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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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case2

私はお客様が2人続けて現れたのでラッキーだと思ったんです。なんせ田舎ですからね。そうお客様が付く事は中々昨今はありませんので。


 「お客様どちらまで行かれますか?」


停車させてお客様を乗せるとお客様がまた美人なんですよ。それに愛想が良く。


 「Y団地の17号棟までお願いします!!運転手さんてお若いですよね。」


乗るやいなや私の事をお若いだなんて言うから、私は嬉しくなって気分が良くなった事を覚えています。私はその年で齢58歳ですからね。もう冗談でも嬉しくてね。

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