第1部 休日明けの騒動
俺はいつものように学生に来た。
そして、いつものようにイヤホンで音楽を聴いていた。
そして雫は何故かギリギリに教室に入ってきた。
珍しいこともあるもんだ。
俺はいつも通り、授業を受けて昼休みまで過ごした。
そして昼休み。
俺はいつも場所でイヤホンを付けながら弁当を食べた。
音楽は聴いてないが付けてるだけで聴いていると思われそうだからな。
そして食べ終わり、音楽聴こうとした時に
『1ーA。神楽月夜くん。至急生徒会室まで来てください。1ーA。神楽月夜くん。至急生徒会室まで来てください。』
と放送が鳴った。
めんどくさいがまた呼びに来られても困るので俺は素直に行った。
・・・・・・・・※・・・・・・・・
コンコンコンコン
「1ーA。神楽月夜です。来ました」
『どうぞ、入ってください』
俺が生徒会室に入ると何故か自分の兄である、神楽烈火がそこにいた。
でも真面目な服を着ているから仕事なのだろう。
兄は警察官をしているから昨日の事かな?
と思った。
『よぉ!俺の愛しの弟よ!久々だな~』
と言いながら抱きつこうとしてきたので、俺は力を受け流して地面に叩き付けた。
そして俺は兄のタブレットを奪い、昨日起きた事のビデオを送りUSBに保存した。
「何故呼ばれたのかはわからんがとりあえず昨日の公園の事はこのUSBにいれておいた。後、烈火兄はその弟への過度なスキンシップはやめといた方が良いぞ」
『全く。流石は俺の愛しの弟。ちゃんとビデオを取ってい「音声付きだ」た…そうか完璧だな。昨日の松下雫さんの事件で来たんだが助けてくれたのがまさか月夜だとは思ってなくてな。これでアイツらをしょっぴける』
「あっそ。まぁこれで俺に用事は無くなったな?」
『まだあるぞ!何故一人暮らしをしたのかと、中々帰ってこない理由を聞きたい』
「変態な兄弟から離れたかったから家を出て帰ってないだけだがなにか?」
俺と烈火兄がそんな話をしていると他の面々は
『神楽くんは凄いな。簡単に力をいなしてタブレットとUSBを取ったぞ』
『それだけじゃないわよ桜ちゃん。月くんったら片手でそれをして、投げ落とした後に自分の端末を弄ってるもの』
『あんな芸当が出来るからゲームも上手いのか』
『あっ!私まだ昨日助けてもらってお礼言ってない!』
『雫今はやめとけよ。神楽が大変そうだ。それにしてもあの兄があんなにイケメンと言うことは…』
『そうですよ。松下先生。神楽くんは眼鏡を外すと美少年です』
『私も見ましたよ。昨日ジムで偶然会って。私も助けられましたし』
『流石は月夜だ。そんなに助けるとは』
『えっ?桜さんも雪さんもズルい』
『そうだぞ。私も見てみたい』
『松下先生には感謝している。私が初めて素顔を見たときはあの片付けをしている時だったからな』
『私は昨日ジムで一緒にプールで泳いだわ』
等と桜先輩・雪先輩・光先輩・雫・先生の順番で話していた。
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『それならこうしよう。夏休みに1日だけで良いから家に帰ってきてくれ』
「夏休みは無理だ。既にスケジュールが埋まってい」
『夏休みだぞ?仕事をしているとはいえ休みはあるだろ?』
「休みはあるだろうが、仕事で母さんの所に行かなくてはならない」
『あの糞ババア!俺達のアイドルである月夜を独り占めする気だな!』
「だから文句は母さんに行ってくれ。1日も帰れなくてごめん」
『月夜は謝るな。頭を下げるな。罪悪感がいっぱいだ…。お願いだ頭をあげてくれ~』
そこへいきなり烈火兄の携帯に電話が鳴った。
『もしもし?』
『バカ兄貴。今近くにつっくんが居るだろう?』
『あぁ。夏休みは糞ババアに月夜を奪われるそうだ。そして罪悪感から月夜が頭を下げてな…中々上げてくれないんだ』
『つっくんに頭を下げさせてるだと…………?バカ兄貴!なんて可哀想な事をしてるんだ!悪いのはあのババアだろ?すぐに頭を上げてくださいと土下座をしろ』
