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91話 騎士団長ラインハルトとの戦い

「致命傷だったはずだ。何故生き返れる?」


 騎士団長のラインハルトは自身が剣で貫いたトルディエが回復した事に納得がいかない様だ。


「生き返っていないさ。死んでないから回復させた」

「死んだも同前だった。強力な回復薬を使えるようだな。だがお前を倒せばそれも使えなくなるのだろう?」

「倒せればの話だがな」

「無名のお前がドルミニ帝国騎士団長の俺を倒せると思っているのか? 魔法師団の第二位ですら俺に敵わなかったのだぞ」

「倒せるに決まってるだろ。騎士団長とか、人間のランキングなんて興味ないんだよ。お前は神より弱い。だから俺には勝てない」

「ウィルフレッド様、コイツは俺が倒しても構わないよな?」

「当然だよ。僕の敵を殲滅するのが君の仕事でしょ」

「だそうだ。俺がラインハルトを倒すから、フェードはあの気色悪い男をぶっ飛ばしてやれ」

「了解だアニキ。オレもムカついてたからさ」


 フェードがナイフを抜いた。

 俺はブタリウスにお願いしてエナドリを更に補充してフェードとアリスにも渡した。

 これで戦闘準備完了だ。


「さて、俺の方は簡単に済ませてフェードの戦いでも見学しようかな」

「世間知らずは怖ろしいね。戦いを簡単に済ませたいのは俺も同じだ。俺も賢者ランドルフが相手では敵わないからね。今はいないようだが、戻ってくる前に貴様もろともヴィクターをぶっ殺してやるよ。ドルミニ流剣技、俊突!」


 ラインハルトが物凄い勢いで突撃してきて突きを放った。


「ライジングハーブ・チャージ! エナドリパンチ!」


 剣先と拳が激突した。

 押し切ったのは俺の方だ。

 攻撃を弾き返されたラインハルトが後方に飛んだ。

 今の一撃で剣を破壊したかったんだけどね。

 結構強力な剣を使っているようだな。


「馬鹿な! 拳で俺の剣を弾き返すだと! 魔法で拳を強化しているのか? ならこれでどうだ! ドルミニ流剣技、魔断!」


 ラインハルトの剣が青色の光に包まれた。

 これはアリスの魔法障壁を斬り裂いた技だな。


「無駄だよラインハルト。俺の力は魔法ではないからな。エナドリアッパー!」


 俺は再びラインハルトの剣を拳で弾き返した。

 ピシッ!

 ラインハルトの剣にひびが入った。

 結構もった方だとは思うが、それでも俺の攻撃を受け続けるだけの強度はないようだ。


「何故だ! ドルミニ帝国最高の魔法剣なのだぞ!」

「お前、弱いな。さっきから自慢ばかりで戦いに集中出来ていないぞ」

「自慢ではない! 俺は賞賛されているのだ! 帝国の民に! ウィルフレッド様に! 最強のドルミニ帝国で最も強い騎士である俺は世界最強なのだ! 俺が負けるはずが無い……そうだお前も最強なのだろう? 地味な見た目だから気付かなかったがギリス王国の騎士団長か? それとも伝説の勇者か?」

「いや、冒険者で出稼ぎしているただの村人だ。一応自分史上最強ではあるけどな」

「何なのだ! そんな訳が分からない相手が俺の邪魔をするな!」

「邪魔をしているのはお前の方だ。俺が用があるのはヴィクターだ。もう終わりにしよう。神滅の一撃! エナドリキィィィィック!!」


 俺の蹴りがラインハルトの剣を貫き、ラインハルトを蹴り飛ばした。

 ラインハルトは帝王の間の壁を突き破り吹き飛んでいった。

 これで邪魔者は消えた。

 あとはフェードの戦いを見守ろう。

 俺はフェードとウィルフレッドの戦いに手出しをするつもりはない。

 フェードも色々思う所があるだろうからな。


「ヴィクターを殺しに来たのに、まさかフェリシアと戦う事になるとはね。でも僕に勝てるの? 君にドルミニ流剣技を教えたのは僕だよ」

「知るかボケ! オレはアニキの一番弟子! ティーパーティーのテイマーのフェード様だ! 覚えておけ!」

「なんだい? それは?」


 ウィルフレッドが笑っている。

 もちろん俺は……笑いを必至に堪えている。

 色々事情があってフェードは魔獣ブタリウスを従えるテイマーって設定だったな。

 しかも俺たちのパーティー名はティーパーティーだ。

 それを小悪党のような見た目のフェードが真面目に言っているのは面白い。

 駄目だ!

 仲間が必至に語っているのだから笑ってはいけない。

 でも最高だぜ!


「オレがアニキが作った最強の冒険者パーティーの一員だって事さ」

「アニキ? 何を言っているんだい? 君の兄は僕とヴィクターだよ」

「てめぇらなんか兄じゃねぇ! オレのアニキはただ一人!」

「随分その男に懐いているようだね。ラインハルトを倒したところをみると、なかなかの実力者のようだね。フェリシアは強い男が好きなのかな?」

「好きとか関係ねぇよ。すげぇもんに憧れるのは当然だろ。ここにはクソみてぇなヤツしかいなかったからさぁ」


 フェードがトルディエを一瞬見た。

 トルディエがしょぼんとしている。

 まだ傷が完治していないから遠慮してあげれば良いのに。


「う~ん。父の指示でトルディエが教育係になったのは間違いだったようだね。誤りは正そう。僕が再教育してあげるよ」

「必要ねぇよ!」


 フェードがナイフで切りかかったが、ウィルフレッドは軽く剣を振っただけでフェードの攻撃を弾き返した。

 ついに二人の戦いが始まったか。

 頑張れよフェード!

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