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いつか夢見た百合の世界  作者: 朝乃 永遠
ブルームーンストーンの世界
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画面に写っていたものは、スケスケのフリフリだった

リビングでのおしゃべりの後。

お風呂をさっと済ませて部屋に戻ってきていた私。


今日の出来事を日記に書くと、どれだけ忙しかったかがわかる。

よくこんなの一日で済んだなぁというくらいに書くことがたくさんあった。

新しいことをするってこういうことなんだろうね。


日記を書き終えると、タブレットを持って布団の中へ。

あ、私ベッドじゃないんだよね。


それとパジャマが面倒で、前みたいにパーカーのままになっている。

みんなちゃんと着替えるものなのかな?

パジャマに着替える理由って何?


とりあえずモフモフの毛布に包まれながら、ゲームのログインボーナスを回収。

朝は忙しかったからログインすらできなかったんだよ。

今日はこれで終わりかな。


ごめんね、私の二次元嫁たち。


一通りのログインを終え、今度はゲーム機に手を伸ばす。

と、その前にさっき気になったことを調べようか。


パジャマに着替える理由をネットで検索する。

ふむふむ、普段着だと血行によくないとな?

え? つまり裸族最強?


いろはちゃ~ん! 裸で寝るのがいいらしいよ~!


あら、まだ続きが……。

あ~、汗の吸収も大事なのか~。

結局はパジャマが一番ってことか。


とりあえずパーカーは脱いどくかな。

この吸水性抜群のシャツなら問題ないでしょ!


その時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。


『かなでさん、入ってもいいでしょうか?』


いろはちゃんの声だ。


「うん、いいよ~」

『失礼します』


扉が開き、いろはちゃんが部屋に入ってくる。


「今日、一緒に寝てもいいですか?」

「いいけど、急にどうしたの?」

「いえ、特に理由があるわけではないんですけど……」


まぁ、別に理由なんかいらないけどね。

いろはちゃんと一緒に寝れるなんて最高だから。


「いろはちゃん、寒いでしょ、おいでおいで」


私は自分の隣をポンポンとはたいて、いろはちゃんを呼ぶ。

いろはちゃんは私の隣まで来ると、ペタンと腰を下ろした。


「ゲームしてたんですか?」


私の持っているタブレットを見ながら、そう聞いてくるいろはちゃん。


「ちょっとパジャマのこと調べてたんだよ」

「パジャマ? あ、かなでさんパジャマ着てないですね」

「えへへ、着る理由って何だろうって思って」


私が疑問に思っていたこと口にすると、いろはちゃんはあっさりと答えを出した。


「それは寝るのに適したものだからじゃないですか?」

「おぉ~……」


当たり前のことなのにすごく納得した。


「でも、夜に外出るとき不便じゃない?」

「この島ならそのまま出ても問題ないかと」


確かに、お店にでも行かない限り夜に人と会うことは少ないけど。


「気になるなら、パジャマってわからないものを着てみてはどうですか?」

「そんなのあるの?」


というか、着替えるのが面倒なだけなんだけどね。


「こういうのどうですか? かわいいですよ」


いろはちゃんがスマートフォンの画面をこちらにむける。

そこに映っていたのは着ぐるみパジャマだった。


え? これ着て外に行けと?

パジャマとは思われないかもしれないけどさ……。


「あ、でもこれかわいいね」

「ですよね、かなでさんに似合うと思ってお気に入りにいれてたんですよ」

「私に似合うかな?」


どちらかというと、いろはちゃんに着せたいな。


「かなでさんのために買います」

「いやいや、そんな悪いよ……」

「大丈夫です、お母さんのお金なので」


ええ~……。


「もうお母さんには話してありますから」

「なんですって……」


「本人の許可と後で写真を送ればどんな服も買い放題です!」

「な、なんですって……」


私の知らないところで何でそんな話になってるの?


「あ、あとですね、前から着てほしいなって思ってたものがあって……」

「は、はい」

「一緒にポチっていいですか?」


ポチるって……。

なんでそんなに赤くなってモジモジしてるの?

一体何着せるつもりなんですか……。


「どんな服なの?」

「服っていうかこれなんですけど……」

「なっ!?」


画面に写っていたものは、スケスケのフリフリだった。

これは何だっけ?

ベビードールのネグリジェ? っていうやつじゃないかな。


これを私に着せたいと?

なんか最近私のまわりがおかしな人たちになってきてるような……。

いろはちゃんはこんな子じゃなかったのに……。


「かなでさん、いいですか?」

「……、いろはちゃんも一緒に着るならいいよ」

「うっ」


私の出した条件に少し迷いが生じたようだった。

しかし、思い止まるまではいかなかったようで……。


「えいっ!」

「ええ~!?」


買っちゃった?

嘘……。


「かなでさん、楽しみですね♪」

「あら~……」


まぁ、いろはちゃんの素晴らしき姿が見れると思えば悪くないか。

ぐふふ、実に楽しみではないか。

そう思っておこう。


というか、話がめちゃくちゃ逸れてるんだけど……。

結局外にいけないし、わざわざ着替える必要あるし。

やっぱりパーカーがいいよね!

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