだろう。それだけの強さと、信頼がある。


勿論、ルビーだけでない。ダイヤも、パールも、エメラルドも。全員がその手札の存在を理解している。けれど、誰も使わない。使いたくない。一種のワガママで、意地。



(まだ手も、体も。全然動くのに、助けてもらうのは違う。)



この手札を使うのは、拳を握る事すら出来なくなった瞬間。立つことが出来なくなった瞬間。あの人たちが助けに来てくれたのならまだしも、自分たちから求めることはしない。確かに、自分の勝てない相手を前にした時、誰かの助けを借りるべきなのだろう。けれどそれは、違う。


誰かを守るために戦い始めた、誰かが崩れそうなときにそれを押しとどめるために始めた。自分が壊れて一緒に倒れちゃう前に誰かに助けてもらう。それが正しいってことは十分解ってる。けれど、ずっとそれを選択し続けるのは違う。


まだ、そんな日は当分来ないだろう。けれどアカリたち、ジュエルナイトたちは自分たちの師が『この子たちが一人でも生き抜けるように、戦い抜けるように、身を守れるように』ということを念頭に指導をしているのを、理解していた。ずっと彼女が傍にいて助けられるとは一欠片も思っていないと。彼女が決して言葉にすることはなかったが、指導を受けていれば解る。



(なら、その思いに応えるためにも。目の前の壁を超える、眼の前の人を救う。それぐらい出来なくちゃ。いやそれが出来てこそ、“私たち”なんだ。)



「まだいけるよね、みんな!」


「えぇ、ちょうど良い準備運動だったわ。……それと、これ忘れてるわよ。」



そう言いながらルビーの肩を叩くダイヤ。彼女の手から流れ込んでくるのは、正の精神エネルギー。それも自身の身を半分ほど切り渡すかのような、とても大きな力。誰かを労わる気持ちが、増幅されてルビーの体を癒し、体力と精神力を癒していく。


一瞬だけダイヤに視線を送る彼女だったが、返って来たのはいつも通りの笑み。これぐらい何でもない。だから今は目の前の敵に集中しよう、というもの。そんなもの返されては、気合を入れ直すしかない。



「っし! なら何度でも突っ込んで! 無理矢理助けに行っちゃうとしますかっ!」








 ◇◆◇◆◇







「ま、不味いっぷる。危ないっぷる。どうしたらいいんだぷる!」


「……。」



ジュエルナイトたちが戦うさらに後方で、ただそれを見つめるしか出来ない妖精のプルポときりん。両者ともに戦う力がないからこそ、邪魔にならないように下がった。けれど明らかに傾き始めた戦況を前に、動揺を隠せなかった。



(アカリちゃんたちは戦っているのに、私は……!)



プルポは慌ててわちゃわちゃとしながらグルグルと歩き回っているが、きりんはただじっとその戦いを見つめながら思考を廻していた。何せ自分の父を止めるために戦っている者たちがいるのだ。彼女の父がおかしくなったのは、母の死が原因。つまり家族の問題だ。


娘であるきりん自身が止めなければならなかったのに失敗してしまい、その後始末を今日知り合った人たちに任せてしまっている。自分を強く責めてしまっても致し方ないものだろう。



(……ッ!)



強く拳を握り締め、思わず下を向いてしまいそうになったきりん。けれど戦ってもらっているのに目を逸らすなんて出来るわけがない。意志の力で何とかそれを押し止め、少し涙目になってしまった顔を拭いながら、前を向く。


戦う力が無い者が戦場に立てば、それ以外の者たちが無力な者を守るために動いてしまう。きりん自身が先頭に立って父を止めるべきだが、そんなことをすればただの邪魔ものだ。後ろに下がり迷惑を掛けない、これが最適解。一番正しいと言うことは頭で理解できる。けれど納得など出来るわけがない。


今日あったばかりなので詳しい関係性は解らないが、このプルポという妖精が彼女たちジュエルナイトの変身の能力を管理していて、サポートをするような立場と言うことは彼女も理解していた。前に出ることはできない、ならば後ろで出来る事、サポートをしなければならないと、きりんは動き始める。


……素人目で見ても、ジュエルナイトが不利になり始めたのは解るのだから。



「ぷ、プルポさん。落ち着いて。……な、何か私たちに出来ることは。」


「そ、そうぷるね。できること、できること……。あっ! “龍の宝玉”っぷる! アレを上手く使えれば何とかなるかもしれないっぷる! そうと決まれば早速! 見つからないように移動するぷるよ!」


「は、はいッ!」



ジュエルナイトたちが敵の泥の触手や泥球をさばいているなか、瓦礫などの物陰に隠れながら移動する彼女たち。きりんの父は“龍の宝玉”に蓄積された負の精神エネルギーを使用することで、クライナーとは違う化け物になってしまった。その原理や生成方法など不明なことは多いが、その根本。正と負の精神エネルギーは反発しあうため、ぶつけ合い押し勝てばきりんの父を助けられることは解っている。


つまり、宝玉自体を確保し操作することが出来れば、もしかすると弱体化、もしくは放出したエネルギーの再回収が出来るのではないかと考えたわけだ。



「それに、あの宝玉は正も負も、両方の精神エネルギーを蓄えることができるっぷる! たぶん、そこまで沢山入ってはないだろうぷるけど、それを使えばジュエルナイトたちの回復も出来るかもぷる。……いまぷる!」


