第7話 ユーレイ
村探しは困難を極めた。
辺りは怖い程何も無いからだ。
「おかしいな、村は沢山あるはずなのに」
「ユーレイの国に来ちゃったんじゃない?うわー怖い!」
ミリアが脅す。
「や、やめてよミリア…!ひいぃ…!」
効果は抜群だ。
「アアア…」
何者かの声がする。
「ひっ!ユーレイ!?」
「まずい…早くここから出ないと帰って来れないかも…!」
ミリアがもう一度脅す。
「もう、怖いからやめて!」
ハルカは怖くて震えている。
「あまり叫ぶと…」
「ねえ、やめてって言ってるのになんで言うの!」
「ちょっと、喧嘩は良くありません」
「もう知らない!」
ハルカは怒ってどこかへ走って行ってしまった。
「ハルカあぁ…行かないでぇ…」
ミリアは物理的にふにゃふにゃになってしまった。
「大丈夫ですか…?」
「はっ!?い、今のは私じゃないから!ユーレイが操ったの!」
レイアは信じてあげる事にした。
二人がハルカを探す。
「さっきのは私じゃないからね!」
まだ言っている。
「はい」
「違うんだからね!」
「分かりました」
こんな会話が10分も続いた。
「信じてくれた?」
「…はい」
レイアはとても疲れた。
「暗くなったね」
「ここで寝ますか?」
「うん」
雑草畑にふかふかおふとぅんをlayして、この日は終わった。
布団は魔法で出し入れしている。
「アアア…」
「わっ!」
ミリアは幽霊の声で目が覚めた。
「なんだ…?ここは本当にユーレイの国なのか?」
(だとしたら、私達はユーレイの国、つまり死者の国にいるって事だ…まずい、逃げないと!)
「ハルカ…!死ぬな!」
二人は飛び起きて走って行く。
2時間後
「ミリア!」
「ハルカ!良かった!」
ハルカが無事に見つかった。
「生きてて良かった…」
三人は出口を求めて歩き出す。
「出口ってどこにあるんだろう…」
「あ、あった!」
それは大きなブラックホールのようなものだった。
「入ってみよう」
出た先は、闇に包まれた王国だった。
「な、何!?」
「王国が…!」