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俺は静かに暮らしたい  作者: 俺?誰?何?これ?
第1章:眼鏡の理由
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第1部 映画の感想と気付く者


次の日、俺は仮面と財布と仕事用の携帯を鞄に入れて家を出た。

勿論ハーレーでだ。


そしてお母さん達が居る、某映画館について、着替えた。


『ヘイ!モミジ。今日もその衣装かい?そう言えばミュージックビデオもそれだったね』

と言ってきたのは監督である、ジョージだ。


「久しぶりだね。ジョージ。試写会は後何ヵ国あるの?」

『ここで最後さ。そして来週から全世界同時上映さ』

「そうだったのか」

『あぁ。今回はギリギリまでかかったからモミジが居て助かったよ』


そんな話をしていると、次に会ったのは脚本家のジョニーだった。


『オー!モミジー。久しぶりだね。元気だったかい?』

「元気だったよ。まぁ最近は忙しくてプライベートは中々無かったけどね」

『これからはもっと忙しくなるよ』

と言って現れたのはロンドさんだった。


『ロンド!僕が言おうとしてたのに』

『ごめんよジョニー。モミジ!久しぶりだね』

「ロンドさん!久しぶりです。でもまだ1ヶ月くらいですよ」

『確かにそうだね。あんだけ一緒に居て離れてたから久しぶりに思えたよ』


そして俺達は劇場へ向かっていると…


『モーミジ!やっと会えたわ♪』

とシェリーが抱きついてきた。


「シェリー。久しぶり!元気だった?」

『勿論元気よ。それに色んな国にも行ったわ』

「それでここがラストな訳か」

『そうよ。今日と明日は仕事で月曜日が観光。だからよろしくね』

「あぁ。大丈夫だよ」

『あれ?モミジなら学校とか言って断ると思ってたわ』

「月曜日は休みなんだよ。昨日は学校のスポーツフェスティバルだったからね」

『それは楽しそうね』

「楽しかったよ。お母さんもシャロさんも見に来てたしね」

『えー!ずるーい。シャロさん!リサさん!なんで私も呼んでくれなかったの!』

とお母さんとシャロさんに文句を言いに行ってた。


・・・・・・・・※・・・・・・・・


そして始まった、試写会。先ずは舞台からだ。


母さん達はすでに舞台に出ているが、俺はまだ出ていない。

そして皆がワイワイ話しているのを俺は聞いていた。


そして…


『それではこの映画の主題歌を歌ってくれて、更にはトラブルでキャストの一員になった人を紹介しましょう』

とお母さんが張りきって言っていた。


『春野紅葉さんです』


会場は驚きの声援や歓喜の声援で包まれた。

そして俺は舞台へ歩いていく。


おおっ!ちゃんと七瀬が座ってる。

それにあれは椿と雫か?確か雫は一緒に見に行こうと言っていた筈だが…。

まぁ良いか。あっ!反対側には桜先輩と雪先輩だ。

案外知ってる人って居るんだな。


「皆さん。今日は誠にありがとうございます。ご紹介に預かりました。春野紅葉って言います。知ってる方も知らない方も今日はこの映画を楽しみにしててくださいね♪」

と少し甘えた声で言う。

すると、会場が湧いた!

