♢ 第三章 訪問者2 ♢
ぐぅううーっ。
深い深い、森の奥。
高くまで、木が生い茂る森林。
ぐぅううーっ。
再び響く音。
これはぐーっとおなかが減る音。
「おなかすいたー。」
村はもうずっとむこう。
村の周りの木の実は取りつくしてしまったので、今日は少し遠出。
手持ちのかごに木の実を拾ってはいれる。
ぐぅううーっ。
再びなるおなかの音。
くんくん。
おなかをすかせた私の鼻にはいってくるとてもいい匂い。
どこからか漂う、すんごいいい匂い。
匂いに寄せられ、山道を外れ、草木生い茂る、獣道へと入っていく。
この先には確か、今は使っていない神殿があったはず…。
周りは藪のように、木が生い茂っている。
さらに強くなっていくいい匂い。
ふいに大きく開ける私の視界。
そこには……。
☆☆☆
いい匂いにつられて、入った誰もいないはずの神殿。
のはずが…。
暗い入口には焚火のあと。
ここには人は住んでいないはずだけど…。
誰かいるのかな?
そっと真っ暗な通路を進んでいく私。
古い石造りの通路を通り抜けると…。
そこにいたのは背中に羽を生やした…。
まさしく。
「女神様⁉」
だったのです。
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