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79話 十賢人の連携を打ち破る!

「悪党の皆さん」

「諦めて下さい」

「私たち3人には勝てないですから」


 十賢人の3人が話しかけて来た。


「何でリレー形式で話すんだ? 一人が言えば十分だろ」

「リレーとは何ですか?」

「良く分からないけど」

「私たちは3人で一人ですから」

「ザコが集まって気やがったぜ。アニキ、さっさと倒しちまおうぜ!」


 フェードが俺の隣に来た。

 そうだな、こんな奴らに時間を使っている暇は無い。

 フェードはコイツらより上位の雷撃のクラウスを一人で倒しているのだ。

 3人同時でも簡単に倒せるだろう。


「俺が防御の何とかってヤツと回復のヤツを倒す。攻撃と帝国兵は任せた」

「了解だぜ! オレはテメェらより上のクラウスをぶっ飛ばしてんだぜ! ザコが群がっても勝てねんだよ!」

「たしかにクラウス殿は」

「我らより上位だが」

「連携した我らの方が強い!」

「知るかよ!」


 フェードが氷撃のクルトに接近しようとしたが魔法障壁によって阻まれた。

 こちらからの攻撃は全て防がれている。

 フェードは周囲の帝国兵を盾にしながら、氷撃のクルトの氷魔法を防いでいる。

 先に俺が邪魔な防壁のシュテファンを叩きのめして敵の連携を防ぐ必要があるな。

 俺は防壁のシュテファン目掛けて走った。

 目の前に魔法障壁が現れた。


「吹き飛べ! エナドリパンチ!!」


 俺の拳が魔法障壁を破った。


「まだまだです!」


 防壁のシュテファンが再び魔法障壁を張った。

 しつこいな。

 俺は防壁のシュテファンが作り出す魔法障壁を素手で破壊し続けるた。

 そろそろかな。

 防壁のシュテファンが急に倒れた。

 背後に忍び寄ったフェードにナイフで刺されたからだ。

 振り返ると俺の想像通り、氷撃のクルトが倒れていた。

 防壁のシュテファンは俺を止めるのに必至で、氷撃のクルトの守りまで気が回らなかったからだ。

 防御魔法で守られていない魔法使いなどフェードの敵ではない。

 フェードが氷撃のクルトを倒して、更に防壁のシュテファンも倒したのだ。

 あとは癒しのトビアスだけ。

 癒しのトビアスの方を向いたら魔法が発動しているのが見えた。

 油断した!

 背中に痛みを感じると同時に飛びのいた。

 危なかった。

 癒しのトビアスが味方を回復させた事に気付いていなかったら、背後から氷魔法の直撃を受けるところだった。

 周囲を見渡すとフェードが倒した氷撃のクルトと防壁のシュテファンが復活していた。


「何やってんのよ! 格下と遊んでる暇はないでしょ!」


 メガブタリウスの上で仁王立ちしているアリスが言った。

 偉そうに見下されるのは気に入らないが、アリスの言う通りだな。


「さっさと倒すからアリスも協力しろ」

「当然! だからもう一回倒してよ」

「なんだよ! アリスは戦わねぇのかよ」

「敵を倒せば分かるわよ。私のありがたみをね」

「だってさ。アリスの言う通り、もう一度頑張るぞフェード」

「了解だアニキ」


 俺とフェードは再び十賢者の3人に向かって攻撃を開始した。


「何度攻撃しても無駄ですよ」

「私たちの連携は破れない」

「貴方たちが負けるまで永遠に戦い続けるのです」


 うるさいな。

 そんなものはやってみなければ分からないだろ。

 連携ならコッチだって出来るんだ!

 それにまだ使うつもりは無いけど、こっちは切り札を二つ隠してるんだよ。


「面倒だから今度は一気に消し飛ばす! エナドリキィィィィック!!」


 俺の最強の蹴りが防壁のシュテファンが生み出す魔法障壁を次々に打ち破り、そのまま蹴り飛ばして防壁のシュテファンを気絶させた。


「オラオラ余所見してんじゃねぇよ!」


 フェードが氷撃のクルトを頭突きで倒した。

 ここまではさっきと同じだ。

 だが、癒しのトビアスの魔法を止めるのには間に合わない。


「また同じことです! 癒しの光!」


 癒しのトビアスが杖を掲げた。

 だが何も起きない。

 何が起きた?!


「何で魔法が発動しない?!」


 回復魔法が発動しなかった事は、癒しのトビアスにとっても予想外だったようだ。


「何でだって。聖女の私に敵対する為に癒しの奇跡を使うなんて非道の極み。だから無効よ無効! はっはっはっは!」


 アリスが高笑いしている。

 アリスが回復魔法を阻害する力を身に着けていたとは知らなかったから驚いたよ。

 でも聖女というより悪女だな。

 所々スパイクがついている黒のレザースーツを着ているから清楚さは微塵もない。

 俺も同じギンビルンデザインの服を着ているから同じなのだけどな。


「さぁ、どうやって料理してやろうか?」


 フェードが癒しのトビアスに近づく。


「まて、私たちに敵対するという事が何を意味するのか分かっているのか? 死ぬぞ! 今ならまだ間に合う!」

「何が間に合うんだ? 間に合っていないのはお前達の方だ! フェード、やってしまえ!」

「ひゃっはー」


 フェードが癒しのトビアスを殴り倒した。

 十賢者の3人が倒されたのを見た帝国軍兵士は撤退していった。

 別に全員倒さなくてもいいか。

 でも十賢人を放置するのは危険だ。

 面倒だがドルラニアの町に戻って3人を預けよう。

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