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ポエムな世界  作者: T-99
カタカナのない世界
32/40

小さな風景

変化もなくただ過ぎていく

繰り返すだけの規則化された毎日

疲れて自宅に向かう道で

俺はふとあゆみを止めた

冷たい風がそっとふきぬけ

夏の終わりを告げる妖精たち

季節の終わりと始まりを同時に告げる木々の交わり

傾きかけた日差しがやさしく俺に微笑みかける

いつもと同じ道に見つけた小さな風景

忙しさの中に埋もれていく小さな風景

この瞬間をとどめておくことはできないけれど

忘れてはならない大事な風景

なにげない日常でみつけた俺だけの風景

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