『もう頭を上げてるから大丈夫だ。それよりスピーカーにしてるから声が月夜に届いてるぞ』
『ナイスだ兄貴!月夜。お姉ちゃんだぞ!元気か』
「元気だよ姉さん。姉さんも仕事が忙しいからって無理しちゃダメだよ?」
『なぁんて優しい弟なのだー!!他の兄弟だと心配もしてくれないぞ…。今度の休みはいつだ?』
「仕事は夏休みが始まるまで休みだよ。学校は今週一杯あるけどね」
『そうか。なら、秋のスケジュールを教えてくれ。どのみち健康診断はウチでするんだろ?』
「あぁ。そうさせて貰うよ。それが決まったらまた電話するから待っててね」
『うんうん!待ってるから早くね♪じゃあバカ兄貴!つっくん!私は仕事に戻るからまたな』
と言って電話を切ったのは俺の姉である。神楽千棘である。
「兄さんとりあえず俺達も教室に戻るよ」授業に遅れると不味いから
『そうだな。俺も仕事に戻る。また俺にも電話しろよ!じゃあな!』
と言って兄さんも帰っていった。
・・・・・・・・※・・・・・・・・
そして放課後。
俺は生徒会室に向かった。
自分から向かうのは初めてだな。
基本呼び出されるからな。
コンコンコンコン
「1ーA。神楽月夜です」
『どうぞ』
『神楽くんから来るなんて珍しいな。何か用なのか?』
「昼に呼び出されたのは兄の事だけなのかの確認と前約束したでしょ?仕事がないときは手伝いに来るって」
『なんと律儀な。んん!昼のはあれだけだ。そしてとりあえず資料を作って貰おうかな』
「資料?とはどんなですか?」
『二学期は体育祭や文化祭等があるからなその為にある程度予算やPTA達への細やかな内容を資料にしなくてはならないのだ』
「わかりました。とりあえず過去の資料を読ませてもらいますね」
俺はそう言って過去の体育祭と文化祭の資料を読み始めた。
中々考えられているが不備が多いな。
これじゃあ余計に予算がかさむだろ。
体育祭に何故そんなに金をかけている?
1クラスに8万は多いだろ。
だから毎回余ってるんだ。
俺がそんな事を考えていると松下先生と光先輩がやって来た。
『月夜。何してるのだ?』
『そうだぞ。お前は生徒会ではないだろ?』
「前に約束してた。仕事が無くて暇な時は手伝いに来るって奴をしに来てるだけですよ。それにしても松下先生。体育祭で1クラス8万は多すぎます。全部のクラスが少しは余っていますが確実にこれってそれまでのお菓子や飲み物に使われてますよ。その月の学校の自販機の売り上げも見ましたが間違いないです。更に猫ババしてるクラスもありますよ。集計が合わないですし」
『月夜は本当に律儀だな』
『神楽。よく、見つけてくれた!伝統だからと言われてその金額だったがこれで変えられて私も怒られない』
そう言われて、俺は近くのホームセンターの商品やPTA達がやっている店の商品の値段を調べて資料を纏めていく。
結果、3万8,000円まで抑えた。
これでも5,000円は余る計算だ。
何かあっても5,000円あれば何とかなるだろう。
そして次に文化祭の資料を読んでいると雫と雪先輩がやって来た。
『あっ!月夜。帰ったんだと思って探したのにこんな所に居たのね』
『そうよ。月くん。でも何してるの?』
「探してくれてたのか。すまない。俺は前に約束してた。仕事が無くて暇なときは手伝いに来るって奴をしに来てるんです」
『月夜は自分で言ったことをちゃんと守るのね』
『それに、見て。体育祭の方はもぉ終わってるわ。ちゃんと調べて考えられてる』
「体育祭の資料を読んでいると無駄使いや猫ババが多かったから少し余裕を持って5,000円余りの計算で作っただけですよ」
『それにしても凄いわよ』
『そうね。体育祭の資料を作るだけでも1日かかるのにもぉ文化祭の資料を読んでるんだもの』
俺はとりあえず文化祭の資料を読んでいた。
部活動の資金が10万?クラスも10万だと?なのに赤字とはどういう事だ?
俺は調べていると、何故展示がこんなに多いのにこんなに金がかかってるんだ?
