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「S級冒険者の俺は、希望だ。その俺が……あれは厄災の鬼か?鬼には全く歯が立たないという姿を見せてしまった……。俺は、S級冒険者失格だ……」

 S級冒険者失格?

「これで厄災が終わったはずがない。また鬼が現れたら……」

 すくっと立ち上がる。

 全然話は違うかもしれないけれど、今の自信を失っているサージスさんの姿が、私の姿に重なった。

 私、こんなにもいつも私は無能スキルしかないからって、だから駄目なんだってぐずぐずしていたの?

 だめだよ、だめだよ、だめだよ。

「また鬼が現れたら、サージスさんは逃げるんですか?逃げないんですよね?歯が立たなくったって立ち向かうんですよね?その時のために少しでも強くなろうと、シェリーヌ様からアイテム買って装備するんですよね?たとえ、S級冒険者じゃなくなっても、人を助けるために戦い続けるんですよね?だったら、S級冒険者であろうがなかろうが能力があるとかないとか関係ないじゃないですか。勝てるときしか戦わないわけじゃないんですよね?無能だって、挑むんですよね?」

 私の言葉に、サージスさんが顔を上げた。

「ふっ、そうだな。そうだ。S級冒険者じゃなくなっても、たとえ勝てないと分かっていても、結局俺は戦う。ああ、こんなところで俺は駄目だなんて思ってるくらいなら……もっと鍛える。シェリーヌ、役に立ちそうなアイテムがあったらまた売ってくれ!」

 無能だって……挑む。

 そう、サージスさんはそういう人だ。

 私はずっと無能スキルしかないからってぐずぐず行動せずにいたことがどれくらいあったんだろう。

 それを補うためにドロップ品のことを勉強して、頑張っているつもりになっていた。

 結局自分にできることだけ探して、できないことを克服してできるようにしようなんてしてない。逃げてただけなんじゃないのかな。

 厄災だって、私は役に立たないからって……関係ないやとか思って……。

 でも……。

 シャルを助けられた。

 スキルが1回余分に使えるアイテム……ドロップ品の知識でシャルを助けることができた。

 私、本当はもっと役に立ちたい。厄災に備えて何かしたい。何もできないなんて考えることも放棄したくない。

「……サージスさん、般蛇……あの鬼が言っていたんです。物理攻撃は効かないって」

 私の言葉にシャルがぽんっとサージスさんの肩をたたく。

「そうそう、サージスさんの能力不足とかじゃなくて、確かにそういっていた。どんな攻撃も効かないって、ああ、確か我ら鬼にはって言ってた。それから、特別ななんとかって言いかけて死んだ」

 シェリーヌ様が青い顔をする。

「それ、本当なの?我ら鬼って言ったの?」

「はい。確かにそう言っていたと思います」

 シェリーヌ様がぐっと喉元を抑えるようなしぐさをする。

「我らと、言ったのね。まだ仲間がいるってことね……しかも、同じように物理攻撃がきかないのならば……もし、私の能力が必要なら……」

 シェリーヌ様がちっと舌打ちをする。


あー、物語の中で書こうかどうしようか迷ったんだけど、

シェリーヌ様がシャルが使ったボタン「1回スキルが余分に使えるやつ」を渡したら、数年に1度のスキルが立て続けに使えるんじゃ?問題。


残念ながら、魔力を練ってないと、大した威力は出ません。ぷすって感じ。

そんでもって、他の人のスキルは魔力を練りこむ、ためこむ、蓄積するということができないため、何年も使わなければ威力が強くなるみたいなこともないです。


一応、疑問に思った人がいるかもしれないので。そして、物語の中では必要な場面になればそのうち出すけど読んでる人は、今「あれ?」って思ってるかもしれないので。ここに書いてみた。一応、矛盾はしてないんだよ。そういう設定だからね?

ね?

ね?

1回スキル増えるボタンとか100個くらい集めたら、シェリーヌ様無敵!ってわけでもないのよ?

もう、小説終わっちゃうからね?鬼倒しておしまいにすぐに到達しちゃうからね?

( ノД`)シクシク…

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― 新着の感想 ―
[一言] この世界には 成仏とかそういう意識は無いのか だから、生きてない者は討伐 倒して、存在を無くして終わり それなら確かに、繰り返すよね(・・)(。。)うんうん …
[良い点] すげー、初めて聞いた。(調べない) [気になる点] 清姫が蛇体になるのは良いことなんですね! (身体がまっすぐ、一途な恋……でもヤンデレ一直線) [一言] 多分いいのは白蛇とかなんだろうな…
[一言] リオが史上初の「J級冒険者」に!? そして人々は発声が「上級冒険者」に似ているので勘違いして、「S級冒険者より上、『唯一の上級冒険者』であるリオ様」と。 ……実際、リオはS級より上だな。 …
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