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いつか夢見た百合の世界  作者: 朝乃 永遠
平和な日々と楽しい休日
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こんなになるまで……、いったい誰がやったんだ~!!

セツナさんの暴走で決着がつかないままゲームが終了してしまった。

これで私の体は守られたわけだ。

十分に好き勝手された気がするけどね。


一旦このゲームは終わりにして次のゲームへ。

今度のは協力して敵を倒していくタイプみたいだ。

マロンちゃんとミントさんに代わりいろはちゃんが参加してきた。


私とユウキとセツナさんと合わせて4人でゲームを進めることに。

いろはちゃんは前の時もすごく強かったからね。

何と言ってもお母さんがくれたカードがすごい。


それぞれ準備を済ませ配置につく。


『ゲームスタート!!』


あいかわらず突然始まるなぁ……。

それと同時にゲームスペース内のいろんな所にモンスターが現れる。

私たちは再び武器を構えた。


いろはちゃんの武器はミントさんと同じ弓矢だった。

素早く矢を放ち、いきなり2体を仕留める。

なんでそんなに反応早いの?


仕留めた分、新たに2体モンスターが出現した。

そして画面の右上に表示されていた50という数字が48になった。

つまり50体を倒せばいいということか。


ゴーグルを通していろんな情報が表示されていて、ARらしさがでている。

なんだかワクワクしてきたよ。


ユウキもさっきは全然戦えてなかった分、今回は張り切って剣を振っている。

私も頑張ろうと思ったけど、この杖の使い方がわからない。

確かセツナさんは軽く振って風を出してたよね。


同じように私も杖を振ってみる。

すると突風が巻き起こり、近くのモンスターを吹き飛ばした。

さらにセツナさんの魔女みたいなローブがめくれ上がる。


「きゃっ!?」

「おお!」


パンツ見えた!

相変わらずARでどうやってるかは知らないが。


「かなでちゃん……、もしかして私のことをそういう目で……」

「ご、誤解ですよ!?」


ローブをおさえながら涙目でこちらを見るセツナさん。

いかんいかん、私は人の母親のパンツ見て何喜んでるんだ……。

いや、めちゃくちゃ好きなタイプですけどね!


その後は順調に敵を打ち倒していく。

特にユウキはさすがというか、早くも慣れてきている。

いつの間にか二刀流になってるけど。


ユウキといろはちゃんの二人でどんどん敵を倒していく。

もはや私とセツナさんはイチャイチャしてればいい気がする。


それにしても弓矢強いなぁ。

ユウキは4回位切ってるのに、弓矢は一撃だ。

倒すスピードはどっちも同じくらいだけど。


あ、そうそう、いろはちゃんは今巫女服になってるの。

これがものすごく似合っててかっこいい。


ユウキもすごい動けるなぁ。

というか人間離れしたスピードなんだけど。

腕の振りとか移動とか目で追えないくらいに早い。


よしっ、私もいいとこ見せちゃうよ。

魔法のカードを取り出して杖にかざす。


「雷よ!!」


私が魔法を発動すると、天井から雷が落ちた。


「ぎゃ~!!」


……なぜかユウキにむかって。


「ユウキ~!」


私はユウキに駆け寄り、その体を起こす。


「か、かなで……、お前というやつは……」

「こんなになるまで……、いったい誰がやったんだ~!!」

「お前だよね!?」


はい、私です。

あれ~? 何か間違ってた?


「あらあら、かなでちゃん、こうやるのよ~」


セツナさんが同じように雷の魔法を唱える。

私のときよりも光が強く、周りに魔法陣が浮かんでいる。

これは期待できそうだ。


「え~い!」


私のよりも数倍強そうな雷が天井から落ちてきた。


「ぎゃ~!!」


それはユウキに直撃した。


「あら~?」

「ユウキ~!!」


私はユウキに駆け寄り、再び体を起こす。


「誰がやったんだ~!!」

「……」


返事がない、ユウキは疲れてしまったようだ。

まぁ本物の雷に打たれたわけじゃないしね。

そんなバカをやってるうちにいろはちゃんが大分敵を蹴散らしていた。


残り14体まで減っていた。

やばい、何もしてない。

そろそろ本気出すか。


私は違うカードを杖にかざし、それを発動した。

天井付近に光の玉が現れ、そこから敵めがけて光の槍がいくつも飛んで行く。

これで出現していた10体を全て片付け、残りは4体だ。


しかし、ここから敵モンスターの様子が変わる。

しばらくしてもなかなか次のモンスターが出てこない。

故障かな?


そう思った時、突然魔法陣が現れてそこから巨大モンスターが出現した。

さっきまでの人間サイズのものとは違う。

5メートルくらいはあるだろうか。


それだけでなくクオリティも凄まじいくらいに高い。

本物の化物みたいだ。

この建物がこんなに大きいのはこれのためか……。


「おお! すごいの来たなぁ! やるか~!」


ユウキが興奮気味に言うと、そのまま剣を構えて突っ込んでいった。

あと4体はこんな感じなのかな?

じゃああと少し、がんばりますか!

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