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東方狂喜録  作者: 石榴
8/11

一つ目の異変 終了

一瞬何が起こったのか分からなかった。

その場の時が止まる。その時が動いたのは

フランの血が地面に滴り落ちる音がしてからだ。

「っ!つぅっ!!!!」

盛大に顔を歪ませ蹲るフラン。その手首は少しづつだが再生している。心配は無さそうだ。

「…てめぇ、チルノ…」

低くドスの効いた声が響く。

その場に居た全員の目がその声主に向いた。

無表情で、しかし目は怒りに滾らせながら愼弥はつぶやく。

「覚悟…できてるよな?」

チルノは危機を察知してか周りに大量の氷の壁を作った。しかし数秒遅かった。チルノは何かに撃たれていた。

「?」

認知出来なかったチルノは愼弥を見た。

何をした?お前は私に何を……?

という目で

「お前が悪い。俺の好きな人を少しでも傷つけたんだからな。」

そう言われてたから初めて気づいた。

自分の体が溶けている

なぜ?気温が上がったのか?

答えは簡単だった。

熱が集まり、

愼弥の腕にその熱が集まっている。

そしてその手には道化師が出したかのようにリボルバー式の銃が握られている。

「これは……」

恋翼は呆然としながらも確信し、心の奥で歓喜した。やはり、愼弥も能力を持っていた。

チルノは、先ほどの熱で軽く溶けていた。後はトドメをさせばいい。しかし、表情はむしろ余裕のある笑みを浮かべた。

「何笑ってんだよ。きもちわりぃ…」愼弥が自ら生み出した銃で止めを刺そうとしたらした時だった。

風が起こった。つむじ風が…いや、鎌鼬の方が例えがいい。

「ってぇ……」軽く愼弥が手で抑えたところをみると、深くうでに傷が刻まれている。

「…大ちゃん……」

吸血鬼の力で手を再生し終えたフランが呟く。

いつの間にかフランの隣にチルノと同じ雰囲気を纏った大妖精が現れた。チルノの時よりも距離は近く、このままではスグに殺されてしまう。

「フラン…!そこから離れて!」

恋翼が駆け寄りながら叫んだと同時に、大妖精は静かに鎌鼬を作りフランを切り裂こうとした。

「いや!!」


グチュ


起こったのは刻まれる音でもなく何が弾け飛んだ音だった。 大妖精が音もなく倒れる。

「…え?」恋翼は立ち止まりフランを見た。

フランは目を固く閉じながら震えている。

何が起こったか。

その答えは至って簡単だった。

自分の身を守るために能力を発動した。ただそれだけだった。

大妖精の横腹が破壊したようになっている。

「あぁ…あ……」

やってしまった、という顔でフランが顔を覆うとそのまま気を失ってしまった。

「フラン!」

愼弥が駆け寄り支える。怪我が無いところをみて安堵の表情を浮かべた。

「ここは、私が処理とか色々するから、愼弥はフランを連れて帰りな」

恋翼は何かを考えながらそう言った。その表情から何も読み取れない。

「…わかった…」

愼弥はフランを抱きかかえて紅魔館へ走って戻って行った。

「さて、再生させて話を聞くか……」

恋翼は腕まくりをして呟いた。その目には嬉しさと罪悪感が混ざりあっている。

目を閉じて手を2人にかざすと2人から何かが滲み出る。

それを掴んで

パクッ

……食べた。

するとどうだろうか、傷が無くなりいつものチルノと大妖精になった。

「ご馳走様」

そう呟いた。

「ん、…ぁ、!?恋翼!!あたい、フラン傷つけ……!!」

飛び起きるチルノ。

「…おはよう。なぜフラン襲ったか記憶ある?」

続いて起きた大妖精が言った。

「いえ、黒い何かに襲われてから記憶がありません。ただ覚えてるのはフランちゃんを……」

「あたいフランに謝りたい!!」

飛んでいこうとする2人を止めて恋翼はこう言った。

「数日後、来な。多分今は無理だから」

「…わかった今日は帰る」

そう言って妖精達は消えた。

この時恋翼は気付くべきだった。

2人の妖精から何かがにじみ出て四散していったことに

きゅうちゃんアドバイスありがと(@'ω'@)

石榴です。これを考えてる時お腹空きすぎてめっちゃ腹痛かったです。泣きそう。

今回は笑う所なしで書かせてもらいました。戦闘場面。

ここでは愼弥の能力を書かせてもらいました。

愼弥の能力は、熱を操り武器を生み出す。

武器は怒りの深さによって変わる、という感じです。

お腹(›´ω`‹ )減った


次回減少した\(・ω・\)SAN値!を回復させましょう。


改稿しました。


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