151話
改めて、指導者がいる組織ってすごいなぁって思った。
食べ物が餓鬼たちを消すのひ必要だと理解してもらってから先の動きの早いこと。
「調理せずとも食せるものはすぐに城外へと運び出せ!ありったけの器に食べ物を並べよ」
「器が足りません」
「どうせ化け物が食べるんだろう、地面にでも転がせ」
え?ええ?
「待ってください、駄目です、ちゃんと人が食べるときと同じようにしてくださいっ」
慌てていろいろと指示を飛ばしている副宰相さんに声をかける。
副宰相が迷惑そうな顔をして私を見た。
「ほら、リオ様がおっしゃってるんだ、その通りにした方がいいんじゃない?」
シャルが副宰相の肩をきやすくポンポンと叩く。
えっと、副とはいえ副宰相様も偉い人なんだよね、シャル……大丈夫?ああ、でもS級荷運者のシャルだし、陛下の護衛も任されるくらいなんだから副宰相様にも意見が言える立場なのかな。
って、私もつい、副宰相さんに要望出しちゃったよっ。私こそ、とても副宰相様にご意見言える立場じゃないっていうのに……。
でも、どうしても言いたかった。言わずにはいられなかった。
餓鬼は、かつては人間だった存在。同じ人間に、地面に食べ物転がして、はいつくばって土まみれの食べ物を食えなんてどうしても言えない。
「ではテーブルに清潔な布を敷きその上に並べよ、テーブルが足りなければ手の空いている者たちで椅子でもベッドでもドアでもなんでもいい、すぐにそれらしいものを作れ!」
ぱっと姿を現した宰相代理?兼任させられた将軍様が支持を飛ばす。
支持を受けた伝令役の人が、次々と塔の部屋から飛び出していく。
「すごいですね、さすがに宰相様は……。すぐにどうしたらいいのかがアイデアが出てくるんですから」
シャルに話しかけたつもりだったけれど、どうやら宰相さんの耳にも入ったようだ。
今度は優しそうな表情を私に向けてくれた。
「街の者たちにも食料を出すように命じよ。家に食料を隠し持っていたと後で分かったものは処罰の対象になるとも言え、特に食料品店には在庫があるはずだ。出させよ」
ふと、思った。
「あとで困らないのかな……食料品店の人とか……」
シャルの顔を見ると、シャルがむにぃっと頬っぺたをつまむ。
「リオは、こんな時にまでそんな心配?」
宰相さんがちらりと私の顔を見た。
「出し渋る者がいれば、後程料金は支払うと伝えよ。商売していれば税金を納めるために仕入れた品などや金額など帳簿があるはずだ」
「あ、ちゃんと考えてくれていたんだ。そうだよね、宰相様だもん。当たり前だよね」
自分の無知がだんだん恥ずかしくなってきた。塔の窓から城下を見下ろせば、すでに十分な量の食料が運び出されているようだ。
すいません。ずびび。
ちょっと宰相の人間性があれで、退場させちゃって、つながりがあぶぶってなって、
副宰相とかわけのわからぬことになっております。ずびび。
ご覧いただきありがとうございます。ええ、ありがたいありがたい。
待っていてくれた人たちには感謝しかないです。
ところで、この間ですね、つい、おしりたんていベビースターの、怪盗なんとかって黒い被り物してるキャラが書いてあるやつ、買っちゃったんですよ。
く〇つながりで、つい、最近ね、あのフォルムのやつ、買っちゃうんですよ。
じつは、う〇こドリルのあのキャラクターのぬいぐるみも買っちゃいました。
いや、く〇つながりで、つい……。
かなり、やっかいな病気を患い始めた。醤油ならまだましだったのに。う〇こ系につい手が伸びるとか……げふげふげふ。