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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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78/155

case7

 私が慌てて車に戻ると、中にいる2人の若い男性の客が手を合わせてぶつぶつ言ってるんですよ。


 「あのー?どうなされましたか??」


「運転手さん早く行ってください・・いいから早く行ってください・・」


1人のお客様が顔を上げるなり私にそう言うんです。真っ青な顔で。私はアクセルを踏み込みそのまま進もうとしたんですけど、今度は目眩がしたんです・・とてもじゃないけど運転なんてできるような状態ではなかった。私はそのまま車を止めたんです。


 「何してんだよ!!早く行ってよ!!!」


お客様はそうとも知らず車を止めた途端にそう言ってきました。

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