66話
「あ、ごめん。濡れたままじゃ部屋もシャルも濡れちゃうね」
「って、違うだろ、お前、服、服……」
「ん?あ、早く服を着ろってことだよね。待たせてごめん……」
「そうじゃない」
シャルが床に座り込み、下を向いたまま近寄るなとばかりに手でしっしと追いやるジェスチャーを見せる。
そうじゃないってなんだろう?
そういえば、風邪をひくから早く服を着ろって言ってたから、私のこと心配してくれてるのかな?シャルは優しいなぁ。
「服着ました」
急いで服を着てシャルに声をかける。シャルはちょっと怒ったような顔をして顔をあげて立ち上がり、手を私の顔に伸ばした。
あ、でこピンされるっと身構えると、シャルは手のひらを開いて、私の頬っぺたをつかんでぐにっとつぶす。唇が前に出て変な顔になってるよね。
「リオ、お前、女なら女って言えよっ!」
「あっ!」
そうだ。そうだった。湯あみしてるところにシャルは現れたんだ。そうだ。さすがに裸を見られれば女だって言わなくたってばれちゃうよね。
うっかりしてた。
さーっと青ざめる。
「ご、ごめんなさ……だ、騙すつもりじゃなくて」
言わなかっただけ。聞かれなかったから。
ううん、違う。坊主って言われても否定しなかったし、男に見えるような服装や髪型……それに、自分を僕と言ったり……。
騙すつもりはないなんて言えない。
「ご、ごめんなさ……」
パーティーを外されても仕方がない。
「てか、この宿何?」
「え?あの、何って?」
「ずいぶん外が騒がしいね」
外?
外の音に耳を澄ませる。
「お前何のつもりだ殺すぞゴラァ!」
「お兄さん寄って行ってよぉサービスするわよぉ」
「もう一回勝負だ、ほら酒持ってこい」
「ドロボー、捕まえて、そいつ」
騒がしいかな。
「いつもこんなものだけれど」
シャルが顔をしかめる。
「いつも?ずいぶん治安が悪そうなところにある宿だけど。ここにいつも泊まってるの?」
いつもここに泊まっているのを責めたレててる?ううん、他に嘘はないかと疑われてるのかも。どうしよう。言葉を間違えた。
「ああ、違います、いつもじゃないです。あの、お金がなくて野宿のときもあって、お金があっても雑魚寝部屋ばっかりで、えっと、今日はその、いつもよりお金がもらえたから、は、初めて個室を取って、あの、お湯も贅沢に使ったのも初めてで……」
そうだよね。いつもこんな贅沢してたのかって思われたってことだよね。
シャルの顔がさらに厳しくなった。
「ねぇ、わかってるの?」
シャルが私のほっぺをつかんだまま後ろへと押していく。
じりじりと押されて後ずさり、背中が壁に当たった。
シャルの手が離れたかと思うと、ドンッとシャルが両手を壁に付いた。
壁とシャルにはさまれ、逃げ場がない。
シャルの顔が次第に私に近づいてくる。
5センチ先でシャルの顔が止まる。
「ボク、リオのこと嫌いじゃないって言わなかった?意味わかる?」
意味?
「こんなところに泊まって誰かに汚されたらどうするの?」
「汚される?あの、シャル、汚されて困るほどいい服も着てないから大丈夫って、あ、そうだギルドから借りてる鞄、これが汚れたら困るね、そうか。……」
シャルが少し顔を斜めに傾けさらに顔を近づけてくる。
唇がすぐ私の唇の前にある。
噛みつかれそうな距離だ。
そういえば、シャルはマーキングだと言って私の指を噛んだんだっけ。噛むことは日常?
うひょひょーい。
シャル……の、言ってることの、意味、リオには通じない。
読者様は察しがいいから、きっと、察している。
っていうか、シャルの気に入ったって、どういう意味だったの?むしろ深読みしちゃんだけど。
男だと思っていても、大丈夫だって話?ねぇ、どうなの?誰か、教えて!!!!
↑いや、誰に聞いてるの?!
と、言うわけで、えーっと……シャルの溺愛モードがはじまりま……げふげふ
そんなことより、書くの楽しすぎて、話が進まず、やばっ!ってなって、色々はしょって、ストーリーすすめて、後に回せるところは回して、とりあえず話を進めるのを先にしてとか右往左往しつつ、書いてます。
(´・ω・`)おかしなぁ、もう、こんなに文字数書いてたのか……うーん。
あ、そうだ。前回の番号おかしい57話は、手元データで57話が紛失してました。こわっ!
なろうに残っていてよかった……。
で、今回64話が重なったのは、単なるミスです。そのうちまとめてタイトル直さないと……と思いつつ、しばらくそのままです。
それから、感想!
なんと、
(´・ω・`)
とかだけだとエラーがでるそうな。
カタカナだけでもだめで、平仮名いれてってことなので
(^▽^)つ
とかなら大丈夫かしら?