「は、はい!」



泥の化け物の視線がずれた瞬間を狙い、龍の宝玉まで走って行く彼女たち。


ジュエルナイトたちも何かを察したのか、ルビーが上手く視線誘導を行い、全体の指揮も2人の行動をサポートするものに変化している。ジュエルナイトたちのおかげで無事に辿り着くことが出来たきりんとプルポ。死した母の棺桶の横を通り過ぎ、宝玉のすぐそばまで近づく。


けれどそこに待っていたのは……。透き通り向こう側が見えてしまった水晶。



「な、なんにもないっぷる……。」



もし負の精神エネルギーが溜まっていれば、ダークパールに渡すことで強化が可能だったかもしれない。正の精神エネルギーが溜まっていれば誰かを癒すことが出来たかもしれない。どちらでも溜まっていればまだやりようはあったのだ。けれど、何もない。


思わず肩を落としてしまうプルポだったが……、きりんは違う。


彼女はジュエルナイトたちのことは何も知らず、父の計画も昨日その資料を盗み読んだだけ。精神エネルギーに関しての知識どころか、この世界の一般的に公開されている科学技術に関しても理解が深いわけではない。自分が無力なことは重々承知している。


けれど、いける。応えて、くれるはず。その強い確信が、胸の中にあった。


龍が、呼んでいる。



「プルポさん。アカリさんたちって宝石の力を借りて変身しているんですよね。」


「そうぷる。でもなんで……、ちょ! ちょっと待つっぷ! “龍の宝玉”と言っても昔に人間界にプレゼントしたものっぷる! ぷるぽでもちゃんと使い方解んないっぷる! 変に触っちゃだめっぷる!!!」


「誰かの想いに反応して、奇跡を起こす。それなら……。」


「……あ~、もうっ! わかったっぷる! こうなりゃ全力でサポートするぷるぽ! 両手をしっかり当てて、まっすぐな感情を送り込むんだぷ! そして! 何を為したいのか! 願うんだぽっ!」



プルポの指示を聞き、水晶に両手を当てる彼女。それを見たプルポがきりんの肩に手を置き、精神エネルギーを水晶へと流し込む手伝いを行っていく。


きりんが思い浮かべるのは、過去の記憶。父がまだ狂気に呑まれておらず、母も生きていた時間。日々が輝いていて、楽しくて、常に笑みが浮かんでいた。そして、これからの希望。父が正気に戻った後は、世界中の楽しいことを一緒にしよう。母がいないのは事実、だからこそ天寿を全うした後に沢山思い出話が出来るように、楽しいことを全力でやりぬく。



(誰かを不幸にするんじゃなくて、みんなを幸せに、笑顔にする。天国にいるママが、私たちのことをちゃんと見つけられるように、沢山の人の笑顔を! それがこのイエローアイランドのあるべき姿!)



そのためには、まずは父親を。パパを助けられるだけの力を!



「っ! 起動するっぷ!」



その瞬間、水晶が強く輝き始め……。そのサイズを徐々に小さくしていく。


彼女の想いに応えたのか、それとも最初からその機能が備わっていたのかは解らない。けれど確実に縮小していったそれは、全てを照らす様な輝きを内に秘めて、彼女の手へと収まっていく。


成功だ。



「きりん! いけるっぷる!」


「……はいっ! 見ててください!」



わたしの、変身を!




〇怪人クモ女

「みてるよー。」

〇ビジネス

屈強な軍人たちに囲まれながら作業中なので見れるわけがない。

〇クラフト

「ばぶ」

〇蝉少佐と愉快な仲間たち

「おめでとうございますッ!」(クモ女が喜んでいる故に、拍手しながら大声で。)




〇サルでも解る! ネオ・デス博士の怪人講座!(謎の泥の化け物編)


……え、私もか? あぁ、うむ。一応見ているが……。これ色々違うのではないか?


っと! ごきげんよう諸君! ネオ・デス博士である! 今日もサルに等しい貴様らの頭脳でも理解できるように“懇切丁寧”な説明をしてやろう! さて今回はジュエルナイトたちが現在戦っている謎の精神エネルギー生命体! 泥の化け物について解説してやろう。まぁ名前がないと色々不便故に……、適当に『マッドディスペア』とでも名付けておくか。うむ、では基本スペックだ!


■身長:560.0cm

■体重:380.9kg

■パンチ力:28.0t

■キック力:41.7t

■ジャンプ力:0.0m(ひと跳び)

■走力:10.9秒(100m)

★必殺技:無限増殖


うむ、戦いぶりから見る限り耐久型。それもHPが延々と回復していく上に、防御力もそこそこと言った感じの怪人であるな。泥の肉体を持つ故に打撃にも斬撃にも強く、核となっている黄龍さえ無事なら延々と泥を生み出し続けることができるタイプとみた。まぁ正の精神エネルギーが弱点のようだが、おそらくデスカンパニーの幹部怪人程度であれば普通に再生を攻撃が上回って勝てる程度の力しか持っておらんな……。ちょっと厄介なだけの怪人と言えるだろう。


だがまぁ延々とサイズを拡張できるのは強みであるな。放置すれば町一つ、国ひとつ泥で埋め尽くすことができるだろう。そしてこの泥には接触した者から負の精神エネルギーを回収できる機能が付いているようだから、拡大すればするほどにその増殖速度が増えていく敵のようだな。使い道次第ではそれ相応に戦えるだろうが……。ま、どれだけ大きく成ろうとも我が最高傑作であるクモ女の足元にも及ばぬな! はーはっは!!!


ではな諸君! 次の講義まではもう少し真面な頭脳を手に入れておくがいい! さらばだ!






誤字報告、いつもありがとうございます。

感想、評価、お気に入り登録。どうかよろしくお願い致します。


投稿が遅れ大変申し訳ございません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