頭のおかしい人がいる
自分のことすら分からない記憶喪失の結城海斗。何故三途へ来たのかすら原因が分からない彼に近づく者達。彼の奪い合いのような展開になりそうでならないコメディ風シリアスSF物語です。
初めて書くので期待はしないでください。
今までどこにいたのか、暗闇の中?分からない。何を考える事もできていない今目が覚めた。頭が痛い。
周りには大小様々な石が広がっている。来たことはない場所だ……?僕はここに来た事がないという事が、何故そう思ったのかすら疑問に思った。
「あれ…」
不意に声が出た。自分の近くにうさぎの人形が落ちていた。何故あるのかすら分からない。
僕に記憶はなかった。何でここにいるのか?自分の名前?自分の年齢?何も思い出せない。もう一度辺りを見渡す。やはり何もない……あるのは石とうさぎの人形だけ。僕はうさぎが喋るのかもと思い話しかけてみた。
「ねぇ、うさちゃんここはどこ?」
当たり前だが返答はない。
「僕は誰?、うさちゃんはなんでいるの?」
答えは返ってくるはずがない。だって人形だから。
だが……
僕の声に反応したのか、左後ろの方から足音がした。
「頭大丈夫??どっか打った??自分の名前分かる??」
若い女の人の声だった。
「えっと…頭はおかしくないよ。ていうかここはどこ?あなたは誰?ついでに僕も誰?あとこのうさちゃんは誰?」
僕は焦りからか質問を一度に沢山してしまった。
「自分の事すら分からないのね…。ていうか質問多ッ!多いわよ!やっぱり頭おかしいんじゃないの?!」
「ねぇ僕のことが分かるんじゃないの?!ここはどこ?あなたは誰?」
無意識に近づきながら問いていた。
「ちょちょちょ近づかないでっ!。分かったから教えるから少し離れてっ」
「ご、ごめん。何もわからなくて、つい…」
「大丈夫よ。記憶が無い人は慣れているからっ!」
彼女は自信ありげに言った。続けて彼女は
「あなたの名前は結城海斗。っとここはどこ?って質問もあったわよね。ここは三途よ!三途の河よ!」
情報が多い…。僕の名前は結城海斗…。彼女はそう言った。
「僕の名前は結城海斗って言うの?」
「そうよ。自分の名前を聞いても何も思い出せない?」
「うん…。あっ、さっきここは三途って言ったよね?三途ってあの三途?」
僕の頭の中には三途と言ったら死んだ人が行く場所。そんなイメージがあった。
「あの三途って…どの三途があるのよ。ここは今にも死にそうな人が来る場所よ!臨死体験とかあるでしょう?つまり瀕死の人が来る場所よ。」
「じゃあつまり僕は臨死体験中なの…?」
「ん……まぁそうゆうことになるわね…」
「そっかぁ……」
「ええっ?!なんで自分が死にそうな事になってると聞いたのにそんな落ち着いていられるの?!」
「だって記憶無いし。ていうかあなたは誰?その答えをまだ僕聞いてない」
新たな情報を得たくて彼女に迫る
「ごめん。言ってなかったわね。私は天使見習いのティア!ティア=ユステフ!ティアって呼んでくれると嬉しいわ」
はっ?天使?しかも見習い?えっ?
混乱してきた僕の脳内の処理は遅かった。
最後まで見てくれたなら嬉しいです。
あとここ直せよって言うのがあれば教えてください。