表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

♢ 第三・五章 天界通信 ♢



「はい、こちら天界上層部。」


「え?行方不明ですか?」


「天界学校の…。」


「はい、はい…。」




☆☆☆




「あらっ。」


丸い部屋で窓から長い筒を出し、見つめる人影。


レンズの中にはぼやけた古い神殿。


徐々にピントを合わせていく。


映っているのはなにやら話し込んでいる三人の人影。




「ミカエルー。天界で…。」


バコンと扉を開き、入ってくる紫色の髪の天使。


「しっー。もういいとこだったのに―ガブリエル。」


「それより、さ。」


と、手に持った羊皮紙をみせるガブリエル。


「それなら、ほら。」



「えっ、人間じゃん…。まだいたんだ。」


露骨にいやそうな顔をし、どこからか、ラッパを取り出すガブリエル。


「もう、ラッパならさないでよ。」


「やっと、ここまで来たんだから。」


「冗談だ。で、なんで、天使が人間といるんだ?」


「さぁ?運命の出会いってやつじゃないかしら?」


「んっなわけあるか。」


そういって長い筒を受け取るガブリエル。


「はぁっ。」


とため息一つ。


「どうりで天界を探してもいないわけだ…。」




「それで、こいつらを連れ戻してくればいいんだろ。」


部屋いっぱいに大きく羽を広げるガブリエル。


窓に足をかけ、飛び立とうとする。


「待って、ガブリエル。もう少しだけ、見てましょ。」


「えっ。でも連れ戻した方が早くないか。」


「なんだか、とっても面白そうだから。それに、自力で帰ってこなければ、意味がないじゃない?私たちもそうだったでしょ?」




「ま、ミカエルがそういうんならいいけどさ。」






「ほらさっそく、とっても面白いことになりそうだわ。」


「なになに…。」

















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