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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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68/155

case7

私は稼ぎ時の季節だから駅の前で午前中の朝早い時間からタクシーを待ち合い所につけてたんです。


 そしたら若者2人組が旅行用の大きなキャリーケースを持ってニコニコしながら手をあげてきたんですよ。私は旅行客の若者達かなと思いドアを開けて乗せたんです。


 「どちらまで行かれますか?」


私はいつものように声をかけたんです。


 「運転手さん!!ここに行ってもらいたいんですけど。」


そう言うとその若い客が紙切れを渡してきたんです。


 「お客さん・・ここは樹海じゃないですか?」


「だめなの?」


私は直感でわかりましたね。この若者達は樹海に入りおそらくお化けでも撮影して、それを動画投稿サイトみたいなとこにあげる、遊び目的の若者達だと。だから嫌な顔でわざと若者達に聞いたんですよ。あそこは遊び目的で行く場所じゃないですからね。


 「俺達は自然が好きで、日本の原生林を撮影しに行くだけですよ。何か問題あるんすか?」


そう言われてさすがに断るわけにもいかず、嫌でしたけどその目的地まで送る事にしたんです。

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