凄い拍手喝采だ。


それから色々インタビュアーやゲストで来てくれた芸能人に聞かれたが答えれる所だけ答えた。


そして映画が始まった。

俺は出来上がった映画を初めて見た。

途中から参加したので知らないシーンが沢山あったり、あのシーンの時は楽しかったや怖かったなど、色んな感情が溢れていた。


そして主題歌である。

この主題歌はジョニーさんが最後のページに書いていた奴をアレンジしたのだ。

俺のメッセージはきっとキャストやスタッフには届いているだろう。

それに英語が話せないと歌詞の意味もわからないだろうしね。

でも皆の反応も悪くはないし、良かった。


♂・・・・・・・・※・・・・・・・・♂


side七瀬


俺は驚愕した。

月夜の演技力にもそうだけど歌にだ。

映画を見た後だからか、とても頭に入ってきた。

月夜が死んで兄を助けるシーン。

あれはヤバい。

顔が見えそうで見えないギリギリを狙っていた。

それに涙が出ていたのがわかる。

それに本当に暑そうだったからあの熔岩は本物なのだろう…

よくスタント無しであれに飛び込めるもんだ。

それに月夜が言っていたバイクのシーン。

壁を斜めに登る?確かにある程度スピードが乗れば計算上出来るだろう。

でも高台からジャンプしてジャックナイフで回転するなんて芸当は流石に無理だ。

あのシーンは確実に1カットで撮っていた。

つまり、壁を斜めに登ってあれをしたんだ。

下手をすると部品が破損して大怪我なのにそれをやってのけている。

月夜との差を演技でも歌でも感じた。


あの歌は誰に対して歌ってるのだろう…

と俺は思いながら月夜の方を見ると月夜は涙を流していた…。


♂・・・・・・・・※・・・・・・・・♀


side桜


私は雪がどうしてもと頼むから、神楽くんのお母さんが出ている映画を見に来た。

もしかしたら、神楽くんに会えるかと思って。

そしてその主題歌を歌っているのが雪の今回の目的の人らしい。


確かに綺麗な人だ。

あの髪をモフモフしたら気持ち良さそうと思えるくらい人間場馴れしていた。


そして映画を観ていると、あの春野紅葉と言う人の演技がすごかった。

特にあの過去を思い出して泣いているシーン。

私はあの人に魅了されてしまった。

そして神楽くんがスタントマンをしたと聞いたシーンを見た。


私は神楽くんにまで魅了されてしまった。

いや、元々神楽くんには魅了されていたがあの運転は凄い。

壁をアニメみたいに斜めに登って飛んで前輪でトラックに着地しながら回って後輪だけで違う車に着地して走り去るなんて凄すぎる。


そして歌が流れそ始めた。

とても良い歌だ。

それに映画に合っている。

だが、何故だろう…

私はこの歌が誰に対して歌ってるのか凄く気になった。


そしたら急に雪が

『なんで桜ちゃん泣いてるの?映画が、面白かった?それともこの歌のせい?』

「あっ!私は何故泣いていたのだ?わからない。ただ、映画は凄く良かったぞ。それにこの歌もとても良い。何故だかこの歌を神楽くんに私の為だけに歌って欲しくて仕方ないのだ」

