制限
可愛げのない言葉だなあって言う。
ルールに縛られ、交わるそれらに囚われ、しまいには残された自由さえ奪おうとする。
余ったものくらい、どうせの自分勝手くらい、好きに扱わせてくれやと願う。
自由なんぞ脆いもんだ。
すぅぐ誰かがねじ伏せようとする。
あれ駄目ぇ、これ駄目ぇ、それも駄目ぇ、駄目駄目ぇ。
削られ削られ削られて、ぽちっと手の平に残るもの……
顔つき合わせた全てが乗せた、ちっこくって冷めた二文字を転がせる。
こいつの中には何を詰めればいいのか、どうせまた縛られ、囚われ、奪われ、ねじ伏せられ、削られ、カスを乗せられ、「夢を語ってみろよ」と制限させられる。
自分のものなのに。