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てちゃんのしろ  作者: おはぎ
48/54

第48話 黒いモノ

「リリアン、これって…」


四人は今、ゲドニー・マル魔窟の内部にいる。


そこで、レイルはクリスタルを発見した。


「この中に仲間がいる、そう感じるよ!」



「砕けろっ!」


一言発すると、クリスタルは粉々に砕け散った。


現れたのは…



「ラニス!!」


「…リリアンにリオネス、レイル……それにサルタヤさんまで…?」


「次!ナニカット神殿へ行くわよ。ラニスもついてきて!」


仲間との再会を嬉しむ暇もなく、一行はナニカット神殿へ向かうことになった。




道中目立った事は無く、ナニカット神殿に到着する。


「あいたっ!」


ラニスは長い間クリスタルの中で眠っていたため、身体の感覚がうまくつかめず転んでしまった。


それを心配する素振りも見せないサルタヤ。


「サルタヤさん…無理してないかな」


いつもは細かい事まで気にしてくれる、優しい人だった。


たとえば寝癖がついていたり、服の袖の長さが左右で違ったりした時。


…正直袖のやつはちょっと嫌。



「あら…無いわ…」


「…何が無いんですか?」


神殿の中の台座に刺さっているという聖剣が、無いらしい。


世界を救うための必須アイテム、それがなくなった。


サルタヤはどうすればいいのかわからなくなり、頭を抱え込む。


「大丈夫です、きっと探せば見つかりますよ…」


レイルがそう声をかけても動かない。


「…待って!何か…おかしい…!」


その瞬間、サルタヤの背中から黒いモノが溢れ出てきた。


それはサルタヤの身体を骨まで食い尽くす。


「ひいっ…!」


黒いモノがこちらを見て、微笑んだような気がする。


「こいつは…一体なんなの…!?」

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