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てちゃんのしろ  作者: おはぎ
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第5話 暗雲

モンスターを片付けた後、女王に異変が起こった。


「う…」


「女王様?」


「うっ…!ウうあアアアアア!」


女王が闇の炎に包まれた。


「女王様!」


「ハルカ!チカヅクナ!」


女王は闇の力を得て、恐ろしい姿になった。


「そんな…!」


女王だったものがハルカにビームを放つ。


「ミンスルタカテクキテイア!」


ミリアがハルカを守る。


「そんな、どうして…」


「ハルカ!ここは逃げるよ!」


ハルカは動こうとしない。


「あれは女王様じゃない!だから逃げるよ!」


ミリアが強引に引っ張っていく。




 王国近くの森


「はあっ、はあっ、はあっ…」


ハルカは転んで膝を擦りむいた。


「こんな時にヒーラーがいたら良いのに…」


「軽い治療なら出来ます」


レイアが応急措置をした。


「ありがとう!」


野生のてちゃんが言った。


「王国ハ危ナイ。逃ゲタホウガイイ」


「え…」


「村ニ帰ロウ」


テくんが三人を村に帰らせようとする。


「帰るなんて…」


「カエレ」


野生のてちゃんが言う。


「カエレカエレカエレカエレカエレ」


野生のてちゃんが増えていく。


「カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ」


「分かった…帰る…ね」


三人が怯えながら村に帰っていく。


「何よあれ…」


「どうしたの、テくんまで…あれ?テくんがいない!」


「本当!テくんが居なくなってる!」


どこかに隠れているようではない。


野生のてちゃんのグループに入ってしまったのだろうか。


通話・メールアプリのmineの。




 グループ野生のてちゃん


「メシ」


「ほあどやれくしめよはさかさよみ」


「よろしく」


それは会話せず、ただ自分の言いたい事を叫ぶだけのグループである。


“よろしく”、そう、テくんはそのグループに入ってしまったのだ。


決してボケている訳ではない。




「そうだ、電話を掛けてみよう」


………


……………


……………………


「だめだ、繋がらない」


「どうしよう…」


「一旦、村に帰ろう」


三人が村に着くと、侵入したモンスターが人を襲おうとしていた。


「なっ!プラテナリクテンダ!」


なんとか間に合った。


「モンスターがどうしてこんな所に…?」


「それだけリーズンの力が強くなっているんだと思う」


「おのれリーズンめ…」


モンスターが次々と侵入してくる。


「私の村を、めちゃくちゃにするなーっ!」


ハルカ一人でモンスターを片付けていく。


「私も、攻撃魔法使えるから!センテンバリ!」


紫の糸が、モンスターに毒を与える。


「グガアアアッ!」



「ふう、やったわ…」


すると、村長の家にモンスターの巣があるのが見えた。


「なんてことを!…きゃっ!」


地面に矢が突き刺さる。


二人は魔法で動けなくなった。


「初めまして、四天王・弓使いのサラセニアよ。あらレイア、敵の仲間になったの?」


サラセニアが弓を構える。


「なら、ここで仕留めるわ」


ヒュン!


無数の矢がレイアを襲う。


レイアはそれを華麗にかわし、高く飛んだ。


「くっ、見えない…!」


ガキィン!


斬りかかるレイアから、何者かが盾でサラセニアを守った。


「四天王、盾のアンス。サラセニアは私が守る」


「アンス!危なかった…」


レイアは舌打ちするような顔でアンスを見る。


「それは四天王に向ける目ではない」


アンスがレイアを吹き飛ばした。


「うっ…」


満足したのかサラセニアとアンスは次の目的地へ向かった。

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