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てちゃんのしろ  作者: おはぎ
28/54

第28話 立ち向かえる勇気


日の光差す草原で…


心地良い風が頬を撫でる。


正気を取り戻したハルカは、少し辺りを歩き回った。


「あれ、あそこにいるのって…」


人差し指の先には、テくんと女性がベンチに座っていた。


「テくん!?あれってテくんよね!」


真っ先に飛び出していく。



「ふふ、お友達が私たちを見つけたみたいね」


リアリスは立ち上がり、食べ終わった弁当を片付け始めた。



「テくん!」


皆が駆け寄る。


テくんが再び仲間に加わり、よかった…無事なのね!、もう…心配したんだから!、という会話がいつまでも続いた…




月が昇る。


王国は悪魔の襲撃により生活が困難となっていた。


一行は運よく壊れていなかった宿屋に泊まることになる。



「では、私はここまでとしよう」


「アーリさん、ここまでついてきてくれてありがとう!」


アーリを見送り、再びいつものような生活が始まった。


ここから先も、必ず困難は待ち受けているだろう。


だが、ハルカたちは絶対に魔王を倒してみせると誓った。


「みんな、これからも頑張ろう!」


おやすみなさい、勇気ある者たちよ。


いずれ世界が平和になるまで、その絆を絶やさないように。




「会話できるてちゃん…面白いわね」


「これでよしっ…と」


リアリスはとある用事を終え、月明かりの空を優雅に舞い、去っていった。




日が昇り、朝になると、人々は動きだす。


体操をする人、早くから仕事をしている人、店に食べ物をねだるテくん…


どれもパルタ王国の一部である。


女王が王国復興のため、力を尽くす。


そこからはるか遠い場所は、黒い影が包み、新たなる強敵が待ち受けていた。


体制を整え、再び冒険へと旅立つハルカたち。




「えーと、次の場所は…」


「世界には四つの大陸がある。ウィドウズ、クレメン、ドゥパリバヤ・サーレ、ヴァニアテ。ここはウィドウズ大陸、その隣がクレメン…」


急に物語のように語り始めるハルカ…



「今度はほかの大陸に行くぞ!」


「お、おー…」


誰も高いテンションについていけない。


いつもの調子を取り戻したハルカは無敵だ。




よーし、今日もがんばろー!




新たな地には、新たな敵がいる。


それに、まだ魔王も倒していない。


これからの道を行くには相当の覚悟が必要だ。



ハルカたちはグループに分かれ、二つの大陸に向かうことにした。



ハルカ・ミリア・ラフィン・レイア・テくんはクレメンへ。


リリアン・リオネス・レイルはドゥパリバヤ・サーレへ。



リリアンたちとはしばしのお別れだ。


「さよなら、頑張ってね!」


「うん!」



「また会おう」


挨拶を済ませると、ハルカたちは歩きだす。



未知なる大陸への旅…


わあっ、なんだかぞくぞくしてきた!


興奮が止まらないっ!

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