俺は徹底的に調べあげた。
電話やネット、ツテをフルに使い調べているとこっちも猫ババされていた。
「松下先生。文化祭さ体育祭の比じゃない程ボラれてますよ」
『何だと?いくらだ?』
「飲食店系はノリとかで自分達や人にあげてる分があるからそこまでです。それを抜いても2万ですけどね。問題は展示です。調べた所、最低でも5万は毎年各クラスや部活動でボラれてます。これは列記とした犯罪なのですがどうしますか?」
『マジでか?』
「えぇ。横領やら詐欺やらで捕まえれるレベルです」
『とりあえず、資料を纏めてくれ。私は校長先生と教頭先生と各学年主任達を呼んでくる』
そう言って松下先生は走っていった。
『神楽くんは有能だな。ぜひ生徒会にほしいよ』
『そうねぇ。月くんがアルバイトしてなかったら良かったのに』
『月夜がアルバイトしてなかったらもっとゲームが出来るから嬉しいのに』
『月夜。こんな時に言うのも何だけど昨日は助けてくれてありがとう』
「桜先輩。こんなの昔からちゃんと自分で勉強してれば誰でもこなせますよ。雪先輩。俺は今やってる仕事も好きなので諦めてください。光先輩。仕事してなかったら金もなくてゲーセンには行かないですよ。雫。昨日のはたまたま通りかかったからいいんだよ。それに知り合いの女の子をあのままほっとけるわけないだろ?」
そう言うと何故か雫の顔が赤くなった。
そして先生達が来て。
『勝手に入るぞ。神楽。資料は纏めれたか?』
「出来てますよ。なんなら松下先生が出ていく前からね」
そう言いながら先生達はゾロゾロと入ってきた。
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『それで月夜くん。あなたが徹底的に調べあげた資料を見せてもらえる?』
「校長先生。コピーして今皆さんの机の上に置いてありますよ。ちなみに今回の議題は文化祭だけでしたがついでに体育祭の分もコピーしておきました」
『流石月夜くんね。しかも自分が使えるツテをフルに使って調べあげてるわね。こんな人敵にしたくないわ』
『あの、校長。こちらの生徒は?』
『教頭。それは私が説明します。この子は神楽月夜。1ーAで最近よく、校内放送で呼び出されてる生徒です。ちなみに学校のテストは赤点ギリギリなのに全国模試はオール100点とふざけた事をしている松下先生のクラスの生徒です』
『それはどういう事かな?松下先生?』
『いえ、それはその…』
と校長先生・教頭先生・1年学年主任・松下先生の順で話していた。
「とりあえず、そんな無駄話をしてる暇などないと思われますので俺が話を進めましょうか?」
と俺が言うと学年主任達が怒っていた。
『無駄話だと?君は学校を何だと思ってるんだ?』
「もちろん。生徒を育む場所でしょう。だがこんな詐欺まがいな事をされていて育めているのか俺は疑問に思います。更に言えば先生達。いくらめんどくさいからって生徒会に仕事を押し付け過ぎですよ。能力的には皆、出来る筈ですがそれがずっと続けばボロがでる。先日、生徒会長が倒れられたのが良い例ですよ。俺が逆に聞きたい。あんたらは学校を何だと思ってるんだ?」
俺がそう言うと全員が黙った。
言える筈ないのだ。
俺が不正を見つけ、俺が生徒会長を助けているのだから。
先生達はただ人任せにしてただけだからだ。
すると校長先生が
『月夜くん。余り先生達をいじめちゃダメよ。本当の事でも言わないのが優しさなんだから』
「それは甘さです。これまでも言わなかったですが、今回はくだらない事を言ってる暇はないでしょ?だから真実を述べて黙らせました」
『まぁ良いでしょう。これで先生達も変わってくれるなら私も嬉しいですしね。もし変わらなかったら月夜くんが何かするんでしょ?』
「教育委員会に報告しますね。もちろん。俺が入学してからの証拠しかありませんけど」
『それだけでもヤバいから皆さん。注意してくださいね。教育委員会より神楽家の神子と言われてるこの子の方がヤバいですからね』
校長先生がそう言うと教頭先生だけ気が付いたようだ。
それからは俺がずっと話していた。
そして報告が終わり会議するようだ。
『月夜くん。ありがとう。やっぱり凄いわね』夏休みはあっちで仕事なの?
