表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
てちゃんのしろ  作者: おはぎ
15/54

第15話 お告げ

朝ご飯を食べ終わった四人に、王国に再びモンスターが現れたという知らせが届いた。


「また王国にモンスター!?」


ハルカが目を丸くさせる。


「何回目なの…?」


ミリアは疲れきった顔をして言う。


一瞬で敵を倒せるから疲れないのではと思うが、力の反動で疲労がいつもより溜まる。




向かって来る敵を倒しながら、レイアは何か考えていた。




レイアの頭の中に、未来のハルカの声が響く。


「いや!お願い!死なないで!」


「誰か!助けて!」




聞こえる。


未来で、ハルカが助けを求める声が。


私が、行かなきゃ。


私が、ハルカ達を、助ける。




「聞こえたよ。あなたの、想い。」



その時、何者かの声が聞こえた。




「レイア、行かないの?」


「すみません、少し考え事を…」




「わたしは分かる。ハルカ達には、世界を救う力があると。だから、わたし達を助けて、世界を救って。」




「何か聞こえた?」


誰かの言葉が今のハルカに聞こえたようだ。


「何も?」


ラフィンは聞こえていない。




またモンスターを倒し、城に戻る。




「今日はご馳走を用意しました」


女王がご馳走を用意してくれたようだ。


豪華なテーブルに刺身、ステーキ、沢山のパンが置かれた。


「ふわぁ~美味しそう」


ラフィンの顔がとろけている。


「いただきます」



ご馳走はどんどん減っていき、すぐに無くなった。



「美味しかったー」


ハルカはもっと食べたい!と言いたかったが、皆に怒られそうなのでやめた。



チリンチリンと風鈴のような音がする。


「これは何ですか?」


ミリアが興味津々に聞く。


「それはポッタです。暑い季節に置いておくと、ちょっと涼しくなるんですよ」


涼しげなポッタが、どこか夏の気配を感じさせる。




四人は部屋に戻り、何か話していた。



「神様を助けに行く?」


「はい。パルタ王国の薄暗い洞窟に封印されているはずです」


「へー」


急に言い出したので、ハルカはあまり行く気が無い。


「薄暗い洞窟なんてあった?」


「地下とか?」


話を持ち掛けたレイア以外、全員ハテナだらけである。


そもそも神というものが本当に存在するのか。




「これから暇だし、とりあえず薄暗い洞窟へ行ってみよう」


「おー!」


四人は城の地下へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