81話
「安っぽい見た目だからなのか宝箱に入って出てこないので、効果も小さいみたいに見えちゃいますが、これ、防御力が女性が付けるとプラス40、男性が付けるとマイナス20になるんですよ。えーっと、10年に1つくらいしかドロップしないって、ドロップ品百科事典には載ってました」
ニコニコして説明すると、シャルが私の首にペンダントを引っ掛けた。
「え?シャルが持っていてください」
「買うより、安上がりだろ?よわっちぃんだから、防御力上げておけよ」
シャルがむっとした表情を見せる。
「え?あれ?でも、勝手にドロップ品もらうわけには」
それとも、身に着けて運べば一石二鳥っていうことなんじゃ?
うわー、すごい、シャルの考え深い。
「サージスさん、防御力アップするアイテムリオに装着させるよ」
「おう、それいいアイデアだな。どんどんひっつけとけ」
シャルがサージスさんに声をかけると、サージスさんが振り返って親指を立てた。
【サムズアップ:国によっては侮辱表現になるため要注意】
「じゃぁ、あの、借りておきます。ダンジョンを出たらちゃんと返却するんで」
シャルが壮大なため息をついた。
「もう、いいや。リオはそういう性格だったよね。いいよ。借りてると思えば。一生借りさせとくから。言ってる意味分かる?一生だからね?死ぬまで」
意味?
「あー、僕、そんなにすぐ死にそう?ダンジョン出る前に死にそう?」
【ヤンデレ】
シャルは不愉快そうな表情を浮かべつつも、口元が笑った。
「そうだね、僕が死んだらリオも死になよ、サージスさんに自分だけ守ってもらおうなんて思わず、僕が死んだらリオも死ぬんだ」
うう、ううう。
なんか、よくわかった。
私のせいでシャルやサージスさんも危険にさらしちゃうことがあるってことが言いたいんだよね。
「僕、積極的に防御アイテム身に着けます。あの、さっき拾った防御力が10あがる指輪と、俊敏性が20あがる靴紐も装着していいですか?」
ふんっと鼻息を拭きだす。
「もちろんだ、好きなだけ身につけろ」
サージスさんがいつの間にか近くにいて頭をなでなでしてくれる。
「リオが自分で何かしたいっていうの、初めてじゃないか?もっといろいろ要求していいんだぞ?」
サージスさんがとても嬉しそうな顔をしている。
そうか、やっぱり私は足手まといにならないように、いや、なってるんだけど、でも少しでもならないように努力する姿勢って大事なんだ。
お金、頑張って貯めて装備をそろえよう。頑張るぞー!
「あのスピードでドロップ品拾いながら、どんな効果の物を拾ったかって覚えてるとか、リオ怖い」
シャルがぼそりと鞄から目的の物を取り出して身に着けてる私を見た。
「あ、そうだ!これ、シャル付けていく?こっちはサージスさん、もっといい装備持ってるかもしれないけど、増やしても邪魔にならないよね?」
ガサゴソと鞄からドロップ品を取り出す。
ご覧いただきありがとうございます。ありがとうございます。
てなわけで、えーっと。
うーんと。
あーっと、特に他に何もないよ。
そうだ、感想いつもありがとうございます。時々感想返せなかったりして、貯まり過ぎたらちょっと飛んで感想返ししちゃったりしちゃうの。ごめんなさい。
いつも楽しく読んでます。(読むのは早い)
和眼って、いいですねwww
今度、ジャパニーズアイ発動中に、鏡でも見せてみます。
鏡にうつった自分の顔に【和眼】って出る