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君がさよならを言った日
鏡に向かって笑ってみた
楽しいことを思い浮かべ笑ってみた
たくさん思い浮かべて笑ってみた
鏡の中の僕が泣いていた
すべて君との思い出だった
出会ったころの二人でいられたら
こんな気持ちにはならなかっただろう
気が付けばこうなっていた
どちらが悪いというのではなく
互いの価値観が変わっただけ?
別れの徴候に気づかぬふりをして
修復不能な恋にしがみついていた
静かすぎる部屋で一人きり
今日だけは君のことを考えよう
思い出と呼ぶにはまだはやすぎるから……