♢ 第三章 訪問者3 ♢
「いやー、女神様じゃないんだけど…。」
という女神様。
謙遜でもしているのだろうか。
でも背中についた羽がその証拠。
後ろの女神様の像とそっくりだし、村の伝説にもあった。
「とりあえず、これでも食べる?お腹すいてるでしょ?」
髪をツインにした女神様に誘われる。
その手にはおいしそうなスープ。
スープからは森でかいだあのいい匂いが漂ってくる。
スンスン、とってもいい匂い。
じゅるぅと出るよだれ。
ぐぅーとなるお腹。
クスッと微笑む女神様。
「さ、召し上がれ。」
それは突然のことだった。
天界から地上にやってきて一日目の朝。
いつものように?木製のベンチで、スープを二人でよそっているときのことだった。
がっしゃーん。
と、奥の方から音。
「動物かな?」
「でも、何の動物だろう。」
「アザラシかペンギンがいいなー。」
確か図鑑に載ってたやつで一番可愛かった。
「いや…。ううん。何でもない。」
何かを言おうとして口を閉じるマリア。
カツン、カツン。
今度ははっきりと聞こえる別の音。
そして…。
「女神様⁉」
現れたのはペンギンでもアザラシでもなく、人間の女の子だったのです。