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思い出を捜すのはもうやめよう
何気ない気持ちのすれ違い
互いの距離を遠ざけた
記憶を詰め込んだはずの箱
埋めた目印がいまだ見つからない
時間の止まったままの写真
君の輪郭さえぼやけてしまう
見つかるはずもない
心の安らぎ求め
海辺の街にきた
何度となく通った場所
二人にたどり着く
足跡はない
遠くから聞こえる波の音
かき消されてく
君への思い
静かに歩き始めた僕
夕日が優しく
気持を包み込む
夕日をさえぎる為かざした手
君のぬくもりを感じる
砂浜に描いた君との未来
静かにそっと海へと返す