【最近スカウト】トーキョー区新人冒険者発掘スレ その246【してなくない?】続きの続き
パソコンが妙に遅いと思ったらクーラー不調でCPUが常時80℃とかに
どうして……
246 :お空のスカウトマン
いや、え?
冗談だよ……ね?
247 :名無しのスカウトマン
いやいやいや遺言はさすがに
笑えないって
248 :ベテランスカウトマン
どこから……いや、まずは俺の素性から話そう
俺は〈輝きの聖剣〉のクランマスターの鶴城だ
249 :名無しのスカウトマン
クランマスター!?
250 :名無しのスカウトマン
マジか!?
251 :名無しのスカウトマン
輝きの人だとは思ってたけどまさか
252 :ベテランスカウトマン
これについては証明が出来る
ここに西のがいたら証言してもらえると思う
253 :名無しのスカウトマン
西のはさっきいたはずだよな?
まだスレ見てるか?
254 :西のスカウトマン
ああ間違いない
ベテランさんは確かに聖剣のクラマスだった
255 :名無しのスカウトマン
前にベテランさんと会った西のが
言うなら本当にそう……なのか?
256 :名無しのスカウトマン
おいおいおい本気か
流石にお膳立てされ過ぎた感があるが
257 :名無しのスカウトマン
いや待てよ!
聖剣のギルマスって「最もSランクに近いAランク」って言われてる人だろ?
そんな人がどうして遺言とか
258 :ベテランスカウトマン
推定特S級の放浪モンスターだ
259 :名無しのスカウトマン
は?
260 :名無しのスカウトマン
特S級って……
261 :名無しのスカウトマン
いやいやいや
冗談きついぜ!
262 :ベテランスカウトマン
冗談だったらよかったんだけどな
あいつはあふれの調査のためにAランクダンジョンを
めぐっていた俺たちに突然襲いかかってきた
油断してた訳じゃなかった
経験値を度外視したクランの精鋭二十人で全力で挑んだ
だけど、無駄だったよ
そのモンスターに、俺たちの攻撃はまるで効かなかった
逆にその反撃一発で、俺たちのクランは一瞬で半壊したんだ
263 :名無しのスカウトマン
聖剣の精鋭って、たしか全員Aランクだろ!?
Aランク二十人が一瞬でやられるなんて
んな夢みたいなこと……
264 :ベテランスカウトマン
実際、悪夢を見てるようだったよ
さっきまで笑顔で隣を歩いていた仲間たちが
全員血まみれで地面に倒れていた
俺に出来たのは、せめて仲間たちが逃げられるように
奴の気を引いて一人でダンジョンの奥に逃げることだけだった
265 :名無しのスカウトマン
囮か
266 :名無しのスカウトマン
待てよベテランさん!
一人でってそれじゃ
267 :ベテランスカウトマン
いいから聞いてくれ
どんなに強い冒険者でも初見じゃ奴には絶対勝てない!
奴から逃げるため、色んなアイテムを投げつけて気付いた
あいつは受けた攻撃を全て倍化して反射する力を持っている
それも、物理、魔法問わずに全てを、だ
今思えば、クランであいつに先制攻撃をかけた時もそうだった
攻撃を受けてあいつが光ったと思った瞬間、俺たちは謎の攻撃で倒れた
俺たちはたぶん、自分自身の攻撃を返されていたんだ!
268 :名無しのスカウトマン
なっ!物理も魔法も反射ってことかよ!
そんなの反則だろ!
269 :凍りたいスカウトマン
場所は?
270 :名無しのスカウトマン
勝ち目ないじゃねえかそんなの!
271 :ベテランスカウトマン
だからこそ、俺の経験を伝えなきゃならないんだ!
あいつはどんな攻撃も無効化して反射してきたが
苦し紛れに投げた聖水と、聖属性のアイテムだけは
わざわざ動いて回避していた
272 :名無しのスカウトマン
ってことは、そいつは……
273 :ベテランスカウトマン
十中八九、奴の弱点は聖属性!
それ以外の攻撃は全て逆効果だ!
実際追い詰められた時に一か八かで結界石を使ったら
あんなに強力な魔物の奴が、結界の中には入ってきていない
274 :凍りたいスカウトマン
場所は?
275 :名無しのスカウトマン
そうか!
結界石は聖属性だから!
276 :名無しのスカウトマン
でも待てよ!
結界石の効果時間って確か
277 :ベテランスカウトマン
ああ
結界石はあと十数分しかもたないし
もう脱出石も打開手段もない
きっとその時が、俺の最期の時になる
だからそれまでに出来るだけの
情報を伝えさせてくれ!
俺の死を、俺の生きた時間を
無駄にしないでほしいんだ!
278 :凍りたいスカウトマン
場 所 は ?
279 :名無しのスカウトマン
うお!
ビビった
280 :名無しのスカウトマン
あっいやでもそうか
281 :名無しのスカウトマン
そうだよ!
座標教えてもらえれば俺らから救助要請出して
282 :名無しのスカウトマン
まずそこ聞くべきだったな!
動揺しすぎて優先順位間違えた!
