表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/209

82話

「あ、サージス様だ」

「シャル様もいる」

「リオ様もだ……かわいいなぁ、リオ様」

 へ?

 様?

「お前ら、今、何て言った?」

 シャルが冒険者を睨み付ける。

 うひゃー。やっぱり、様を付けて私を読ぶなんておかしなことするなって、シャルは怒ってるんだよね。

「リオを、見るな!」

 シャルがびしぃっと冒険者に言い放つ。

 え?あれ?

 もしかして、黒目を見られるのを私が嫌がると思って、シャルは冒険者のみんなに言ってくれてるのかな?

「うはー、腹減ったぞぉ、そうだ、なんかモンスターの足、あれ、うまいんだろ?なぁ?な?早く食べようぜ!」

 そういえば、朝食もまだでした。

「モンスターの足だと?」

「どういうことだ?」

「サージス様ご乱心か?」

 うわわわ、うわわわっ。

 聞かれた。やばい。

 ジャパニーズアイでいくら美味って出たからって……。

 モンスターの足を食べさせた元凶が私だと知られたら……S級冒険者のサージス様に何をする!と、あああ、やばい、あぶない。

「ご、ごはん、あ、あっちで、あっち、あの」

「おう、またあのオイシイノ作ってくれるのか?」

 ニカッとサージスさんが笑った。

 3人で連れ立って、河原へ移動する。

「あの、材料出して用意するんで、えーっと、薪を集めてきてもらってもいいでしょうか……」

 二人にはこの場から離れてもらわないと。

「おう、薪だな。シャル、行くぞ!」

 二人が薪を集めに離れたところで、ドロップ品の宝箱を開いていく。

 あ、そうだ。いつの間にかスキルの効果が切れてる。いつから切れてたんだろう。3階層に上がったころ?しまった。他にも何かあったかもしれないのに。スキルなんて使う癖が無いから……まあいいか。

【スキルジャパニーズアイ発動】

 宝箱を開いていく。

【合わせ味噌:調味料】

「あった!味噌だ!」

 ゲットしたのは、3つの合わせ味噌と、5つの赤だし味噌だ。カレールーというのはなかった。もう少し上の階層じゃないと出てこないのかな?

 それから、蜘蛛もどきのモンスターの足……

【タラバガニの足:美味】

 ……これ、どうやって食べるんだろう。固いし。

 バリバリと?

 いや、動物なら皮をむいて食べるんだよね?この固いのが皮……殻?

 えーっと。どうやって食べればいいのかな?

 ……そうだ。一か八か。

【スキルジャパニーズアイ発動】【スキルジャパニーズアイ発動】

 スキルの重ね掛けをしてみる。

 これで、ちょっと能力上がってないかなぁ。3回重ねたんだよね。

【タラバガニの足:美味。100gあたりの栄養価84kcalタンパク質18g脂肪0.6g亜鉛とビタミンB12が豊富】

 うひゃー。分からない単語のオンパレードgとかなんて読むの?タンパク質って何?脂肪?亜鉛?ビタミン?ええええ、何?

 何?全然分からない。

 ジャパニーズアイを重ね掛けして表示される情報は増えたけれど、でも、さっぱり役に立たないよ。分からないことが増えただけだよ。


いつもありがとうございます。

グルメラノベ……には、情報不足でできないという……あああ、もったいない。

蟹が、おいしい蟹料理が遠のく……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 切りでもしなきゃ鍋にも入らないから焼く……? 素手でバキバキ剥きながらデカいの手掴みで喰らうローファ……いやいやシャルさん。
[気になる点] リオはシャル以外には少年ということで通っているのでは? 「リオかわいい」発言をした人物はショタコン??
[気になる点] 焼く?焼いちゃう?焼きガニおいしいよっ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