『月くんに?それよりどんな歌詞なの?』


私は何故神楽くんにこの歌を歌って欲しいのかわからなかったが、とりあえず雪にわかるように歌の意味を伝えることにした。


♀・・・・・・・・※・・・・・・・・♀


side雫


私は今日、お姉ちゃんと映画に来た。

本当は月夜と来たかったが、チケットを当てたのがお姉ちゃんなのだ。

だから月夜には黙って来てしまった。

だって春野紅葉がくるんだもの。

きっと月夜なら、許してくれるよね。

それに月夜のお母さんも出演してるしナナのお母さんも出演してる。

つまり月夜とナナが一緒に来てるかも知れないしね。


そんな事を思いつつ春野紅葉を待っていると、本当に出てきた。


「お姉ちゃん。春野紅葉だよ!本当に出てきたよ」

『そうだな。でも何故だろう…』

「お姉ちゃん?何か言った?」

『いや、何でもない気にするな』


私は少し気になったが、映画を真剣に見た。

とても凄かった。

あの訓練で殺されそうになりながらも耐えて二人で差さえあってるシーンは本当に二人が死ぬんじゃないかと本当に信頼して差さえあってると思った。


それに月夜がスタントマンをしたと言ってシーンを見た時に凄いと思った。

あんな事を月夜はしてたのね。

確かにあれが出来るなら態々日本から呼ばれる訳よ。


そして歌を聞いた時に凄いと思った。

英語はわからなくて、歌詞は全くわからないけど、映画を見た後だからかすんなり私の中に入ってきた。

でも何故だろう…とても懐かしいけど大切な何かを忘れてるような気がした。


♀・・・・・・・・※・・・・・・・・♀


side椿


私は月夜がスタントマンをしたと聞いてこの映画の試写会のチケットを手に入れた。


そして春野紅葉と言う妹が好きな歌手が出てきた。

確かに綺麗な人だ。

だが何故だろう…。

私は知っている様な気がした。

そして春野紅葉が喋っていると、何故だか月夜と被る…。

そんな筈がない。

月夜は男でアイツは女じゃないか。


私は少し妹に心配されたが、映画を観ることにした。

すると顔を思い出すシーン。

修行で一人の女の子と差さえあってるシーン。

そして死ぬシーンが月夜に見えて仕方がなかった。


大丈夫だ。月夜は生きている。

そして何より日本に帰ってきた日私は元気な月夜を見たじゃないか。

私がそう思いながら観ていると、映画が終わり、主題歌が流れた…。


私はこれを聞くともぉ月夜にしか思えなかった。

そう言えば曲名は月夜が考えたと妹が言っていたがそうじゃない!

曲そのものを月夜が作ってる!


確実に月夜と春野紅葉は同一人物だ。

私は月夜と出会ってから今日までの事を考えて、聴いていた。

すると涙が出てきた。

凄い歌だよ。

月夜。

【貴方が残してくれたのは、僕らの果てしない「今」】

これは僕らのじゃなくて僕だな。

映画の事を考えて僕らにしたのか。

いや、違う。

違う事はないけど違う。

これは、主人公目線で見てはダメなのだ。

月夜目線で…そう。春野紅葉目線で聞くとわかる。

【貴方達が残してくれたのは、僕の果てしない「今」】

更に言えばあの映画のシーンの口パクで感謝の気持ちを現していた。

つまりこの歌は悲しい別れの歌じゃなくて感謝の歌なのか…!

どうやら、月夜は本当に感謝してるようだな。

自分の眼が病気でも呪いでもないと知った事に対しても、あんな蔑んで、一人ぼっちだったが今じゃ皆が周りに居てくれる事に対しても。


早く月夜にこの事を伝えてやりたい。

私はこの歌の意味がわかったと。

春野紅葉じゃなく、神楽月夜の言いたい言葉が。


♀・・・・・・・・※・・・・・・・・♂


side月夜


俺はその日の仕事を終えて、移動のバスに乗っていると、椿からメールが来た。

ちなみに移動は七瀬も一緒だ。

明日も一緒に見るのだ。

そんな七瀬はぷすぷすを抱いてシェリーと話している。


椿からのメールは

『今日、月夜がスタントマンをしたと言っていた、映画を観に行ったぞ。月夜は隠していることがあるだろう?P.S.このメールは送った後に履歴を消去するから大丈夫だ。』


と………。


「お母さん」

『どうしたの?』

「今日担任の先生が映画を見に来てくれてたんだ」

『そう。良かったわね』

「それでね。今、メールが来てね」

『うん。なんて書いてあったの?』

「これは100%俺が春野紅葉ってバレちゃってる系だね…。」

『マジで?』

「マジだ。」

『まぁ担任の先生で良かったじゃないの』

「あぁ。それに口は固いしね」

『そう。それは本当に良かったわ。それにしても凄い先生ね』

「なんで?」

『その先生は月夜の事をずっと見てたからわかったんでしょうね。眼鏡をしてる時から』

「確かに眼鏡をしてるときは突っかかって来てたからねぇ」

『そして映画と歌を聴いて意味に気付いた。普通ならロンド目線で聞くはずなのにね』

「あぁ。流石に椿だって思ったよ」

『あら!?その先生の事は名前で呼んでるの?』

「学校外ではね。それに俺のマンションの隣のマンションに住んでるよ」

『隣のマンションって七瀬くんの?』

「そう。しかも七瀬の真下に住んでる」

『凄い偶然ね』

「あぁ。凄い偶然と凄い確率だよ」

俺とお母さんが、そんな話をしていると七瀬が


『なんの話?さっき俺の事を呼んだ?』

「あぁ。椿が気付いた。俺だけね。」

『マジで?ずっと突っかかってたからバレたんだよ』

「俺は突っかかってなかっただろ?」

『確かにねぇ。それにしてもあの曲の意味を理解するとは侮れないね』

「あぁ。流石に俺達の隣人だ」


俺と七瀬はそんな事を良いながら笑いあった。

そして俺は椿に月曜の夜話すとメールを入れた。

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