283 :ベテランスカウトマン
残念だがな
俺がいるのは中央シンジュク第十四区だ
救助はどのみち間に合わない
284 :名無しのスカウトマン
よりにもよって中央かよ!
中央で二桁ってなると……
285 :お空のスカウトマン
だからって見捨てるってのは!
286 :名無しのスカウトマン
深部調査なんだから奧なのは当然だろ!
それより位置的にはどこなんだよ
287 :名無しのスカウトマン
中央シンジュク第十四区……あった!
高層ダンジョン〈デッドエンド〉!
攻略難度Sじゃねえか!
288 :お空のスカウトマン
帰り道と逆に逃げたからさらに
深部に入り込んだってこと?
289 :名無しのスカウトマン
誰かいないのかよ!
近場ならまだ希望はあるだろ!
290 :名無しのスカウトマン
俺、攻略休憩中にスレ見てて西の十三にいる
そこそこ近いが、いや、さすがに中央は行けねえよ!
291 :名無しのスカウトマン
それは仕方ねえ!
無理すんな!
292 :名無しのスカウトマン
閃光は!?
こういう時のためのSランク冒険者だろ!?
293 :名無しのスカウトマン
確か出張してる
帰るのは二週間後とかだったはず
294 :名無しのスカウトマン
てか閃光がこの辺に留まってる
ことなんてめったにねえよ!
295 :名無しのスカウトマン
あんの鉄砲玉!
ほんとつっかえねえ!
296 :名無しのスカウトマン
でもマジでどうするんだよ!
輝きが半壊ってなるとあそこ以上のクランここにねえぞ!
297 :お空のスカウトマン
なぁ!
だったら氷結さんは!?
298 :名無しのスカウトマン
そうか!
氷結さんなら!
299 :名無しのスカウトマン
Sランクダンジョンに特S級モンスターだぞ!
いくら氷結さんでも無謀だ!
300 :名無しのスカウトマン
氷結さんの位置情報は千里眼さん頼りだった
いや協会に聞けば分かるかもしれないが
そこから連絡取る手段もない
301 :名無しのスカウトマン
打つ手なしかよ
302 :お空のスカウトマン
まってくれよ!
ほんとにどうしようもないのかよ!
だってベテランさんは生きてんだぜ!
303 :名無しのスカウトマン
お空の……
304 :お空のスカウトマン
まだ生きててはなしてて
こんな思いするために俺たち冒険者になったわけじゃ
ああくそくそくそくそ!!
誰か!
誰かいないのかよ!
305 :名無しのスカウトマン
落ち着けって!
俺らが焦っても
306 :ベテランスカウトマン
ありがとう
だけど覚悟していたことだ
君たちには酷なことを言うが俺の話を聞いてくれ
そして出来ればでいい
いつか俺の仇を
307 :名無しの義賊
悪いが……
その話を聞く必要性は感じないな
308 :名無しのスカウトマン
へっ!?
309 :名無しのスカウトマン
おいおいおいおいおいおいおいおい!!!!
310 :西のスカウトマン
えっ本物?
311 :名無しのスカウトマン
えっ?
えっっっ???
312 :名無しのスカウトマン
なんだ?
何驚いてんだお前ら
313 :名無しのスカウトマン
おい名前!!
見ろ!
名前!!
314 :名無しのスカウトマン
義賊!?
義賊ナンデ!?
315 :名無しのスカウトマン
うっそだろうっそだろうっそだろ!!1!1!
316 :名無しのスカウトマン
ここ騙りは出来ないんじゃなかった?
317 :名無しのスカウトマン
は?こんなドラマみたいな展開ある?
318 :名無しのスカウトマン
いや騙りが出来ないってのはコテハン乗っ取りとかの話
義賊って名前使ったから本当に義賊ってことにはならん
ならんが・・・
319 :名無しのスカウトマン
でも本当に義賊さんなら希望が出てきたんじゃないか?
だって義賊だぞ義賊!
320 :名無しのスカウトマン
まっ待った!
空気読めてないかもしれんが義賊ってだれ?
321 :名無しのスカウトマン
は?シンジュクいて義賊知らないとかモグリかよぉ!
322 :お空のスカウトマン
誰でも知ってる
俺でも知ってる
323 :名無しのスカウトマン
こんな時でもマウント取ってゆくぅ!
324 :ベテランスカウトマン
正式なライセンスを持っている訳じゃないがその強さで
「裏のSランク冒険者」なんて呼ばれている人物だ
主にA、Bランクのダンジョンで認識阻害の効果が
付いた仮面をつけて人助けをしている姿が
当時流行っていたアニメの義賊のようだとして
「義賊」と呼ばれるようになった
325 :名無しのスカウトマン
いやwwwwww
あんたが解説するのかよwww
326 :名無しのスカウトマン
余裕あって草
327 :名無しのスカウトマン
一気に普段のスレの空気が戻ってきたな
328 :お空のスカウトマン
待った!
とりあえず確認させてくれ!
なぁ義賊さん!
あんたがこのタイミングで出てきたってことは……
329 :名無しの義賊
ああ
幸い位置は近い
救助には、私が行く
続く!!!
一話でやるつもりだったんですが文字数見たら9000字とか出たので流石に分割しました
続きは今日の18時更新(予約投稿済み)です