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てちゃんのしろ  作者: おはぎ
47/54

第47話 おじさんずバトル

「ン行くぞぉぉお!」


黒服おじさんは長い剣を掲げながらハルカたちの方へ走り出す。


「ハデルサルクフラエ…」


しまった、間に合わない…!



ガキィン!


守護呪文を唱え終わる前に、別の何かに守られた。


「ンなんだァ、テメェ…」


「通りすがりの…おじさんさ」


そのおじさんは、髪を手でファサァ…っとして言った。


カッコつけているようだ。


「おじさん増えた…」


「髪ファサァおじさん…」


「助けてくださってありがとうございます…あなたが居なかったらどうなっていたか…」


「ありがとうございます…!」


ミリアに続き、みんなで礼を言う。


だが髪ファサァおじさんは、不満がありそうな顔をしている。


その理由は口にはしない。


「ここはおじさんに任せて、君達は先に行くんだ」


後で見に行ったら死んでいそうなセリフだが、このおじさんは簡単には倒れない強者のオーラを纏っていた。


だから安心…かもしれない。


と思って、言う通りに先へと進むことにした。



「さあ来いっ!!」


「ン死ぬ覚悟はできているな!行くぞぉン!!」


ここで二人のおじさんの戦いは始まった。




「黒服…いい太刀筋だ…!」


目にもとまらぬ速さで繰り出される攻撃。


それをかわしたり、受け止めたり。


その攻防が30分ほど続いた。



「はぁ…はぁ…これは使うまいと思ったのだが…仕方ない…!」


「はぁ…はぁ…ン、まさかァッ…!?」


髪ファサァおじさんは剣をしまい、両手を広げる。


「アグニマルデ…」


手と手の間から、炎の球が生成され…


「スィーシダラ!!」


黒服おじさん目掛けて放たれた。


「ン、アツゥイ!!」


攻撃は見事に命中し、黒服おじさんは白目をむいて倒れる。


おじさんずバトルの勝者は、髪ファサァおじさんとなった。




ハルカたちが山道から平坦な土地まで抜けると、そこには美しい湖が。


「これが、ダルカサ湖…」


しかし、"神前"らしき人物は見当たらない。


「結局、噂は噂ってことかぁ…」


「てか、誰もたどり着けないって言ってたけど、普通にここまで来れたね」


道中でモンスターは現れたものの、みな小さかったり防御力ゼロだったり。


また一つ謎が増えてしまった…


「帰ろっか」


「うん」

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