「えぇ。まぁ母さんの所で働きながらたまにあっちの支社でちょいちょい働きますよ」
『それは嬉しいわ。あそこ、最近営業成績落ちてるから月夜くん。頑張ってね』
そう話して俺は生徒会役員達と部屋を出た。
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side松下先生
先程、校長先生が言っていた。
神楽家の神子ってなんだ?
その前に神楽家ってそんなに凄いのか?
『松下先生!やっと気付いてくれましたね。何回も呼んだんですよ?月夜くんの事を考えていましたね?』
と言ってきたのは校長先生だ。
『皆さん、気になってる様ですから、とりあえず神楽月夜くんの事を少しだけ教えますね』
と言ってくれた。
皆興味津々だ。
『神楽月夜。神楽家の神子って愛称があるくらい天才なのよ。勉強にしてみても運動にしてみても最初からプロレベルでやってしまうの。それで努力を惜しまない素晴らしい子よ』
確かに嘘はつかないし何でも出来ているがそれだけなのか?
『月夜くんはね現在、学生ってなってるけど海外で飛び級してるから別に通わなくても良いのよ。既に大学も数ヵ所卒業してるしね。だけど私や理事長が無理を言って居てもらったのよ。あの子能力は高いけど人付き合いとかは全然だからね』
そうだったのか。それでも毎日サボらず学校に通ってるだけでも凄いな
『しかもあの子自身がいくつか仕事をしてるのよ。アルバイトとかではなくね。だから毎日キツい筈なのに嫌な顔もせずに通ってくれてるわ。何ならウチの生徒が外で悪い人に何かされそうになった時とかも助けてるし、学校の周りの住民の人達には凄い好評で学校のイメージアップにもなってるわ』
アイツバイトみたいなものって言っていたが既に社会に出ているのか。それに学校の周りの住民の人達に人気があるだと?挨拶もちゃんとしてるからか?
『後、あの眼鏡はだて眼鏡よ。本人は目立ちたくないからかけているらしいけどあれはあれで目立ってるわよね』
確かにあの眼鏡は目立つな。でも素顔は美形と聞いたからそれでなのだろう?
『まぁ外した方が目立つわよ。彼はクオーターでねしかも、4種類の国の血が混ざってるから余計ね。一応髪はウィッグをつけているわ。元々の髪の色が金混じりの銀だからね。日本の学校は黒髪が普通だからって言って被ってるわ。目の色も赤色なのよ』
なんなんだ?その顔面のスペックは…。それこそ貴族とかそんなのじゃないのか?
『元々神楽家は旧家の家でね。月夜の父方のお婆様も母方のお爺様もお婆様も貴族だからね。家柄的にはものすごく良いのよ』
パーフェクトなお坊っちゃまじゃねーか。
『だからあまり刺激しないでね。放置が一番よ。でもたまにこっちが有益な事をしてくれるからその時は乗っかっちゃえば良いのよ。説明終わり。さぁ会議しましょ』
私はもお絶対にアイツを疑わないぞ…。家族にまで迷惑をかけることになるかも知れないからな。
♀・・・・・・・・※・・・・・・・・♂
side月夜
「とりあえず今日は終わりですかね?」
『そうね。でも先程はありがとう。私のために先生達にあんな事を言ってくれて』
『月くんは私のためにも言ってくれたわよね?』
『月夜はリアル二つ名持ちだったのか』
『月夜は凄いわね。大人の前であんな風に言えるんだもの』
「桜先輩のためでもありますけど生徒会役員皆の為に言いましたよ。後、二つ名とかではないです。勝手に大人達が呼んでるだけですよ。大人の前で話すのなんて慣れてるからな」
俺はそう言って帰る準備をして鞄を持った。
「それにしても今日は暑いな。放課後だし、どのみち校長先生があの場の先生には言ってるだろうし別に良いか」
『月夜?何を言ってるの?』
「あぁ。俺の話を校長先生が他の先生達に話してると思うから外そうと思ってさ。暑くて蒸れてるし」
『まさか!?眼鏡外すの?』
「まぁ。眼鏡も外すが何でテンション高いんだ?雫?」
俺はそう言いながら眼鏡を外した。
ウィッグは本当に目立つから我慢した。
眼鏡を外すと雫と光先輩が固まった。
そして俺は先輩達に別れを告げてそのまま帰った。